• 投稿日:2024/10/15
  • 更新日:2025/11/02
【保存版】多肉の夏と冬の管理方法

【保存版】多肉の夏と冬の管理方法

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オリゴ糖📚️ノウハウ&WEBデザイン

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要約
多肉の夏と冬の管理方法、枯らさない為のポイントを解説

多肉植物は比較的ほったらかしでも育つほど生命力がある植物です。しかし、夏と冬に関しましては管理方法に注意が必要になります。

どんな事に注意が必要か、いくつかポイントをご紹介します。

育成の参考になれば幸いです。

季節によってかわる水やり方法

春秋は特に気にすることはないですが、夏と冬は水やりする時間帯や、量が変わります。

夏場の水やり

午後の日差しが弱まる夕方にあげます、風のある日なら尚良いです。朝~日中の暑くなる時間帯にあげてしまうと、多肉の枯れる原因の1つ、蒸れに繋がります。涼しくなるタイミングが望ましいです。

夕方あげるメリットは、日中に熱くなりすぎた苗のクールダウンも兼ねています。

どうしても蒸れやすい時季なので、水やり回数は春秋よりは少なめにします。

上からシャワーをかける方法と、鉢底から水をあげる方法があり、それぞれメリットとデメリットがあります。

シャワーで水をあげる場合は、鉢底から水が溢れない程度あげます。(3秒ぐらい)

成長期ほど水の吸い上げる力はないので、鉢底から水が溢れる程はあげなくて大丈夫です。

メリット……乾燥を好むハダニ対策になります。

デメリット……葉と葉の間に水が溜まっていると蒸れのリスクが上がるので、水滴飛ばしが必要です。

多肉の水やりシャワー.jpg鉢底から水を吸わせる方法の底面給水の場合は、水に3秒ぐらい浸けて、引き揚げます。最初は表面の土が乾いたままですが、時間かけて水が上まで浸透します。

メリット……水滴飛ばしが不要なので、蒸れリスクがシャワーよりは下がります。

デメリット……葉の乾燥対策にはならないため、ハダニ被害にあいやすいです。ハダニ対策の薬剤を散布したいところですが、暑い時期の散布は薬害が起きるのでおススメしません。

水やり方法はそれぞれのメリット、デメリットを知ったうえで使い分けが必要です。

冬の水やり

最低気温が3度以上の日が3日間続く午前中にあげます。そんな日がないようなら1ヶ月半ぐらいは無理にあげなくて大丈夫です。ただし、水切れをおこしていて元気がないなら、気温に関係なくあげましょう。それと土がある程度乾くまでの数日間は凍結しないよう対策が注意が必要です。

水やりの量は、鉢底から水が溢れない程度。

あげすぎは、夏場と比べて乾きにくいので凍らせてしまう原因になります。

多少水切れを起こしてるぐらいが丁度良いです。(葉の水分量が10がMaxの量なら8ぐらいの割り合いです。触った感覚が少しだけ柔らかい程度で良いと思います。)

葉の水分量が多いと凍りやすいですので注意が必要です。

置き場所と管理方法

夏場

風通しが良く直射日光の当たらない明るい軒下。

夏場の直射日光は日差しが強すぎる為、焦げたり溶けたりするリスクが上がります。

遮光ネットで強い日差しを少しだけ遮ってあげると良いでしょう。

毛並みがあるタイプ、色が黒系の多肉、斑入り多肉、冬型多肉は夏が特に苦手です。

夏に弱い多肉に関しては普段はオススメしませんが、遮光率高めで良いと思います。

冬場

日差しがなるべく長い時間当たる場所で軒下。

最低気温がマイナスになる夜間だけ、玄関内に取り込むか、外管理するなら蓋付きの発泡スチロールに入れる、もしくは不織布を2枚折りした物かプチプチで多肉を覆って霜よけしてあげると良いです。不織布はダイソーやホームセンターで購入できます。

霜焼けノウハウ図書館.jpg霜焼けすると、焦げたみたいに黒くなり、黒い部分は酷いと凹みます。

この痕は消えないので、葉の新陳代謝で入れ替わるまで待つしかありません。

霜焼けがもっと酷い場合は、葉が変形してポロっと取れたり枯れます。

-2、3度ぐらいになるなら、不織布の外側にプチプチ等のビニール製の物を重ねてあげると、寒さ対策になります。霜や雨に当てないようにしましょう。

日中は日差しがでるので、そのままだと蒸れや徒長の原因になるので、気温が日中でもマイナスが続くというわけではない限り、寒さ対策の物は外して直射日光を当てましょう。

※寒さが苦手な多肉もいます。私の感覚では黄色系多肉、胡蝶の舞のような薄葉系、夏型多肉、星系多肉は他の多肉より寒さ対策を過保護気味の方が安心です。

冬前に根をよく張らせ、水やりを厳しめにしたり、寄植えをしてぎゅうぎゅうに詰めたりすると、外でも-1度ぐらいまでノーガードでも軒下なら耐えられるようになります。

ただし、お迎えしたばかりの環境に慣れていない苗は根を張ってても注意が必要です。

-4度以下が続く寒さの厳しい地域は、育成ライトを検討するのもありだと思います。

取っていい枯れ葉と、取ってはいけない枯れ葉

冬以外は完全に枯れた葉は基本取った方がいいです。理由は枯れ葉が付いたままだと蒸れやすかったり、虫や菌が入り込みやすいからです。しかし冬場に関しては取ってはいけない枯れ葉もあります。

冬枯れ葉まとう多肉ノウハウ図書館.jpg子持ち蓮華や散り斑キリン草のように枯れ葉だらけになったり、葉が全部落ちて茎だけになってしまう多肉がいますが、決して枯れた訳ではありません。

枯れ葉を身にまとって寒さから身を守ったり、土の中で春が来るまで耐えてたりしているのですぐ枯れたと判断するのはNGです。

本当に枯れているものと、そうではないものの見分けは、茎が生きているかどうかです。分かりにくければ、春まで様子を見て新芽が出ないようなら、その時処分で良いと思います。

夏と冬のカット苗について

だいたいの多肉は春秋が成長期で、この時期に増やすのが適していると言われています。

夏や冬はどうなのかと言いますと、成長が鈍くなる時期なのでカットしてしまうと、夏は菌が活発な時期なので菌が入りやすく、冬は根が張るのがゆっくりなので、寒さに耐えられず枯れてしまうリスクが上がります。

全くカットしてはいけないわけではありません。菌対策や寒さ対策をしっかりやれば大丈夫なこともありますが、成長期にカットするのが無難です。

※苗の様子がおかしいという場合は話は別です。黒っぽくなっている部分や、色が変色、茎の形が途中からやけに細くなっているなどの場合は話は別です。様子を見ることなく、即切り離して救出してあげましょう。

夏は対策していても1年で育成の難易度が最も難しい季節です。これは生産者さんでも必ずと言っていい程、1つも枯らすことなく夏を乗り切ったという方はなかなかいらっしゃらないと思うほどです。でも全ての多肉が枯れるわけではないので、少しでも生き残ってもらうために、手間はかかりますが対策した方が生存率が上がります。

冬には紅葉して可愛い姿を見せてくれる多肉が多肉。手間をかけた分愛着はひとしおです。

あなたの多肉が可愛く育ちますように💕

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