- 投稿日:2024/10/18
- 更新日:2025/10/11
こんにちは、ざわと申します。
皆さんはグリーン車に乗ったことはありますか?最近、JR中央線にも導入されたという報道がありましたね。
座って快適な移動ができると、その時間で仕事をしたり、休息したりすることで移動に付加価値をもたらすことができます。
一方、在来線のグリーン席は指定席ではなく自由席なので、ラッシュ時間帯等は全席埋まっていることも…
そこで、本記事ではグリーン車に加え、「特急の指定席」を紹介したいと思います。
ここでいう特急とは、主に以下のような「通勤向け」の有料特急を指します。
・東海道線特急「湘南」
・中央線特急「かいじ」「はちおうじ」「おうめ」
・常磐線特急「ときわ」
・高崎線特急「あかぎ」
・房総特急「しおさい」「わかしお」「さざなみ」
・成田エクスプレス
後述する通り、「特急指定席」なのに「普通車グリーン席」より安いことが多いというメリットがある一方、デメリットも存在します。
本記事では、「普通車グリーン席」・「特急指定席」それぞれのメリット・デメリットと、それぞれの具体的な利用方法について解説します。
上手く活用して、移動の時間を快適に有効活用しましょう。
ちなみに本記事(の一部)は、筆者が実際に「わかしお」に乗りながら執筆しています。笑
前提と注意点
・本記事の内容は、全て「JR東日本」における内容となります。
・各種料金設定等は、2024/10/17現在の情報です。
「普通車グリーン席」と「特急指定席」の比較
それでは、「普通車グリーン席」と「特急指定席」の料金および利便性を比較してみましょう。
ここでは一例として、筆者が最も多く利用する房総特急「しおさい」「わかしお」「さざなみ」を例に挙げて比較します。上述した他の通勤特急についてもほぼ同じ仕様だと思いますが、実際の料金は、えきねっとでの予約時などにご確認ください。
料金体系の違い
まず普通車グリーン席の料金です。

出典:普通列車グリーン車に乗るなら(JRE | JRE MALL Media
次に、「特急指定席」の料金です。
出典:房総特急便利におトクに | JR東日本:東日本旅客鉄道株式会社
それでは、距離別の料金を比較してみましょう。ここでは、普通車グリーン席・特急指定席共に、「事前料金」「チケットレス(グリーン車の場合はSuica利用)」での購入を前提として比較します。
また、表中に「JRE POINT特典」というものがあります。これは、Suicaを用いた鉄道利用等で貯まったポイントを使用すると、普通にお金を払って乗るよりもお得に乗車できるサービスです。JRE POINTの使い道として最もお得なので、ポイントが貯まっている場合は優先的に使用すべきでしょう。
今回は、クレカ等で支払い(ポイント利用無し)と、JRE POINT利用(ポイント利用有り)という観点についても、JRE POINTの通常交換レートである「1P = 1円」とした上で比較をします。
いかがでしょうか。距離に応じて、より安い利用法が変化していることがわかります。色を変えて示した部分は、後述する「距離別・支払い方法別の最安手段」です。
ポイント利用の有無で比較してみましょう。
クレカ等で支払い(ポイント利用無し)の場合:

ポイント利用無しの場合、どの距離でも特急指定席の方が安いことが分かります。「自由席」「普通車」より、「指定席」「特急」の方が安いの、驚きですよね。
JRE POINTで支払い(ポイント利用有り)の場合:

