- 投稿日:2024/05/09
- 更新日:2025/09/29

こんにちは、やどかりです🐚
今回のテーマは「会社員とTOEIC」。
TOEIC500点から940点までアップしてきた経験をもとに、昇進や転職に役立つTOEICの点数について考えてみました。
TOEICは英語力を証明してくれる資格として、会社員にとって不可欠なステータスと言っても過言ではありません。
「自分は何点を目指せばいいのか」
多くの会社員が一度は悩んだ経験があるのではないでしょうか。
私自身「TOEICは取っておいた方がいい」とよく耳にしましたが、目標が決められずに戸惑ったものです。
結論から言うと、会社員に必要なTOEICの点数は「600点」です。
会社員としてのキャリアアップにつながるヒントをお届けしますので、ぜひご覧ください。
1|会社員に必要なTOEICの点数は「600点」
会社員に必要なTOEICの点数はズバリ「600点」です。
断言します。
600点を取れば、あなたの会社員としてのキャリアは好転します。
「TOEICは500点もあれば十分」
「いやいや今の時代、最低700点は欲しい」
「TOEICなんて取っても話せるようにならない」
Web上の記事やX(旧Twitter)でも多くの意見が上がっていました。
それもそのはずです。
業種や職種、勤め先や自分の目指すキャリア、目的は人ぞれぞれだからです。
正解はありません。
それでも会社員に必要なTOEICの点数は「600点」と言いたいです。
なぜ「600点」と言い切れるのか。
理由は以下の2つです。
・TOEIC600点が英語ができる人・できない人のラインだから
・TOEIC600点クリアが自信となり、勉強が加速するから
2|会社員はなぜTOEIC600点を目指すべきなのか
2-1|英語ができる人・できない人の分かれ目だから
会社員がTOEIC600点を目指すべき理由は、英語ができる人・できない人のラインだからです。
理由を解説していきます。
まず、TOEIC600点とはどれくらいのレベルなのでしょうか🤔
TOEICの点数と、コミュニケーション能力レベルの関係を表したものがこちらです。
引用:一般財団法人国際ビジネス協会
「TOEIC600点」はレベルCのちょうど中間地点に位置していることが分かります。
さらに「海外部門の社員に期待する点数」を見ると、必要な点数は570点以上としている点に注目してください。
英語を武器に仕事をしていこうとすると、およそ600点という点数が最低ラインとされていることが分かります❗
次に「TOEIC600点」は受験者全体のどこに位置するかを見ていきます。
受験者の平均点数と分布を表したグラフがこちら。引用:一般財団法人国際ビジネス協会
「TOEIC600点」は受験者の平均スコアとほぼ同じ事がわかります。
TOEICを受験している人は既に英語に興味があり、ある程度の学習をしている人が多いことを考えると、TOEICを受験しない人も含めた全体の平均点はもっと低いでしょう。
つまり、TOEIC600点は全体の上位側に入ることを意味します。
これは英語を武器に仕事ができるという、大きなアドバンテージになります。
2-2|自信がつき、一気に英語力が加速するから
続いてTOEIC取得に必要な時間について考えてみます。
TOEIC600点を取るためには、どれくらいの学習時間が必要なのでしょうか。
現在の点数から、目標の点数に上げるために必要な時間を表した表がこちらです。引用:Oxford University Press『A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success』
TOEICの点数を上げるためには当然、勉強が必要です。
例えば。
450点の人が550点取ろうと思うと、225時間の勉強が必要です。
450点の人が750点取ろうと思うと、700時間の勉強が必要です。
1日1時間、毎日勉強した場合。
450点の人が550点取ろうと思うと、約半年必要です。
450点の人が750点取ろうと思うと、約2年間必要です。
高い目標を掲げて2年間も努力を継続することは、並大抵の努力では達成できません💦
しかし、半年だけ頑張ってみたらどうでしょうか。
1.学習が習慣になる
2.習慣が行動に変わる(覚えた英語を使ってチャレンジしたくなる)
3.行動が結果を変える(業務で英語を使う機会が増える)
4.実践力が身につき、日々の英語学習との相乗効果が生まれる
5.楽しくなり、さらに高い点数を目指すモチベーションになる
このような好循環を生み出すきっかけが「3.行動が結果を変える」TOEIC600点なのです。
3|TOEICの点数と会社員の年収には相関がある
TOEICの点数と、会社員の年収に関する興味深いデータをご紹介します。
