- 投稿日:2024/07/28
- 更新日:2025/10/08

実家の母からスマホの設定依頼がきました
実家の母(80代)から 「LINE に知らない人からの変なメッセージが勝手に入ってきて怖い!」とヘルプ要請がありました。私は関東、母は九州に住んでいますので簡単には対面でフォローできません。
LINEのID・パスワードがわかれば 、PC 版でログインして操作できるのですが、聞いてみると、案の定「パスワードとか分からない〜!」とのこと。
これは遠隔リモートアクセスで母のスマホを乗っ取る(笑)しか方法はないかな?
調べてみると「チームビューア」というアプリが使えそうです。
TeamViewerに登録する(アプリ・ブラウザ)
「チームビューア」でアプリストア検索すると似たような名前のものがいくつも出てきます。
この中でまず必要なのは、一番上にある「TeamViewer」というアプリです。実はPCならアプリを入れなくてもブラウザ(Webクライアント)からアクセスが可能 。スマホからならアプリを入れます。個人で使用する場合は無料です。
下記サイトから「Webクライアント」、もしくは「デスクトップクライアント」を選んで開始します。
https://www.teamviewer.com/ja/products/remote/get-started/
サポートする側(自分)は サインアップが必要です。ID(メールアドレス)・パスワード登録をします。メールアドレスでの認証が必要です。サポートされる側(老親スマホ)に入れるアプリは特にアカウント登録は不要です。
サポートを受ける側は、TeamViewer QuickSupport とTeamViewer Universal Add−On をインストール
サポートされる側には、TeamViewer QuickSupport というアプリを入れます。
◆TeamViewer QuickSupport(アンドロイド)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.teamviewer.quicksupport.market&pcampaignid=web_share
TeamViewer QuickSupportというアプリだけではただ 画面共有で画面を見ることしかできないので、遠隔で操作ができるようにするには、TeamViewer Universal Add−Onというアドオンを入れて、有効化する必要があります。このアドオンもアプリの形でインストールできます。
◆TeamViewer Universal Add−On(アンドロイド)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.teamviewer.quicksupport.addon.universal&pcampaignid=web_share
アプリのインストールは、親にはハードルが高いので、上記2つのURLを母にLINEで送り、「ひとつずつクリックしてインストールしておいてね」と伝えました。
TeamViewer実際の流れ 自分のスマホでテスト
実際に母のスマホにつなぐ前に、自分のスマホや PC にインストールして、テストをしてみます。これで成功してからでないと、母にうまく伝えられないでしょうから。
以下に流れを簡単にまとめます。
スマホ:HuaweiP20、Oppo Reno5A
パソコン:MacBook
①パソコンで「Teamviewer」(ブラウザ版)を開き、サインアップ
②スマホに「TeamViewer QuickSupport」「TeamViewer Universal Add-On」2つのアプリをインストール(アドオンの有効化)
③スマホの「TeamViewer QuickSupport」に表示されたアクセス番号(パートナーID)をパソコンの「Teamviewer」に入力し、リモートアクセス開始
④スマホ側でアクセスを許可する(数段階の認証必要)
⑤リモート接続成功!
