- 投稿日:2024/12/23
- 更新日:2025/10/01

年賀状をやめてみた
年賀状は日本の大切な伝統です。
しかしながら、デジタル化が進む現代社会においては、その在り方も変化していると思います。
私は今年、「最後の年賀状」を作成しました。
これまでの伝統を大切にしつつ、新しいコミュニケーション方法への移行を決意したのです。
この体験を通じて感じたことや、その効果についてお話しします。※ ↑QRコードは見本です
個人的な理由
年賀状の作成が苦手でした。
宛名印刷を日常的に使わないので、年賀の時期になると自作マニュアルを見ながら悪戦苦闘のパソコン作業となります。
年末は仕事も忙しいため、
「年に一度は差し込み印刷を使うことで、操作方法を完全に忘れてしまうのを防ぐ」
という利点を差し引いても、私にとって年賀状作成は苦行でした。
印刷が少しずれて郵便番号が赤枠からはみ出してしまうなど、プリンタの微調整も大変です。
ハガキの裏表を間違えて印刷するのも毎年の恒例で、気付かないまま連続10枚以上ミスプリントしたこともあります。
郵便局に持ち込めば書き損じハガキを交換してくれますが(有料)、
「交換したハガキで再びミスプリント→再び郵便局に持ち込み交換」
のループを繰り返した時は、恥ずかしくて心が折れかけました。
リベのおかげでCanvaを使えるようになりましたが、それ以前は文面(裏面)を作るのもひと苦労でした。
ネット上にはテンプレートが無数にありますが、それゆえに自分の理想に近いテンプレートを探すだけでも大変です。
「そんなに大変なら、業者に頼めばいいじゃないか」
と思ったこともありますが、結局は宛名リストの作成や申込み用紙の記入(もしくは入力)作業があるのです。
何百枚も年賀状を作るわけではないので、結局は自分で作るほうが楽だしコスパもいいのでした。いつの間にか、私にとって年賀状の作成は「お世話になった人々への心を込めたご挨拶」から「ただの面倒な作業」に成り下がっていたのです。
最後の年賀状 〜その内容〜
私が作成した最後の年賀状には、以下の内容を盛り込みました。
・通常の年始の挨拶
まずは、受け取る方々への感謝と新年の挨拶を丁寧に記します。
・年賀仕舞いのお知らせ
今回で年賀状を終える旨をお伝えし、これまでのご愛顧に感謝しました。
・今後の連絡方法の案内
LINEやメールでの連絡をお願いし、今後もつながりを持ち続けたいという気持ちを表現しました。
・LINEとメールアドレスのQRコード
具体的な連絡手段としてQRコードを添付し、相手が簡単に私とアクセスできるように工夫しました。
メールアドレスのQRコードは、ウェブ上で無料&簡単に作成することができました。
この方法の効果と利点
このような形で年賀状を仕舞った結果、いくつかの効果や利点を実感しました。
・スムーズな移行
QRコードを使うことで、新しい連絡方法への移行が非常に簡単になりました。
受け取った方々も、手間なく登録作業ができるでしょう。
・コスト削減
今年はハガキ代が大幅に上昇した(63円→85円と22円↑ / 34.9%↑)ため、年賀状仕舞いを考えるきっかけにもなりました。
来年からは年賀状の印刷や郵送にかかる費用が不要になり、経済的にも助かります。
・即時性の向上
LINEやメールを利用することで、より迅速なコミュニケーションが可能になりました。
相手からの返信もリアルタイムで受け取れるため、スムーズなやり取りが可能になるでしょう。
・関係性の維持
連絡手段は変わっても、大切な人々とのつながりを継続できるという安心感があります。
これからも友人や家族との関係を大切にしていきたいと思います。
・時間の有効活用
年賀状作成にかかっていた時間が空くことで、その分を他の有意義な活動に充てることができます。
今までより空き時間が増えることで、生産性も高まると期待しています。
おわりに
パソコンでゲームばかりしていた時期もありましたが、年賀状のおかげでワープロ・表計算ソフトと縁が切れることはありませんでした。
また、過去の友人たちとのつながりも、ギリギリで維持されてきました。
そういう意味では、年賀状に感謝したいと思います。
時代は常に変化します。
年賀ハガキの歴史は1000年以上遡れるようですが、今のかたちの「お年玉付き年賀はがき」になったのは1949年から。
戦後の混乱期に人々が消息を伝え合う手段として広まったといいます。
そういう意味では、もはや時代にそぐわないのも当然かもしれません。
「お年玉付き年賀はがき」は役割を終え、新たな形へと変わっていくのでしょう。