- 投稿日:2024/12/01
- 更新日:2025/09/29

今回の記事は、 主にKindle作家およびコンテンツを持ってる個人事業主に向けての記事です。
Kindle出版ってなに?、という方はまずはこちらの記事から読むと理解しやすいと思います↓
【これから始める人へ】kindle出版の基礎から魅力まで完全解説!kindle出版では、電子書籍だけでなくペーパーバックといって、書店で並ぶような紙の書籍も出版できます。
しかも在庫を置く必要もなく、注文後にAmazonが勝手に印刷・配送するので初期コストも手間もかかりません。
しかし、すでにkindle出版をしている人でも、なんとなく難しそうだと思ってペーパーバックを作成していない人が多いように感じます。
ペーパーバックの作成自体は全然難しくありません。最初にWordの設定などに気を付けておけば、電子書籍を出すついでに出版できるレベルです。
リアルビジネスをやっている方もkindle出版をしている方もペーパーバックを作らないのはもったいない!
紙書籍を持っていればリアルビジネスでの宣伝ツールになりますし、作家としての権威性も高めやすいです。
そんなもったいないおばけ達のために、この記事では、ペーパーバックに関する以下の内容について解説します。
・ペーパーバックを作るメリット・デメリット
・ペーパーバックの作成方法
・ペーパーバックのアップロード方法
この記事を読んで、ぜひペーパーバック作成を含めた Kindle出版にチャレンジしてみましょう!
執筆者の実績
最初にぼくの実績を紹介します。
🍀Kindleで4冊出版(全てベストセラー獲得)
🍀現在の合計印税約30万円(初出版から8か月)
🍀書籍出版をきっかけにコラム依頼アリ
🍀横展開での収益実績あり(出版サポート・出版モニター)
当然ですが、出版した書籍はすべてペーパーバック化しています。
みなさんにもKindle出版の魅力を伝えたくて、この記事を書くことにしました。
ペーパーバックを作るメリット・デメリット
最初にペーパーバックを作るメリットとデメリットを紹介します。あえてデメリットを上げていますが、メリットに対して微々たる内容なので、正直気にしなくてもいいレベルだとぼくはおもいます。
まずはメリットから見ていきましょう!
メリット1 紙書籍派も取り込める
当たり前のことですが、紙書籍を出版することで紙書籍派にも本を買ってもらうことができます。
紙書籍を好む人はまだまだたくさんいますし、書籍内容によっては紙版で保存して置きたいものもありますよね。
(お金の大学はまさにそんな感じ!)
ぼくの出版している書籍も、1/3はペーパーバック版が売れています。
値段は電子版の倍以上にもかかわらず、あえて紙書籍を選ぶ人はまだまだ多いという事です。
ペーパーバックを出版することで、電子版しかないと諦めていた層にも届くチャンスが作れますね。
メリット2 お得に見える
ペーパーバックを出版することで、電子版をよりお得に見せてくれる効果もあるんです。
改訂版「お金の大学」のAmazonページを見てください。
右側に「割引 ¥209(13%)」となっているのが分かりますか?
これはキャンペーンで割引しているわけではなく、単純に紙書籍との差額が「割引」として表示されているんです。
お金の大学は商業出版の本なので割引率13%ですが、個人のkindle出版の場合、印刷コストの関係で電子版とペーパーバック版では倍近く金額が変わります。
「割引 ○○円 55%off」のような記載になるため、電子版がめちゃくちゃお得に見えます。
メリット3 SEO的に有利
あまり知られていないですが、ペーパーバックを出版することはAmazonSEO的に有利に働きます。
Amazonは1商品に対して1ページ作成するため、電子版とペーパーバック版ではURLが違います。つまり、1冊の本に対して2つの商品ページが作られていることになるのです。
Amazonは品揃えの豊富さを売りにしているので、商品数が増えることはアルゴリズム的に有利になると考えられます。
そもそもメリット1でもお伝えしたように、紙書籍派が購入してくれれば商品価値は上がるので、それに伴って検索順位も上がると想定されます。
少なくともSEOにマイナスとして働くことはありません!
メリット4 リアルビジネスにも活用できる
冒頭で少し紹介しましたが、紙書籍が手元にあればリアルビジネスで活用することができます。
実店舗がある方なら店頭に並べておくだけで話題になりますし、交流会などに持参したり名刺代わりにプレゼントしたりすれば自然と自分の商品を宣伝することができます。
「○○の講師」より「○○について書籍を出版した講師」の方が権威性も高そうですよね。
電子版の出版ページを見せられるより、現物の紙書籍を見た方が圧倒的にインパクトは強いです!
