- 投稿日:2024/10/26
- 更新日:2025/10/19
リベシティに入っている身にも関わらず、
家族がショッピングサイトで詐欺に遭い、だまされました。
恥ずかしい記録ではありますが、
皆さまの『守る力』を上げることに繋がれば
と思い、この記事を書きます。
(この記事に使用しているメール・LINEのスクショはすべて実際に被害に遭った際のものです。名前や日付に関してはモザイク処理しています。)
詐欺にあった経緯
つい最近、家族がどうしても欲しい商品がありました。
その商品は、
・ある場所に行かないと買えない商品
・すぐにはその場所に行くことができない
というものでした。
そうして検索していたところ・・・あるサイトで格安で売られていたのです。
(↑ボカシ超強めです)
(このサイトは、現在もまだ存在します)
家族はここぞとばかり購入をクリックしました。
すると、すぐに購入済みメールが届きました。
ここまでは、アヤシイ点はあまりありません。
ここからとても変わった経緯を辿ります。
だます手法
「恐怖の詐欺手法」を書いていきます。
サイト上で振込方法と振込先を指示される
支払い方法ですが、サイト上に表示されていました。
「コンビニ」とあります・・・・。
家族はこの段階で、
「コンビニのレジで支払う"コンビニ払い"かな?」
と思ったそうです。
ところが、メールに書かれたURLをクリックすると遷移するページには、
「コンビニでギフト券を購入してその番号を入力してください」
と表示されたのです。
なんと、一応コンビニで購入できるものではありますが、レジで支払う「コンビニ払い」ではありません。
冷静に考えれば、
「アマゾンやGoogleなどギフトカードの裏面の表記を電話やメールで教えてはいけません」
というのはネットショッピングの常識です。
この時点で詐欺と気づいていれば・・・
残念ながら、家族はコンビニでギフト券を購入し、サイト上で入力をしてしまいました。
ところが購入したサイトの表示が「支払済み」の画面に変わりません。
支払いを受け付けましたのメールも届きません。
さらに、問い合わせのメールをしても返ってきません。
なぜ???
(この時点で既にお金は盗られてしまったと思われます)
メールで欠品の連絡が来る→LINE登録
すると、次の日になってメールが届き「一時的に欠品しているので返金する」と連絡がきます。
(なんか日本語がオカシイような・・・??)
と思いつつもメールに
「LINE登録して以降そこでやりとりしてください」
とあるので、LINEに登録し連絡をすることにしました。
LINEのユーザー名が「ネット通販会社です」・・・?
ちょっとおかしい。
相手に言われるままにレシートの写真を送付してしまい、
なんだかどんどんドツボにはまっている気がしますね。
ここからどんどんおかしな方向に向います。
ちょっと日本語があやしくなってきました。
ペイペイで返金する?税関の問題???なんだそりゃ?とは思いますが、引き続き詐欺師とのやりとりです。
この後も会話は延々と続きますが・・・
結局相手は
「なぜか返金できないので、別の担当者に変わる」
と言ってきました。
LINEに余計な連絡先は作りたくないのですが、ここまで来たら仕方なくLINEにおともだち追加します。
さらに別の担当者とのやり取り
というわけで引き続き別の担当者とのやりとりに移りました。
こちらのアカウントはより信頼させるためか、名前入り&顔写真入りです。
でも、だからといって信頼できるわけではありませんよね。
(下記の画像は名前の部分と顔写真にモザイクしてあります)
あれれ??
担当者なのに、こちらの支払い方法が分かっていない?
かなりおかしいことになってきました。
(今から考えると、詐欺グループも分業化されており、こちらの支払い方法なんてどうでもよくて、ここからどう上手く騙すかなんでしょうね。)
やりとりしていたところ、LINEで電話がかかってきました!!!
幸い、偶然にも家族が電話に出られない所にいたため、電話には出ませんでした。
ここで冷静になり、本格的に「おかしい」と気付いて以降は連絡を取っていません。
たまたま、電話に出られなくて本当に良かった!
