- 投稿日:2024/11/24
- 更新日:2025/11/21
シンプルな暮らしに憧れる方は多いのではないでしょうか?
SNSで見かけるようになった「ミニマリスト」や「シンプリスト」。
彼らの暮らしは洗練されていて、現実離れして見えるかもしれません。
「シンプルな暮らしに憧れるけど、わたしには出来ない...」
かつてのわたしも、そう思っていました。
SNSで紹介されるのは彼らの暮らしの一部であり、
彼らは必要なものを選んで、心地よい生活を実現しているに過ぎません。
シンプルな暮らしを実現するために必要なのは、
「自分にとって本当に必要なものを選び、不要なものを手放す」ことです。
「シンプルな暮らしに憧れるけれど、わたしには無理…」
そう感じている方は少なくありません。
この記事では、その背景にある理由を紐解き、解決策をご紹介します。
シンプルライフへの一歩を踏み出したいと思っている方は、
ぜひ参考にしてみてください!
シンプルライフに憧れるけど踏み出せない理由
失敗への不安
“ものを減らそう”と考える時、多くの人が不安を感じます。
「いるものまで捨てるかも...」「二度と手に入らないかも...」が代表例。
片づけで失敗した経験があると、再挑戦に抵抗を感じる場合があります。
失敗経験が自己肯定感を下げ、さらに失敗を恐れる気持ちを強くします。
自己否定感
SNSで他人の成功例を見ると、自分を否定的に捉えることがあります。
「自分はなんてダメなんだろう」といった考えが浮かんでしまい、
劣等感や周囲の評価への不安が強まり、行動をためらう原因になります。
完璧主義
「やるなら完璧にやりたい」と考える人は、意外と多いものです。
SNSで理想的な暮らしを目の当たりにしてギャップに圧倒されると、
「こんな風にはできない」と感じてしまうことがあります。
その結果、挑戦する前から諦めて、最初の一歩すら踏み出せなくなります。
変化への恐れ
人は変化を避け、現状を保とうとする本能があります。
変化には不確かな部分があり、新しい挑戦には失敗のリスクが伴います。
結果が見えない不安や自信の揺らぎが、変化をためらわせる要因です。
価値観の曖昧さ
多くの人は日常生活に追われ、内省の時間を持つことができていません。
現代は情報で溢れており、他人の意見に影響され、自分を見失いがちです。
また、家庭で身につけた価値観が、無意識に選択肢を狭めていることも...
仮に、自分の価値観に気づいても、不安を感じ、目を背ける人もいます。
多くの人が自分の価値観に気付かずに暮らしているのかもしれません。
執着心
「捨てなさい」と言われると、急に大切に思えることはありませんか?
これが「執着」の一つの形です。
わたしたちは、慣れたものや状況から安心感を得ようとします。
持ち物を手元に置くことで、不安や不確実さを減らしているのです。
また、ものを通じて自分らしさを表現している場合もあります。
仮にそれらを手放すと、自分の一部を失ったような感覚に襲われます。
さらに、強い価値観や信念も、考え方や行動へのこだわりを生み出すため、
「執着」と言えるでしょう。
このように、執着は様々な形で現れ、ものを減らすことを難しくします。
家族の存在
「家族がいるから、ものを減らせない」という声はよく聞きます。
家族の協力が得られなければ、全体の物量を減らすことが難しくなります。
また、家族の人数分だけ必要なものや思い出の品が増えていきます。
家族の生活スタイルや習慣が異なると、さらにシンプル化は困難に...
