- 投稿日:2024/12/18
- 更新日:2025/10/10
自治会や町内会って、なんとなく入って当たり前だと思っていませんか?
私も以前はそう考えていました。
引っ越してすぐに集金人が訪れ、そのまま流されるように加入。
でも、その後に地域の集まりに参加することはなく、回覧板を回す手間や会費の負担を感じながら過ごしてきました。
しかし、ふと「これって本当に必要なの?」と考えたとき、私の答えは「NO」でした。
そこで、思い切って退会を決意。
わずか3分の電話で手続きが完了し、年間8,400円の節約に成功しました。
この記事では、自治会・町内会を退会するメリットとデメリット、実際の退会方法について詳しく解説します。
私と同じように、加入を迷っている方や退会を検討している方に、少しでも参考になれば幸いです。
1. 自治会・町内会とは?
自治会や町内会は、地域住民が自主的に運営する組織で、主に次のような活動を行っています。
自治会や町内会は、住民同士のつながりを深めたり、地域の安全や快適さを維持する役割を担っています。
また、会費は月額数百円から千円程度が一般的で、これが年間で約5,000円〜12,000円になることもあります。
2. 自治会・町内会は自由にやめていい
①加入や脱退は個人の自由
多くの人が「自治会や町内会には加入しなければならない」と思いがちですが、実際には法律上の義務はありません。
あくまで任意加入の団体であり、加入や脱退は住民一人ひとりの自由です。
また、退会するために特別の手続きや理由を説明する義務はありません。
②退会のメリット・デメリット
自治会・町内会を退会するメリットとデメリットには、次のようなものがあります。
デメリットを見ると不安に感じるかもしれませんが、どれも解決可能です。
特にアパートやマンション住まいの場合、近隣住民との過度な関わりを避けられるため、退会するメリットが大きい場合が多いです。
③退会はこんな人におすすめ
自治会・町内会の退会が適しているのは、次のような状況や考え方に当てはまる人です。
退会を検討する際には、自分の生活や価値観を見直しながら判断することが大切です。
3. 退会・脱退の具体的な方法は?
自治会・町内会を退会する手続きそのものは難しくありません。
ただし、タイミングや伝え方に気を付けることで、よりスムーズに話を進めることができます。
それでは、具体的な方法を解説します。
①交渉前の準備
退会を決める前に、家族としっかり相談して意思を統一しておきましょう。
勝手に退会して「聞いてなかった」と後で揉めることがないよう、全員の意見を尊重することが大切です。
②交渉のタイミングと相手
自治会や町内会を退会する際は、できるだけタイミングや伝える相手を選ぶことが大切です。
年度末は、多くの自治会が活動の節目を迎える時期です。
引っ越しなど住民の入れ替わりがあるため、回覧板のルート変更や名簿修正がスムーズに行われやすいです。
自治会の役員や班長の任期が終わるタイミングも、新しい体制がスタートするため、退会による影響を最小限に抑えられます。
また、退会の際は、自治会の責任者である会長に直接連絡するのが一般的です。
連絡先が分からない場合は、班長や会費の集金を担当している人に相談してみましょう。
③交渉の方法と退会理由
退会の意思を伝えるためには、自分に合った方法を選びましょう。
自治会長や班長の家を訪ねるか、電話で退会の意思を伝える方法が最も手軽で時間もかかりません。
直接伝えるのが難しい場合は、書面で退会届を提出する方法もあります。
自治会によっては退会届のフォーマットが用意されている場合もあるため、確認してみてください。
一番困るのが退会理由かもしれません。
退会理由は本来必要ありませんが、書面提出や電話連絡の際には形式的に伝える方が印象が良いです。
直接退会を伝える場合、突然理由を聞かれると焦ることもあるため、事前に準備しておきましょう。
4. 退会までの実際のやり取り
ここでは、私が実際に町内会長に電話で退会を伝えた際のやり取りを紹介します。
①電話でたったの3分
直接話すのは緊張しましたが、私は町内会長に思い切って電話をかけました。
連絡する時間帯にも気を付けて、日曜日の午後6時頃としました。
以下は実際の会話内容です。
👦🏻突然のお電話、失礼いたします。
町内会長の〇〇さんのお宅でしょうか。
👴🏼はい、そうです。
👦🏻△△(アパート名)の□□と申します。
実は、町内会を退会したいと考えています。
必要な手続きを教えていただけないでしょうか。
👴🏼あー、そうなんですか。
手続きは特にないです。
この電話で大丈夫ですよ。
👦🏻そうなんですね。
👴🏼アパートの方は集会にあまり来ないので、やめる人が多くて…。
いつからの退会をご希望ですか?
