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- 投稿日:2024/08/22

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要約
採血って針が痛いし、特に難しい方だと何回も失敗されると嫌ですよね。この記事では現役で採血をバリバリこなしている臨床検査技師が患者目線に立って、少しでも失敗されないように対策できることをお伝えします。
我々人間の皮膚表面を観察すると手の甲や肘の内側に細長い緑色のポコッと膨らんだ線が見えますよね?これが血管なのですが、大まかな配置に個人差はありません。但し太さや傾き、深さは静脈認証が成立する程度にはバラエティーに富んでいます。
採血では、皮膚表面の血管に細い針を刺して血液を抜きます。いわゆる採血が難しい人は、何らかの理由で針が血管に刺さらないのです。ではその理由をみていきましょう。
採血を失敗される理由
①表面から見えない
血管がお肉に覆われて隠れている、あるいは血管そのものが皮膚の奥の方に隠れているパターンです。単純な肥満だけでなく筋肉が太い方でも見えないことがあります。
②血管が細い
血管はあるけど細くて針が入らないパターンです。比較的男性より女性、成人よりお子さんで細い傾向にあります。一概にそうともいえません。
③血管が皮膚の下で動く
お年寄りに多いパターンです。血管は皮膚の下で固定されて大きく動きませんが、主に加齢により固定が甘くなります。針を刺しても、血管が逃げて血液を採れない=失敗することがあります。

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