- 投稿日:2025/02/04
クラシックなおじさん、箱根富士屋ホテルに泊まる。
人生において、一度は「クラシック」という響きに憧れる瞬間がある。車ならビンテージ、時計なら機械式、そして旅なら――そう、クラシックホテルだ。
今回はそんな「クラシックな空気」を求めて、箱根の名門 富士屋ホテル へと足を運んだ。年季の入ったスーツケース片手に、気分はすでに文豪。だけど中身は、ただの少し疲れた40代。
1. 到着:クラシックな門をくぐると、そこはもう別世界
箱根湯本駅からバスで揺られること数十分。目の前に現れたのは、まるで大正ロマンを凝縮したような洋館――富士屋ホテル。赤い柱、白い壁、歴史の香りがプンプンする佇まいに、思わず背筋が伸びる。
フロントに立つベルボーイの制服が、これまたクラシック。内心では「こんなホテル、似合うかな…」と不安になるが、大丈夫。おじさんも十分クラシックだから。
「チェックインをお願いします。」
少し低めの渋い声を意識するも、鼻声気味だったのはご愛嬌。
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