- 投稿日:2024/11/11
- 更新日:2025/12/31
はじめに
くるくると申します!
普段は新橋オフィスを中心に個別株分析オフ会を開催しています。
オフ会では各自が好きな銘柄を1つ調べてきて発表しあうことを目的としています。
分析をしたことがない方でもウェルカムなオフ会です!
ただ、手掛かりもなくいきなり分析を始めていただくのは難しいので、質問に答える形式で分析が出来るような分析テンプレートを作っていました。
そのテンプレートを大幅加筆したのがこの記事となります!
皆さまの一助になれば幸いです。
注意事項
様々なやり方のうちの一つと捉えてください。
また、いかなる投資商品の購入を推奨するものではありません。
投資は自己責任でお願いします。
個別株分析の流れ
結論から言うと、以下の質問に答えるように調べてみてください!
Q1.投資候補として現在興味がある銘柄を一つ教えてください。
Q2.興味をもった理由は何ですか?
Q3.どんな事業をしていますか?
Q4.「配当額」と「配当利回り」はいくつですか?また、その推移はどうなっていますか?
Q5.配当額は今後どう変化すると思いますか?
Q6.分析の結果、その銘柄の株を買いたいと思いましたか?
では順番に解説します!
Q1.投資候補として現在興味がある銘柄を一つ教えてください。
Q2.興味をもった理由は何ですか?
ここが個別株分析の入口です。
正直言って入口はなんでもOKです!
きっかけはこんな感じではないでしょうか。
・誰かが紹介していた
・町中を歩くとお店をたくさん見かけるようになった
・よく使う商品や好きなサービスを作っている企業だった
・「高配当株」で検索したらヒットした
・学長高配当株マガジンに載っていた
このうち、良し悪しはありません。
むしろ色んな場面から気が付けるようになるほど優良銘柄に出会えるチャンスが広がります!
Q3.どんな事業をしていますか?
次にどんな事業をしている会社かを調べましょう。
例えガチホ戦略であっても
「ガチホ戦略だから配当利回りさえ良ければどんな会社でもOK」とは考えず、購入前に必ず確認しておきましょう。
理由は大きく2つです。
調べる理由①.同じカゴに卵を盛る危険性があるから(業界の偏り)
事業内容を確認しないことで、似た銘柄に集中投資する可能性があります。
例えば以下は海運業界大手3銘柄の配当金推移のグラフです。

ポイントは減配タイミングが一緒なことです。
例えばそれぞれ100株ずつ保有していた場合、配当金は2023年度が合計で12万1300円もらえますが、2024年度は4万4300円と約1/3に減ります。
配当金を安定して受け取るには、ある程度業界を分散させることが必要です。
調べる理由②.本当にガチホできるか分からないから(衰退産業)
もう一つの理由は自分の寿命よりも先に銘柄の寿命が尽きる可能性を確認するためです。
この場合の「銘柄の寿命が尽きる」とは配当が無くなるなど投資する理由がなくなることを指します。
リタイア後に配当金で生活をしたいとしましょう。
定年が60歳、平均寿命が80歳と考えても20年もあります。
一方で上場企業の平均上場期間は約30年ほどと言われています。
特に高配当銘柄は成長し切った「おじいちゃん企業」が多いことも踏まえると企業が高配当を出し続けられる機関よりも私たちが配当金を受け取りたい期間の方が長い可能性があるということです。
例えば「JT」で有名な日本たばこ産業【2914】は高配当銘柄としても有名ですが、タバコの喫煙率は年々減少しています。長期で考えるとタバコの需要は減っていく予測ができます。
男性27.1%、女性7.6%、男女計16.7%(2019年)。 男性では、1995年以降20歳~60歳代で減少傾向。 女性では、2004年以降ゆるやかな減少傾向。20歳~40歳代では近年減少傾向だが、50歳代では増加傾向。
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/smoking/index.html
将来にわたって配当金を出し続けられるかどうかを判断するのは難しいですが、少なくとも衰退産業かどうかは確認しておいて方がいいでしょう。
Q4.「配当額」と「配当利回り」はいくつですか?また、その推移はどうなっていますか?
