- 投稿日:2024/08/06
- 更新日:2025/09/30

大人にとっての夏休みの宿題🍉ともいえる
子どもの成績表の保護者コメント
何を書いていいか悩んでいませんか。作文の先生をしている筆者が、文例付きで書き方をご紹介します。
全体構成は1文×4つにする。
1文を4つ。合計4文で書きます。スペースはこれでいっぱいになるため、1文を短く終わらせます。
4文の段落構成は、次のようにします。
①良いところ
②改善したいところ
③休み中の過ごし方
④次の学期への抱負
1文目 「良いところ」は成績表に関する内容
「良いところ」は成績表のコメント欄でほめられたところ、成績が良かったところ、がんばって取り組んだ活動などについて書きます。
🔹文例
「 一学期は、家庭でも一生懸命なわとびの練習をしていました」
「おかげさまで理科の実験が楽しかったようで、家でもたくさん話をしていました」
夏休みも引き続き、熱心に朝顔の観察をしていました。
「友達との話し合いの活動を通して、暮らしている町への理解が深まったようでした。」
💡ポイント💡
日本語の習慣として、親は自分の子どもを他人に説明するとき「上手でした」「よく出来ていました」とはあまり言いません。 私はかわりに
「楽しんでいました」「がんばりました」「努力していました」「熱心に取り組んでいました」「興味を持っていました」
などを使っています。
スペースが小さいため、先生へ「ありがとうございました」と直接的なお礼は述べず、
「おかげさまで」
を使うと便利です。
2文目「改善したいところ」も成績表に関する内容
2文目に書く「改善したいところ」も1文目と同じように、成績表に関する内容を書きます。
できるだけ前向きに、努力した内容を書きます。
🔹文例
「(距離の計算)が苦手なようだったので、復習しました」
「(歴史)に関する本をたくさん読みました」
「 (毎日公園で遊んで)体力をつけました」
「(早寝早起きをするようにして、)健康に気をつけました」
私は、「苦手な〜を復習した」という文章を、よく使っています。
3文目 「休み中の過ごし方」を生き生きと書く
私は、他の保護者と似たような文にならないように気をつけて書いています。子どもの生き生きとした様子を表現できれば、人とかぶるようなことはないでしょう。必ずしも、海外旅行などの体験の珍しさは必要ないと思います。
🔹文例
「『宇宙の成り立ち』に興味を持ったようで、大人向けの本も含め何十冊も読みました」
「帰省して、祖父母やいとこたちと楽しく過ごしました。東京との気候の違いや、生き物の違いを肌で感じられたようです」
「夏祭りで買い物をしたこと、キャンプでマス釣りをしたこと、弘法山に登ったことなど、初めての経験づくしの夏休みでした」
みなさんは、どんな経験をしましたか。
読書や、虫の観察など小さなことでも、貴重な経験として書くことができると思います。
4文目 「次の学期への抱負」を書く
4文目は「次の学期への抱負」や、まとめの文章で終わります。
「2学期もさまざまな行事を通して成長してくれるのを楽しみにしています」
「これからも、友達と仲良く楽しい学校生活を送ってほしいと思っています」
「次の学期は算数検定にも挑戦する予定です」
また、簡単に
「2学期もよろしくお願いします。」
としてもいいでしょう。
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忙しい保護者のみなさまのご参考になれば幸いです。