- 投稿日:2024/10/27
- 更新日:2025/10/06

「初期契約解除」「確認措置」の概要
初期契約解除制度とは、通信サービスの契約を結んで、契約書を受け取ってから8日以内であれば、一方的に契約を解約できる制度です。例えば「2年以内の解約は違約金」の縛りがあっても、8日以内なら契約自体なかったことになるので違約金も不要となります。ただし、携帯電話端末の購入はキャンセルできない場合が多いなどの注意点があります。
また、大手携帯会社3社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)など一部の携帯会社では、初期契約解除制度の代わりに「確認措置」という制度を適用しています。「電波状況が不十分」「説明が不十分」などの状況があった場合に限り、端末も含めて違約金なしで解約が可能です。
なお、以下の実費は支払う必要があります。ただし、金額の上限が定められているので不当に高額を請求されることはありません。
・解約時までのサービス利用料
原則、日割による利用料実費相当額
・SIMカード発行手数料
MVNOの場合のみ3,300円前後。MVNOがMNOから請求される実費相当額
・固定回線(家のインターネット回線)のみ工事費用
工事の種類によるが、最高でも2万5,000円まで
・事務手数料
3,300円前後
・初期契約解除に伴ってMNP転出をする場合の手数料
対面や電話でMNP転出をした場合、1,100円以下の手数料がかかる場合あり
対面や電話以外の方法でMNP転出をした場合0円
実際に「確認措置」で解約した話
1 事の発端
ある日、近所に住む伯母(70代)から電話がありました。
「スマホに変えたんだけど使い方が分からない」
1週間前、近所のスーパーで数十年ぶりに友人と再会した伯母。友人がauショップへ寄るというので同行したところ、店員に声をかけられ、あれよあれよとdocomoガラケーから乗り換えることに。MNPのため1週間後に再来店するよう言われ、昨日行ってスマホを受け取ってきたと。
伯母宅へ行くと、スマホは充電0%で充電の仕方も分からない状態。ショップから渡された書類はPC画面のプリントとパスワード表のみで、契約書はありません。書類から確認できたのは以下。
・22000円の機種が1円
・かけ放題無料(最大7カ月、以降550円)
・60歳以上割引
・au電気契約で割引(割引のため東北電力からau電気へ名義のみ変更した)
・月額3408円
まんまと🍄「1円スマホ」食べちゃったようです。。
契約書は? → 「サインしたが、控えは貰わなかった」
「5カ月後からは安くなるそうだ」 → なぜ?いくらになるの? → 「わからない」
埒があかないのでショップへ。
2 auショップにて
店員さんに「契約書はUQアプリから見れる」と教えてもらう。見てもいまいち契約内容が分からない。料金も分かりにくい。いずれにせよ基本料金が高く、本人の使い方には不必要な内容なので解約意思を伝える。(ちなみにこれまでのdocomoガラケーは月額2500円、通話はこの半年間の平均が月200円程度)
「8日以内でしたよね?」と制度を知っている事を匂わす!笑
店員さんが奥へ引っ込み、しばらくして以下の返答。
・「確認措置」にて解約可(契約から8日目でした。ギリギリ!💦)
・本体の返還、返金(1円)も可
・充電器は返品不可かも。→ 実は5500円😱で充電器も購入していた事が判明。
ちなみにauSIMをdocomoガラケーに差して使うのはどうかと提案され即断りました。
さらに、解約に付随した手続が以下の3つ。()内は実行者。
①支払用にauクレジットも同時契約していたので申込キャンセルする(本人)
②au電気は割引メリットがなくなるのでキャンセルする(本人)
③MNPで移行した電話番号はdocomoに戻るのか確認する(au)
③について → 電話番号は変わってもいいので即解約したいと伝えたが、電話番号が宙ぶらりんになってしまうとかなんとか…。auとdocomo間でのやりとりらしく、お任せしました。
短期解約や返金について、1円スマホ転売目的での解約防止のためのいろいろな手続がある(本体返還するから転売できないのに?)らしく、また③についても、店員さんがほうぼう問い合わせていました。とっても時間がかかりました(3時間超)。
その間、①②を自分たちで進めました。特に①の解約電話は自動音声案内と長――い保留を経てやっと繋がるが、伯母本人しか話ができず、その本人の受け答えが非常に心もとない(笑)。案の定、会話内容は覚えてないし、折り返し電話はかかってこないし、再度電話して自動音声からやり直し…。
❎契約は簡単、解約は大変❎
3 解約できた
・事務手数料、初月料金はかからない
・充電器も返品できた
・電話番号はdocomoに戻る(復権)が、その後docomoを解約するか聞かれる。これを機に格安SIMへ変更しようと思ってはいたが、今すぐはできないので、その間携帯なしにならないよう一応復権にとどめる。
・MNPはau解約とdocomo復権が同日である必要がある。復権には2時間程度かかるとの事で、16時過ぎてたので翌日に持ち越し。翌日無事にau解約できました。
4 今回の教訓
今回の失敗は、「ポイント」や「無料」に非常に弱く、クレジットカードやポイントカードもすぐに作ってしまう、店の呼び込みやキャンペーンイベントには必ず近づいていく、といった伯母の性格が大きな要因だと思います。年齢的に知識不足は仕方ないところもあり、とにかく自分が分からないものはサインしたらダメと強く念を押しました。
一方で、決して私の手柄ではないですが、伯母が私に相談してきたのは正解だったと思います。リベ民としては大した知識もない私ですが、伯母との間に、すぐに相談してもらえる信頼貯金があって良かったです。
また今回の状況は、確認措置の理由として「説明が不十分」に該当しました。実際には説明は十分されていたのでしょうが、伯母が何も理解していないのは明白でした。ですが、今回もし1人でショップへ行っていたら、初めにUQアプリを教えてもらった時点で「ああ…、ここで見るのね…、はい」と、また返事をして帰ってきたと思います。「分からない」を本人が伝えるのは意外と難しいのだなと感じました。
伯母や両親など高齢の親類の為にも、今後もリベで知識を高めていきたいです。
参照した総務省HPのQ&Aコーナーは、他にも携帯電話などの契約について分かりやすく解説されています。一度見てみて下さい。
以上、少しでも皆様のお役に立てましたら、一言コメント残していただけると励みになります😊最後までお読みいただきありがとうございました!