もし出ていたら・・・
「今からコンビニATMに行ってこの手続きしてください」や・・・
「Paypayでこの操作を行って下さい」などの、
さらなる高額な詐欺に遭っていたことが予想されます。
本当に、不幸中の幸いです。ホッ。
(すでに電子マネー分のお金は盗られていますが・・・)
なぜ詐欺と判明したか
なぜ詐欺と気付いたか?ですが、
この段階で相談を受けた私が、
Googleで「"このサイトの名称" あやしい」
で検索すると・・・
一見して「こりゃダメだ」になりますね・・・(笑)
Xやヤフー知恵袋の評判も参考になりますが、
注目するべき公式リンク先がいくつかあります。
まず、電子マネービットキャッシュの注意喚起(URL)です。
悪質通販サイトの見分け方として、サイト上に住所・電話番号が表示されていないと書かれています。
確かに、騙されたサイトには、住所・電話番号などがどこにも表示されていませんでした。
次に、国民生活センターの注意喚起(URL)です

(引用元:国民生活センター)
いやいや、まさにコレじゃないですか(笑)
商品が届かない→返金の連絡→〇〇ペイで返金します
完全にこの詐欺です。
残念ながら、今回の件は完全に詐欺だと分かった瞬間でした。
今回の被害額
結局、今回の被害は、最初の
「コンビニで購入し相手に教えてしまった電子マネー」
の分だけでした。
さらに訳の分からない操作を要求されて高額詐欺に遭うよりは良かったので、不幸中の幸いなのかもしれません。
(でも、騙されてるー 泣)
相手は詐欺のプロ。証拠を1つも残していません。
・「購入」「欠品」のメールはあるものの、
「支払済み」「返金済み」のメールが存在しない
→お金のやりとりについての証拠がどこにも無い
・「支払い方法」を示すのはサイト上の表示でしか見られなかった
しかも、そのサイトのURLにアクセスしても存在しなくなっている
メールもサイトもありません。
つまり、印刷できる証拠が何も無く、被害を届け出ることも出来ない状態です。
残念極まりない。
[守る力UPのために]どうやったら防げたか?
ここで話が終わってしまったら、ただの詐欺に遭った体験談だけになってしまいます。
ここからは、どうやったら防ぐことができたかを記載していきます。
ここからが、皆さまの「守る力」を強めることになると思います。
1 メールの日本語がおかしい
最初の注文メール、よく見てください。
一行目の部分、
「誠に」の部分が中国語みたいな文字になっています。
さらに下の部分、
「日付を注文」というちょっとおかしい日本語があります。
よーく見ると不審な点に気付くはずです。
2 URLとサイトがおかしい
購入したサイトですが、
「サイトにショッピングサイト名の記載がない」
「サイトに会社名・住所・電話番号が無い」
「URLがショッピングサイト名と関係がない」
(普通、ヤフーならyahoo、楽天ならrakutenが入ってますよね)
など、よーく見たら不審な点が多数あります。
ネットリテラシーが問われますね。
3 支払い方法がおかしい
通常、通販の支払いと言えば、
「クレジットカード」
もしくは、
「相手の会社名義口座に振込」
だと思います。
ところがこの通販サイト、支払い方法は、
「リンクのメールをクリックしてサイトに指示された方法に従う
しかもその支払い方法はコンビニで買える電子マネーに限定」
というものでした。
これでは、クレジットカード会社や銀行を介さず、
直接詐欺グループとやりとりすることになってしまいます。
もしクレジットカードや銀行振込を利用していたら、クレジットカード会社や、銀行からストップが「詐欺ではないですか?」とストップがかかることもあるでしょう。
支払い方法がおかしいなと気付くべきでした。
4 連絡方法がおかしい
メールで購入したメールは来たものの、支払いできたというメールがきません。
支払い方法はリンク先のWeb上の指示だけです。
(このメールをクリックするとあったハズの支払い方法ページは、消去されていて、もう見ることが出来なくなっています。)
購入履歴ページにも何も表示されません。
つまり、証拠が何も残っていないのです・・・。
さらに、その後のやり取りがLINEに誘導されるのも意味不明です。
予想ですが、メールだと証拠が残ってしまうからなのでしょうね。
5 返金方法がおかしい
極めつけは、「Paypayで返金する」という方法です。
そんなこと聞いたことないです。
(というかこのLINEアカウント、そもそも名前がおかしい。)
しかも、その後に担当とされた別の人物が、支払い方法を把握していないのもおかしい。
このやりとりで「おかしいな・・・」と気付けばまだ幸いです。
ここで踏みとどまれば、これ以上詐欺に遭うことは防ぐことができます。
6 Googleで評判などを検索しておけばよかった
今回、最後に詐欺サイトと気付いたのはGoogleで検索したためです。
そもそも、
こういうことはありえるのか?
と思った時点で検索していれば詐欺に遭いませんでした。
・コンビニで電子マネーを購入指示されることはありえるのか?
・電子マネーの番号を相手に伝えるという支払い方法はありえるのか?
・返金を〇〇ペイでなんてことはありえるのか?
ということを検索していれば、先ほどの国民生活センターのサイトが候補に出てくることに気が付き、「コレ詐欺だ!」と気付いたはずです。
リベシティであれば、つぶやきでつぶやけば誰かが止めてくれるかもしれません。
とにかく、Googleで検索してみましょう。何かおかしいと気付けるかもしれません。
ネットリテラシーを向上させて「守る力」を鍛えよう
まとめです。
今回は私がリベシティに入っていながら、身近でこのようなことが起こってしまい残念ですが、よい勉強になりました。
強いショックは受けています。
今回の件で怒ることなく、「どうすれば防ぐことができたか」という部分を中心に家族に周知し、家族全員のネットリテラシー向上をさせていきたいと思います。
今回の記事が参考になった方、
ちょっと励まそうと思っていただいた方、
ぜひ記事に「いいね!」をお願いします。
それではまた。
リベシティの皆さまがこのような被害に遭わないように願って!