リアルビジネスをやっている方は、このメリット4だけでもkindle出版をするだけの価値があるとぼくは思っています。
その他にも、友人にプレゼントしたり、記念に自宅で飾ったりなど、紙媒体だからこそできる使い方がたくさんあります。
デメリット1 シンプルに印税が少ない
ここからは、ペーパーバック版のデメリットについて2つ紹介します。
1つ目は、電子版より印税が少なくなってしまうことです。
ペーパーバック版の場合印刷代がかかっているので、販売価格は倍でも入ってくる印税は電子版の半分程度です。
「紙書籍派だけど、電子版しか無いなら我慢して電子書籍買うか」って人がいたら、利益が下がってしまう結果になります。
ただ、その人数よりも「紙書籍があってよかった!」って人数の方が圧倒的に多いと思いますし、「どっちでもいい派」ならより安い電子版を購入するはずです。
デメリット2 購入後の修正ができない
電子版は何度も修正が可能で、過去に購入された方も一度データを削除して再度アップロードすれば最新版を読むことができます。
人によっては8割位の完成度でとりあえず出版して、レビューなどをもとに書籍内容を随時ブラッシュアップしている人もいます。
ぼくも最新作を出版したら、過去作品の「著書紹介」を更新してアップロードし直してます。
しかし、ペーパーバックの場合一度購入してもらった書籍は変更ができません。(紙書籍なので当然といえば当然ですが)
誤字脱字や間違った表記などが多いと読者に迷惑をかけてしまうため、ミスがないか十分に確認してからの出版が必要です。
以上がペーパーバックのメリット・デメリットです。
ここまで読んでどう感じましたか?
kindle出版したらペーパーバックを作らない理由はないですよね!
ペーパーバック作成
ペーパーバックに興味を持った所で、ここからはペーパーバックの作成手順を説明します。手順は以下の3つです。
・書籍のPDF化
・ペーパーバック用の表紙作成
・アップロード
たったの3ステップで、電子版のついでに出版できるレベルの作業量です。
書籍のPDF化
ペーパーバックは、書籍内容をWordファイルではなくPDFファイルでアップロードします。
電子書籍をそのままPDFにしてアップロードする場合はいいですが、ペーパーバック用に手直しが必要な方はコピーを作成しましょう。
ちなみにぼくは共用で使えるように、1ページ内の文字数や画像の配置などを考慮して電子版も作成しています。
(紙書籍の場合余白が多すぎると見栄えが悪いです)
あとはリンクを設定している場合、ペーパーバックにはQRコードが必要ですが、ぼくは電子版にもQRコード画像などを添付しちゃってます。
ファイルを2つに分けると管理が大変だし、手直しをするときに毎回両方とも直すのは手間ですからね。
ペーパーバック用の表紙作成
ペーパーバックは表紙もPDFで作成します。電子版との違いは背表紙と裏表紙も全部合わせて1枚の画像として作成することです。
表紙画像のサイズは「ページ数」や「裁ち落とし」の有無に応じて違います。ページ数はPDFに変換した後の最終ページの数字です。
KDPのヘルプページで画像サイズを調べる事が出来ますので、そちらを活用してください。
テンプレート作成ツールはこちら↓
https://kdp.amazon.co.jp/cover-calculator
背表紙や裏表紙にも画像や文字を入れることができますので、自身のSNSや公式LINEのQRコードを載せることも可能です。
ペーパーバックアップロード
表紙と書籍のPDFが完成したら、後は電子版と同様にアップロードするだけです。
電子版と違う部分について解説します。
最初の「ペーパーバックの詳細情報」は電子版と同じなので説明は割愛します。強いていうなら、「キーワード」は電子版とペーパーバックで変えることができるので、色々試してもいいかもしれません。
2ページ目の「ペーパーバックのコンテンツ」について。
ISBN
→「無料のKDPISBNを使用」を選択
印刷オプション
→白黒かプレミアムカラーを選びます。日本では標準カラーがないため、カラーを選びたいときは「プレミアムカラー」を選択する必要があります。
カラーの場合印刷代も高くなってしまうので、写真や画像が多くカラーの必要性がある書籍以外は白黒で良いです。
その下の部分ですが、A5サイズ&横書きで出版するなら以下の設定でOKです、
あとは書籍と表紙をアップロードして、プレビューワーで問題ないか確認して、次のページへ。
最後の価格設定ですが、印刷コストを考慮した販売価格を設定しましょう。
著者は印刷コストで購入することも出来ますので、宣伝ツールとして使用する場合はあえて高めに設定して配るのも戦略としてはありかもしれません。
反対に不特定多数の方に読んでもらいたいなら、利益度外視で安く設定するのもアリです!
ここは時が主の判断ですね。
最後に出版を押せば完成です♪
まとめ
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
ペーパーバックのための代行業者もいますが、十分自分でできる作業です。
kindle出版に詳しくない方は、Kindle出版=電子書籍と思っているかもしれませんが、紙書籍もほとんどコストをかけずに用意できます。
紙書籍はコンサルや講師業などリアルビジネスをしている方の権威性アップや宣伝ツールになるなど、とても有益なアイテムです。
最近は出版代行も増えており、本人はほとんど執筆しなくても書籍を出すことができる時代です。
あなたもぜひkindle出版にチャレンジしてみませんか?