高配当株投資において最も重要な部分が
「配当金がいくらもらえるか?もらえる金額は安定しているか?」です。
それを確認するのがこの質問です。
配当利回りから高配当株かどうかを確認する
高配当株かどうかは「配当利回り」という指標で確認します。
これは平たく言うと「いくらで株を買って、いくら配当金が返ってくるのか」を表す指標です。
例えば10000円で株を買って100円配当金を受け取る場合は
配当金:100円 ÷ 株式購入代金:10000円 = 0.01
つまり配当利回りは1%です。
自分で計算する必要はなく、証券会社のサイトや「IRバンク」、「バフェットコード」といったサイトでも確認することできます。
一般には配当利回りが4%以上あれば高配当株と呼ばれます。
過去推移も確認する
現在の配当情報だけでなく、過去の推移も確認します。
観点は2つです。
①.配当は増配傾向にあるか?
②.過去も高配当だったのか?
銘柄によっては「記念配当」という一時的な配当によって瞬間的に配当利回りが高まることや、そもそも配当額の増減が激しい銘柄があります。
たまたま配当利回りの高いタイミングで購入し、すぐに高配当ではなくなったということを防ぐためにも過去の推移も調べておきましょう。
例として日本たばこ産業【2914】を確認してみましょう。
配当額は21年12月期に減配するも、基本は増配傾向にあります。
配当利回りも2018年12月期以降は5%を越えており、十分に高配当銘柄であると言えます。
Q5.配当額は今後どう変化すると思いますか?
今までの質問に比べて難易度が高い質問です。
なぜならこれまでの質問は過去に対する質問でしたが、この質問は将来予測に対してだからです。
より深く調べたり、場合によっては自分で考えたりする必要があります。
裏を返せば、分析する人によって個性が出るところでもあります。
私は「株主還元方針」を調べることをオススメします。
これはその会社が「稼いだ利益をどのように株主に還元するか」を示したものです。
企業によっては開示していない場合もありますが、ホームページや決算説明資料に記載があります。
例えば、日本たばこ産業【2914】ではホームページに以下の通り掲載されています。
資本市場における競争力のある水準として配当性向75%を目安(±5%程度の範囲内で判断)とする
配当性向とは「稼いだ利益の何パーセントを配当に回すか」を示す指標です。
つまり上記は「稼ぎ続けられる限り利益の75%前後を配当として株主に配ってくれる」ことを意味します。
また、花王【4452】では以下の通り、増配を意識した発信がなされています。
2023年度 34期連続増配 2023年12月期は150円の配当を実施し、34期連続の増配となりました。
https://www.kao.com/jp/investor-relations/stock-information/shareholder-return/
ただし花王についてはここ数年間は利益が減少しています。
2023年12月期ではとうとう配当性向が100%を超えました。稼いだ利益よりも多く配当金を支払っているということです。このまま増配を続けられるのか注目される局面です。
配当金の増減について考察するうえでは以下の図がヒントになります。
考察ポイントも記載していますので参考にしてみてください。
売上や費用に対するその企業の見解は「有価証券報告書」、「決算短信」、「決算説明資料」といった資料に記載があります。
(※中身は難しいので今回は解説省略します。)
Q6.分析の結果、その銘柄の株を買いたいと思いましたか?
最後に購入するかどうかを決めます。
各自の投資目的に合致しているかを分析結果をもとに考えます。
なお、買いたいと思っても今すぐ買う必要はありません。
あなたにとっての「良い銘柄」は総じて多くの人にとっても「良い銘柄」である可能性が高いです。つまりは人気があり割高となっている可能性があるのです。
ずっと監視しておき、割安だと思ったタイミングで購入するのも手です。
株価の割安/割高の判断はとても難しいテーマです。
しかし幸いなことに高配当投資であれば「配当利回り●%以上になったら」という比較的分かりやすい購入基準を設定することができます。
まとめ
あくまでも自己流の分析方法になります。このやり方をベースに皆さま流の投資スタイルを確立していただければと思います。
最初は難しいかもしれません。
そのため出来るだけ興味をもって分析できる銘柄から始めてみましょう。
まずはやり切ることが大事です!
せっかくやってみたけど正しいの分からない、、、他の人の意見も聞いてみたい、、、という方!!
ぜひオフ会にお越しください!一緒にスキルアップしていきましょう!!