日経転職版の調査によると、以下のような結果となりました。引用:日経転職版
縦軸がTOEICの点数、横軸が平均年収です。
「TOEICの点数が高いほど年収も高い」結果になりました。
「TOEICの点数=年収アップ」とは短絡的には考えづらいですが、「TOEICの点数を持つことによって得られたメリット」が結果として年収に影響したと考えれば合点がいきます。
例えば
・英語を使う仕事が増え、海外転勤ができた
・昇進要件にTOEICが必要だった
・転職のときにTOEICがアピールになった
このように、TOEICの点数そのものよりも、TOEICを持つことで得た経験が結果としてキャリア形成の武器、年収アップにつながったと言えます。
4|TOEICの点数を上げる3つのコツ
TOEICの点数を上げていく過程で、私が効果的だと思ったコツを3つご紹介します。
4-1|一にも二にも単語力
意外かもしれませんが最も重要なのは、リーディング力でもリスニング力でもなく、単語力です。
TOEICの点数が低い人は単語力、語彙力が圧倒的に不足していることが多いです。
単語力はTOEICの点数に直接効いてくるので、しっかり蓄積していきましょう。
(私はTOEICの頻出単語を3ヶ月勉強しただけで、100点上がりました)
おすすめ方法は「エビングハウスの忘却曲線」を利用して継続的にインプットしていく方法です。
エビングハウスの忘却曲線とはドイツの心理学者エルマン・エビングハウスが提唱した、人間の「記憶」に関する有名な曲線のことです。
一言でいうと「人間は忘れる生き物なので、いいタイミングで繰り返し覚えよう」ということ。
論文の詳細は他に譲りますが、この人間の記憶のメカニズムを利用して、
1つの単語に対し、1日後、3日後、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後と5回反復して行いましょう。
この方法を使えば、驚くほど記憶が定着していくのを実感できるはずです。
4-2|リスニング力を口で鍛える
二番目に重要なのはリスニングです。
「どんなに勉強しても映画のセリフが聴き取れない」
こんな経験はないでしょうか。
実はその理由は簡単に説明がつきます。
なぜならあなたがイメージしている音と、聞こえてくる音が違うからです。
自分の発音とネイティブの発音が「そもそも違う」ということ。
これを解決する方法は1つしかありません。
ネイティブの発音を「知る」ことです。
知らない音は、どんなに勉強してもある日突然聴き取れることはありません。
おすすめ方法は「シャドウイング」です。
※シャドウイングとは「影」のように音声を追いかけること。
その方法は
・短い英語スピーチを聞く(30秒程度)
・字幕を見ながら音読する(知らない単語は調べ、聴き取れない単語は聴き取れるまで聴く)
・1日中、空で何度も繰り返し音読する
この方法を繰り返せば、ある日突然映画のセリフが聴き取れる、という不思議な体験が訪れます。
4-3|公式問題集を解く(模擬試験)
TOEICは対策次第で結果に差がでるテストです。
その理由は以下の2つ。
・TOEICは時間配分が難しいテストだから
・TOEICは間違い探しのテストだから
TOEICはListening100問/45分、Reading100問/75分、合計200問/120分のテストです。
Listeningは音声が勝手に流れてくるため時間配分はできません。
Readingは75分という時間で100問を解き切る技術が必要になります。
TOEICはマークシート方式です。
テストの特性を利用して、「1つの正解を探し当てる」よりも「不正解から消去法的に正解を導き出す」という戦略が必要になります。
TOEICテストにおいて「時間」は結果に大きく影響する要素なので「シミュレーションが点数を上げるポイント」になります。
私は過去問を解き始めてから、試験時間内にすべての問題を解けるようになりました。
5|まとめ
今回は会社員に必要なTOEICの点数と、点数を上げる3つのコツについて解説しました。
<記事のまとめ>
▼会社員に必要なTOEICの点数は「600点」。
▼TOEIC600点が必要な理由は
① 企業の「海外部門の社員に期待する点数」が600点以上だから
② 600点は英語ができる人・できない人のラインだから
③ 受験者の平均点が600点だから
④ 学習が習慣となり、英語力が加速するから
▼TOEICの点数を上げるコツは
① 単語を「エビングハウスの忘却曲線」理論で覚える
② リスニング力を「シャドウイング」で鍛える
③ 公式問題集を解く
TOEICは勉強すれば、誰でも必ず点数が取れるテストです。
努力の先には、きっと今より多くの選択肢を手にしたあなたがいるはずです。
自分の可能性を信じてチャレンジしてみませんか💡