👦🏻ちょうど第〇期に入ったばかりなので、今月から退会したいです。
👴🏼分かりました。
残念ですが、仕方ないですね。
今後、回覧板はポストに入れた方がいいですか?
👦🏻仕事で不在にすることが多いので、結構です。
👴🏼では、必要な行政の広報誌とかは入れておいてもいいですか?
👦🏻ご面倒でなければお願いします。
👴🏼分かりました。
今後ともよろしくお願いします。
👦🏻はい、ありがとうございました。
結果、たった3分ほどで手続きは完了しました。
理由を聞かれることも、事前に心配していた引き止めやトラブルも一切なく、拍子抜けするくらいすんなりと退会できました。
②スムーズに退会するポイント
スムーズに退会できるように、次のポイントを押さえておくのがおすすめです。
私は退会理由を聞かれませんでしたが、突然聞かれて動揺しないように準備しておくと安心です。
退会をお願いする立場であることを忘れず、相手への敬意を持って話しましょう。
ただし、あいまいな伝え方をすると、引き止められたり、話が長引いたりする可能性があります。
伝えるべきことははっきりと伝えることが大切です。
退会後の回覧板や広報誌の扱いなどを取り決めておけば、後悔やトラブルを防ぐことができます。
5. 不安を解消!自治会にまつわるQ&A
Q1. 自治会への加入は最初から拒否できるの?
はい。自治会への加入は最初から拒否できます。
自治会への加入は法的な義務ではないため、勧誘されても「加入しません」と伝えれば問題ありません。
特に賃貸アパートでは、最初から加入しないのが最も楽です。
「そもそも入らない」という選択が可能であることを覚えておきましょう。
アパートを借りるときに、仲介業者に自治会や町内会の有無を確認しておくと安心です。
Q2. 電話で交渉する自信がない…。
電話で退会の意思を伝えるのが手っ取り早いですが、不安な場合は書面での手続きを行うのも一つの方法です。
自治会によっては、退会届の提出を求められる場合もあります。
書面で手続きすれば、後で「言った、言わない」のトラブルを防ぐなどのメリットもあります。
退会届を直接持参しなくても、自治会長や担当者宛に郵送する方法もあります。
なお、退会届のフォーマットは「3の③」でご紹介したとおりです。
Q3. 家庭ごみを出せなくなったらどうしよう?
自治会を退会しても、家庭ごみを出せなくなることはありません。
ごみ収集は市税で運営されており、ごみ捨て場の利用は、住民税を支払っている住民の当然の権利です。
実際、ゴミ捨て場の使用を拒否した自治会が裁判で敗訴した判例もあります。
ただし、地域によっては厳しい自治会もあり、退会した後で住みにくくなる可能性もあるので注意が必要です。
もしゴミ捨て場の利用を拒否された場合は、ゴミ出しに関する部分だけ町内会費を負担する提案をするなど、ダメもとで交渉してみましょう。
Q4. やめた後、嫌がらせを受けないか心配…。
退会者への脅迫や嫌がらせは違法行為になり得ます。
もし嫌がらせを受けた場合は、リベシティの弁護士チャットや自治体の相談窓口に相談しましょう。
6. 退会は自由!自分に合った選択をしよう
この記事では、自治会・町内会から退会する方法や退会によるメリットをご紹介しました。
私自身、町内会を退会して月700円、年8,400円の節約に成功しました。
これは、毎月のスマホ代(月683円/日本通信SIM・1GB・5分無料通話プラン)や賃貸アパートの火災保険料(年6,100円)とほぼ同額です。
リベ大YouTubeの動画「地方移住でお金持ちが遠のく3つの理由」でも、「地方暮らしは意外と生活コストが高い」と指摘されています。
その中で、町内会費・自治会費も「意外に高くつく7つの費用」の一つとして挙げられていました。
居住地域を簡単に変えるのは難しいですが、だからこそ今の環境でできる節約を実践することが大切です。
退会に要したものは、たった3分の電話と少しの手間だけです。
退会の交渉に失敗してもデメリットはほぼゼロです。
・会費が上がることもない
・嫌がらせを受ける心配もない
・断られても失うものは何もない
試す価値が十分にある選択肢ではないでしょうか。
もし退会に成功したら、体験談をぜひコメント欄で教えてください。
この記事が、町内会費で悩んでいる方々の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。