ポイント利用有りの場合、距離によって最安の利用法が変化していますね。
なお、JRE POINT使用の場合、キャンペーンによりさらに安くなることもあります。
こちらは記事執筆時点(2024/10/17)で開催中の、2024/10/01〜11/29の期間の平日に適用されるキャンペーンで、適用後の価格は特急指定席は100kmまで普通車グリーン席と同額かそれ以下とさらにお得になっています。
このように、多くの場合で「特急指定席」の方が安くなっていることが分かります。
「特急指定席」のメリット・デメリット
ここまで読むと、「特急指定席、最強💪🎉」となってしまうかもしれませんが、当然メリット・デメリット共に存在します。
まずメリットですが、
・多くの場合、普通車グリーン席より安い
・指定席に確実に座れる
ここまでは前述した通りですね。
一方のデメリットは、
・普通車に比べて本数が少ない
・事前の予約が必要
順番に見ていきましょう。
まず、「普通車に比べて本数が少ない」ですが、今回は比較として、
・総武快速線 「千葉」⇨「東京」
における、平日ダイヤでの本数を比較します。なお、この区間では、「しおさい」「成田エクスプレス」の2種類の特急が走っています。
集計結果は以下の通りでした。
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・普通車(快速)…116本
・特急…20本
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特急は普通車に比べて1/6ほどと少ないですね。他の路線においても、基本的には同じように特急が少ないと思います。ただ、特急も1時間に1本程度は走っているので、そこまで困らないと思います。
ただし、早朝や深夜など、時間帯によってはそもそも特急が設定されていないこともあるのでご注意ください。
次に、事前の予約が必要についてですが、こちらについてもそこまで大きく困ることはないと思います。
まず、「いつまで予約できるか」ですが、
「在来線チケットレス特急券サービス」「在来線チケットレス座席指定券」のお申込み・変更・払戻は、乗車日の列車出発時刻(時刻表に記載の時刻)まで、かつ23時50分までとなります。
https://www.eki-net.com/top/jrticket/guide/reserve/ticketless.html
また、「いつまで変更できるか」ですが、
変更期限:列車出発時刻(時刻表に記載の時刻)、かつ23時50分まで※他商品への変更の場合は、変更後の商品の変更期限が適用されます。
https://www.eki-net.com/top/jrticket/guide/reserve/ticketless.html
つまり、
・未予約の場合、発車時刻直前まで予約できる
・予約済みの場合、発車時刻直前まで(後の特急に)変更できる
ため、そこまで困ることはなさそうです。
ちなみに、「キャンセル」については、グリーン席・特急指定席共に、「キャンセル料」がかかるため、ここでは割愛します。
予約方法
ここからは、具体的な予約方法について、列車種別と支払い方法別の4通りに分けて説明します。
事前準備として、「えきねっと」の会員登録、JRE POINTを使用する場合、「JRE POINT」の会員登録が必要です。
「普通車グリーン席」の「クレカ等で支払い(ポイント利用無し)」の場合
Suicaのタイプによって購入方法が異なります。詳しくは、リンク先の公式サイトをご覧ください。
・カードタイプのSuicaの場合⇨駅の券売機で購入
・モバイルSuicaの場合⇨スマートフォンのアプリで購入
「特急指定席」の「クレカ等で支払い(ポイント利用無し)」の場合
「えきねっと」の公式サイトからご購入いただけます。
・えきねっと(JR東日本)|トップ:新幹線・JR特急列車の予約 東日本のツアー 駅レンタカー申込
「普通車グリーン席」の「JRE POINTで支払い」の場合
ノウハウ図書館っていい場所ですね。この方法については、既に投稿された先人の方がいらっしゃいました。また、「JRE POINT」の具体的な貯め方なども解説されています。ぜひご覧ください。
「特急指定席」の「JRE POINTで支払い」の場合
最後に、この方法が少し面倒です。
①「JRE POINT公式サイト」にアクセスします。
②ログイン後、「ポイントを使う」をクリックします。
③「鉄道の利用」で、以下のバナーをクリックします。ここで「えきねっと」HPに遷移します。
④「JRE POINT特典商品を申込む」をクリックします。
⑤「えきねっと」ログイン後、「JRE POINT特典申込」をクリックします。
⑥「在来線チケットレス」を選ぶと、あとは通常のえきねっとでの購入時と同じ手順になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「普通車グリーン席」は普段よく見かけるので思い出しやすいですが、「特急」については本数が少なく、またどちらかというと「観光」の長距離で乗るイメージが強く、「ビジネス」「短・中距離」で使うという発想にならなかった方もいるのではないでしょうか。
詳しく比較してみると、多くの場合で、「特急指定席」の方がお得であることが多かったですね。
筆者はJRE POINTを少し多めに持っているため、最近は「特急指定席」が乗れる区間で電車を乗る場合はほぼ毎回「特急指定席」を事前予約して乗っています。個人的には料金以上の付加価値を感じています。
乗ったことのない皆さん、一度乗ってみることをお勧めします。
レビューやいいねをいただけると大変励みになります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