以下に実際の画面を載せながら流れを追っていきます。
サポートされる側のスマホで、インストールしたTeamViewer QuickSupportをひらくと、下記のような画面が出ます。
「使用中のID」に表示されている9桁の数字(パートナーID)をサポートする側のPCに入力して「接続」ボタンを押します。
このあとは、スマホ側のアプリで、接続の認証を行います。
怪しい人のアクセスを受け入れないように(そんなことはないでしょうけど^^)、注意して行いましょう。
TeamViewer QuickSupportで認証していく際に必要な操作は、こういうふうにポップアップして教えてくれます。
ここでいう「エキスパート」というのは、「サポートしてくれる人」のことです。つまり自分です。
この画面は「チェック」を選びます。
チェックを選ぶと、アクセスしようとしているのが誰なのか、次の画面で確認できます。
この画面で、誰がアクセスしてきているのかを確認します。表示名に、サポートする側の登録名が入っているはずです。(上の画像で緑で消してある部分)
下から2行目にある「アクセスを許可します」のチェックボックスにチェックを入れると、最下部の「許可」がグレーから色付きになり、クリックできるようになるので「許可」を押してもらいます。(「うっかり許可」を防ぐために2段構えになっていると思われます)
アドオンのインストールは済んでいても、この時点ではまだ有効化されていません。
ここで「有効」ボタンを押します。
そうすると、スマホの「アドオンを有効化する」画面に遷移するので、」そこで有効化します。
有効化したら、すぐにパソコンでスマホの画面が操作できるようになります。(アドオンを有効化していないと、パソコンからスマホ画面は見えるが操作はできない状態のままです)
実際に母のスマホで遠隔操作を試みる
ここまでテストして、うまくいきましたので、母に連絡していよいよ母のスマホにアクセスを試みます。初回アクセス時に設定が足りないところはその都度 スマホが教えてくれるので、それを順番にこなしていけば、問題なく進んでいけるのですが、遠隔地にいる母親が一人でやっていくというの難しそう。そこで、テストでやったとおりの手順を電話で母に伝えながら、母にスマホの操作をやってもらいます。
アプリのインストール、パートナーIDの確認などはスムーズに進んだのですが、アドオンを有効化するところでつまづきました。どうもスマホの機種により画面の記載事項などがまちまちで、こちらでテストしたものが通用しなかったのです。
ここが一番苦労しましたので、次項で詳述します。
アドオンの有効化方法
Androidスマホは、メーカー・機種により、設定画面もまちまちです。
TeamViewer Universal Add-On を有効化する方法を、私のやったHuawei,Oppo,Aquosの3種類について記載します。
Huawei P20
設定→ユーザー補助→その他→インストール済みサービス
TeamViewer Universal Add-On を オン に。
Oppo Reno5A
設定→ユーザー補助→詳細→
TeamViewer Universal Add-On を オン に。
SHERP AQUOS Sense2
これが母の携帯です。
「ユーザー補助」ページでアドオンの有効化の場所がどこをどう探しても見つからず、作業が中断してしました。
Aquosスマホのマニュアルをネット上で確認したり、PerplexityAIに相談したり、あれこれ調べてようやくヒントを得ました。
PerplexityAI→スマホSHV43でアプリ内のアドオンを有効化する方法
アドオンを有効化するには2つの方法があります
1.スマホの設定の「ユーザー補助」から有効化する
HuaweiやOppoはこちらから難なく設定することができました。
PerplexityAIでもこの方法が一番に書かれていたので、多くはこの方法で大丈夫なのではないかと思います。
2.スマホ 設定画面の「設定の検索」から探して有効化する
AQUOS Senseの場合は、上記の方法ではみつかりませんでした。
そこで、設定画面の「設定の検索」で「add」と入力してもらい、検索。
検索結果に TeamViewer Universal Add-Onの有効化の場所が見つかりました。
母のスマホではこの方法で、ようやくアドオンを有効化することができました。
アドオンが有効化されれば、すぐにリモートアクセスが完了し、自分のパソコン画面に母のスマホの画面が表示され、遠隔操作ができるようなりました。母の困りごともLINEの設定で解決し、喜んでくれました。
まとめ 大変でも一度設定しておけばあとが楽
今回はとても大変で、時間もかかりましたが、一度この遠隔操作の設定をしておけば、今後また母から相談されてもすぐに対応できることでしょう。
母にも根気よく頑張ってもらって良かったです。
離れて暮らす親御さんのスマホ設定など、やってあげたい方は多いのではないでしょうか?
iPhoneならここまで苦労はなかったかもしれませんが、Androidユーザーの方のお役に立てばと思い、投稿しました。