- 投稿日:2024/11/06
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はリュディガー・ユングブルート著「IKEA 超巨大小売業、成功の秘訣」2007年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
筆者:リュディガー・ユングブルート
1962年生まれ。ノンフィクション作家、経済ジャーナリスト。ケルンのジャーナリスト養成スクールを修了し、『シュテルン』誌と『シュピーゲル』誌で経済記事を担当。
イングヴァル・カンブラードはケチで矛盾だらけの人間である。しかし、彼が、20世紀が生み出した最大の企業家の一人であることだけは疑いのない事実である。
リュディガー・ユングブルート著「IKEA 超巨大小売業、成功の秘訣」
企業の補足
イケア(IKEA)は、スウェーデンで創業された世界的なホームファニッシングブランド。優れたデザインと手ごろな価格で家具やインテリアなどの商品を提供しており、世界30以上の国と地域に250店舗以上を展開している。
イケア創業者:イングヴァル・カンプラード
1926年、スウェーデンのエルムタリッドという農場で生まれる。
17歳の時には早くも会社を設立し、その時につけた名前が「IKEA」である。🤔
IKEAの誕生と創業者の思い
サイト:https://www.ikea.com/jp/ja/
・儲けすぎるということはあり得ない。
・株式公開はしない
・税金は最小限に抑える
・コストは限界まで下げ、品質との最適バランスを探る
・借金はなるべくしない。
・消費者を工場の一部にしてしまえ
リュディガー・ユングブルート著「IKEA 超巨大小売業、成功の秘訣」
幼少期から始まった商才
商売をするのが好きだった。遊びではない、本物の商売である。
5歳のとき、マッチを100箱も買い込んで、周りの大人たちに一箱ずつ売ってまわった。
リュディガー・ユングブルート著「IKEA 超巨大小売業、成功の秘訣」
カンプラードは5歳でマッチを売り、11歳で種物商を営むなど早くからビジネスに情熱を注ぎ、17歳でIKEAを設立。🤔
⇒ 若い頃から商才が開花したカンプラード
低価格と高品質の両立への挑戦
「イケアが死ぬか、それとも顧客の信頼を得て、なお儲けを生み出す新しいやり方を見つけ出すか、残された道は二つに一つだった」
リュディガー・ユングブルート著「IKEA 超巨大小売業、成功の秘訣」
通信販売と家具展示場を組み合わせる新しい販売方法を取り入れ、低価格と品質の維持を実現。
消費者はカタログを見て気に入った家具があれば、実際に展示場に行ってその家具の品質を確認し、納得したなら家具を注文して、家具はメーカーの工場から購入者の家に届ける手法。
1950年代半ばには50万部ものカタログを発行するほどの成功をおさめる。😎
⇒ 顧客に「見て選ぶ」体験を提供する工夫を目指した。
問題解決から生まれたビジネスモデル
システムが生み出すすべてのチャンスに最初から気がついていたわけではない。たとえば、自家用車で来店したお客が、フラットパックされた家具を自分で載せて家に持って帰るのが一番いいということにカンプラート自身が気づくまでには、さらに何年もかかったのである。
リュディガー・ユングブルート著「IKEA 超巨大小売業、成功の秘訣」
平らな包装のフラットパック
問題その1:通信販売で工場から家具を送る場合、傷ついたり破損する家具がとても多かった。😵
そこから生まれたのが、テーブルの足をはずして平らな包装(フラットパック)で運び、組み立ては購入者にやってもらうという手法。
家具をフラットパックで配送し、組み立てを顧客に任せる方式で輸送コストを削減し破損リスクも軽減。
⇒ 顧客とIKEA双方に利益をもたらす発明😎
カンプラードはそこに「とてつもないビジネスチャンスが隠されている」ことに気づき、それを徹底したことで実際に大きなチャンスを手にした。
社会的な常識を覆したポーランド提携
早い時期から若きカンプラードは、既存の家具メーカーや販売業者たちの怒りを買っていた。
リュディガー・ユングブルート著「IKEA 超巨大小売業、成功の秘訣」
問題その2:多くのメーカーがイケアとの取引を中止したこと商品の補充が追い付かなくなる。😵
安い製品を届けることは、消費者にとっては喜ばれるが、業界に煙たがられてしまった結果。😱
子会社をつくって家具を仕入れたり、隣国デンマークから仕入れたりと様々な工夫をしますが、それでも販売に仕入れが追い付かない。😣
共産圏のポーランドの貿易相に手紙を書き、木工業の伝統技術を持つポーランドの家具メーカーとの提携を申し込む。
補足:当時は冷戦真っただ中、スウェーデンは「中立」を示していたので、厳しい輸出入規制等、多くの障壁があった。
冷戦:第二次世界大戦後のアメリカ合衆国を中心とする西側陣営と、旧ソ連を中心とする東側陣営の対立があった。
カンプラードはポーランドの家具メーカーと提携し、冷戦下でも低価格で高品質な製品を大量に確保した。
他社の高価な商品の3分の1の価格で、品質面でも他社よりもすぐれている圧倒的な優位性を獲得した。😎
⇒ 市場の制約を超えた、柔軟な思考が生んだ提携。
成長の基盤となった企業文化
「まず値段をデザインしろ」
リュディガー・ユングブルート著「IKEA 超巨大小売業、成功の秘訣」
信念に基づいた社員教育と哲学
カンプラードは社員に「価格を下げる努力」を求め、低価格への執念を企業文化として根付かせた。🧐
信念:「形の美しい機能性に富んだ家具・インテリア商品を、できる限り多くの人々が購入できる手ごろな価格で、品数豊富に提供する」
⇒ 価格競争を勝ち抜くための企業の意識統一
「多くの人々が手の届く価格で美しい家具を手に入れる」ビジョンを掲げ、顧客を最優先に据える。
「値段を下げるためならどんな苦労も厭うな。わが社の商品は常に圧倒的にお買い得でなければならない。」
リュディガー・ユングブルート著「IKEA 超巨大小売業、成功の秘訣」
⇒ 顧客への価値提供が成功の秘訣
まとめ
イケアの功績はなんといっても、「家具というのは代々受け継がれる高価な財産」というそれまでの常識をくつがえして、低価格、良品質の理想を実現し、あらゆる階層の人々に「形の美しい機能性に富んだ家具インテリア」を提供したことだと言える。
リュディガー・ユングブルート著「IKEA 超巨大小売業、成功の秘訣」
⇒ 成功をもたらすのは「問題解決」
できないことができるようになれば、他社よりも圧倒的な優位性を獲得できる。
そして、思いつきもしないような方法にまで可能性を求めることが成長の秘訣
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
ぜひ、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