こうした要因から、シンプルライフの実現が難しくなりがちです。
ものが少ないことへの偏見
世間では、少ないもので暮らす人々に関する誤解がいくつか存在します。
彼らは、「ドケチ」「薄情な人」「極端な人」「特別な人」ではありません。
誤解の原因の一つが、極端なミニマリズムを取り上げたメディアです。
ミニマリズムの本質は「必要最低限のものだけで生活すること」。
「必要最低限のもの」は、個々によって異なり、柔軟性があります。
本来取り上げるべきは、「必要なものを選び、それ以外を手放すことで、
暮らしにゆとりを生み出すライフスタイル」です。
社会の影響
現代は、「持つこと=安心感」という考えが根強くあります。
戦後の日本では、高度経済成長に伴い、大量生産・大量消費が進み、
ものを持つことが幸せとされてきました。
現在でも、ものを所有することが成功の象徴とされる風潮が続いています。
一方で、近年は「脱・使い捨て社会」の動きも広がっています。
シンプルライフへの一歩を踏み出す方法
ここまで、「シンプルライフに踏み出せない理由」について述べましたが、
実はどれも深刻な問題ではありません。
なぜなら、何もしなくても暮らしは自然と変化していくからです。
自分や家族のライフステージ、そして社会の流れは常に移り変わります。
それに伴い、暮らしの優先順位や価値観が変わるのは、当然のことです。
自分の変化を意識的に振り返り、本当に大切なものを見極めることで、
より主体的に生きることができます。
余分なものを手放して暮らすことで、空間・時間・お金の無駄が減り、
心の余裕が生まれます。
その結果、好きなことにより多くの時間や資金を使うことができるのです。
本当に必要なものを選び、それ以外を手放すことは少し訓練が必要です。
仮に何かを手放して後悔しても、それは「正解」だと捉えましょう。
その経験を通じて、「自分にとって何が大切か」を学べるからです。
もし、ミニマリストやシンプリスの暮らしを参考にするのであれば、
家族構成やライフスタイルの似た人を選びましょう。
前述のように、家族構成などによって物量や必要なものは異なるからです。
また、一気に暮らしを変えようとすると混乱を招きます。
特に、家族と共に暮らしている場合は、相手への配慮が欠かせません。
長期的な視点で、少しずつ変化を取り入れるようにしてください。
暮らしは常に変化するものであり、「完璧」を目指す必要はありません。
ここからは、シンプルライフに向けての具体的なステップをご紹介します。
理想の暮らしをイメージする
なぜシンプルな暮らしに憧れたのでしょうか?
そこには、あなたが理想とする暮らしのイメージがあるはずです。
より具体的に想像し、書き出してみてください。
想像した暮らしが人生のゴールではありません。
「暮らしは変わるもの」と捉え、気楽に考えてみてください。
1日で完結することから始める
行動しなければ、理想は理想のままです。
少しずつ取り組んで、理想に近づけていきましょう。
家族がいる場合は、自分のものだけに集中して取り組んでください。
相手に強要すると、関係性が崩れる恐れがあります。
あなたの様子を見て興味が湧けば、家族の方から声をかけてきます。
そこから家族を巻き込んでいきましょう。
小さく始めて、成功体験を積み重ねることが大切です。
写真に残すなどして記録に残せば、より達成感を味わえます。
小さく始めれば、失敗しても擦り傷で済みます。
コツコツと続けることで、やがて習慣となります。
習慣になれば、意識しなくても自然と取り組めるようになります。
自分の価値観を見直す
自分にとって必要なものがわかるのは、あなただけです。
今の自分に本当に必要なものについて、じっくり考えてみましょう。
「ものを持たない」ことではなく、「心地よい状態」を目指します。
必要なものを選ぶときは、「なぜこれを持つのか?」自問してみましょう。
所有する理由を明確にすることで、ものとの関係を見直すことができます。
ものに対する「感情」と「実用性」を分けて考えることができれば、
優先順位を冷静に判断できるようになります。

以上、シンプルな暮らしに踏み出せない理由と解決策をご紹介しました。
大切なのは、自分にとって必要なものを選んで心地よい状態を目指すこと。
小さな一歩を積み重ねることで、自分の価値観・人生観は見えてきます。
理想の暮らしに向けて、あなたらしいシンプルライフを作ってみませんか?
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。