- 投稿日:2025/01/09
- 更新日:2025/11/04
私は、
▶一般企業での正社員
▶NPO法人でのパート
▶一般社団法人での正社員
と「働き方」を転々としてきたのですが、NPO法人でお仕事をしていた時に、ボランティア活動だと勘違いされることがありました。
ちゃんとお給料をいただきながらも社会貢献を目的とした仕事ができ、とてもやりがいがありました。なんとなくよく分からない、と思われる、NPO法人について、説明します😊
NPO法人とは?
NPO法人、正式には「特定非営利活動法人」と言います。
Non-Profit Organizationの頭文字をとった言葉です。
少し平たく言うと、社会課題を解決するために活動する非営利組織です。
収益を追求するのではなく、活動を通じて地域や社会に貢献することが目的です。たとえば、教育支援、環境保護、高齢者福祉、災害復興など、多岐にわたる分野で活躍しています。
なぜ、NPO法人が存在するのか
支援制度の「すきま」を埋めるのが、NPO法人の役割です。
行政がおこなう支援は、法律や制度に基づいたものを公的な資金を使い行います。例えば、保健福祉の部門では、障がい者や失業者、生活困窮者などが、制度の規定で認定された方は支援を受けることができます。
しかし、認定までに至らない制度の対象外の人々、
例えば
・病気やケガで一時的に働けない人
・生活困窮には至らないが支援が必要な低所得世帯
・高齢者の中でも地域とのつながりがない独居高齢者
・引きこもりや不登校の若者を抱える家庭
・災害直後で行政支援がまだ届いていない被災者
など、行政ではフォローしきれない「すきま」に光を当て、必要な支援を提供します。
行政では、公益性・公平性が求められるため支援できない人であっても、NPO法人では対象者を明確に打ち出して、ピンポイントで支援をする、ということが可能になります。
NPO法人の財源
では、NPO法人の活動資金はどのようになっているのでしょうか。
それは下記のような、多様な財源に支えられています。
助成金・補助金
行政や民間財団からの助成金や補助金を活用して活動資金を確保することが多いです。特定のプロジェクトや活動に対して資金提供が行われます。
私が働いていたところは、これが8割くらい、と多かったです。
寄付金
対象者をピンポイントに打ち出すからこそ、賛同した個人や企業からの寄付をいただくことができます。特に寄付文化の強いアメリカなどでは、NPO活動の大部分を支える柱となっているそうです。
会費
NPO法人の会員からの会費収入も大きな財源の一つです。定期的に安定した収入が見込めます。
事業収益
NPO法人が自主的に行う事業(例:講座の開催、商品の販売など)から得られる収益も重要です。営利活動ではありませんが、活動資金を増やすために行われます。
クラウドファンディング
インターネットを通じて支援を募る方法で、近年は資金調達の手法として注目を集めています。特定のプロジェクトに対して多くの人から少額の資金を集められるのが特徴です。
これらの財源を組み合わせて、活動をおこないます。
「株式会社」とNPO法人の違い
NPO法人は「非営利」を前提に社会貢献を目的とする団体ですので、物販など活動の上で利益が出た場合は、その利益を分配せず活動資金として活用します。
一方、株式会社は「営利」を目的に事業を展開し、そこで得た利益は株主に還元しますね。活動の目的や資金の使い方が大きな違いです。
お給料はもらえるの?
よくボランティア活動、と勘違いされることがありましたが、ちゃんとお給料はもらえます。
活動目的が「非営利」であり、勤務形態が「無報酬」ではありません。
職員や役員の働きに応じた報酬が設定されています。
働き方の例
フルタイム職員:一般的な企業と同じように、月給制で働く
業務委託契約:短期間の活動や特定のプロジェクトで単発的に参加します
役員の報酬:NPO法人の規模や定款によりますが、役員にも報酬が支払われます。
社会保険も加入
正社員の場合、社会保険(健康保険・厚生年金)や雇用保険の対象になります。パートタイムや契約職員も、労働時間に応じて保険が適用される場合があります。
NPO法人で働くメリット
NPO法人での仕事には、社会貢献の喜びややりがい以外にも、さまざまなメリットがあります。
多様なスキルを身につけられる
少人数でプロジェクトを動かすことが多いため、1人が複数の役割を担うことがあります。企画立案、広報活動、資金調達、現場での実務など、多岐にわたる経験を積むことで、幅広いスキルが身につきます。
ベンチャー企業とかスタートアップ、に近いかもしれません。私の経験では、とても大変だと感じることもありましたが、他分野でも活用できる財産となったと思います。
人とのつながりが深まる
同僚や支援対象者、地域の方々など、活動を通じて多くの人とつながりを持てます。絆を感じられる仕事は、何にも代えがたい魅力です。
目に見える成果が得られる
自分の働きが社会にどう役立っているのかを実感できます。たとえば、家庭の事情などで外に働きに出ることが難しいママさん向けにイベントや講座を開催し、喜んでもらえた。とか、その方が一歩を踏み出したなどそんな場面に、大きな達成感を得ることができました。
地元の新聞社さんにもたくさん取材していただき、ローカルでは人に活動を見つけてもらいやすいことも、とても大きいです。
NPO法人で働くデメリット
NPO法人で働くことには多くの魅力がありますが、課題も存在します。
給与水準が低い場合が多い
NPO法人は事業収益や助成金、寄付金に頼る運営が多いため、給与水準が低めになることがあります。昇給やボーナスが少ない場合もあり、生活費や将来設計に影響を与える可能性があります。
資金不足による不安定性
助成金や寄付金が不安定な場合、団体の運営や職員の雇用が継続しにくいことがあります。資金の確保が、活動全体に影響を与える大きな課題です。これまで受けてきた補助金が急になくなることもあるので、別の補助金や助成金の申請をして活動を維持することがとても大変です。
成果が目に見えにくいことがある
社会課題の解決には時間がかかるため、短期間では成果が見えづらく、達成感を得にくいこともあります。
社会貢献が働く選択肢になる
NPO法人って、ボランティア活動だとか無報酬だとか正しく理解しないと、働き先の選択肢にはならないかもしれません。
でも
NPO活動=報酬を得ながら社会に貢献する素晴らしい選択肢です。
田舎に住んでいる私は、地元の新聞社さんによく活動を取り上げていただき、多くの方に「がんばっているね」とほめてもらえるようになりました。
誰かのために役立つ喜びや、人とつながる楽しさを実感しました。
もし、やりがいを感じられる仕事を探しているなら、ぜひNPO法人を選択肢の一つに加えてみてください。
働きながら社会に貢献し、自分自身も成長できる環境が、きっと新しい可能性を広げてくれるはずです。