- 投稿日:2025/03/05

『ジェンダーレス』が広まるようになり、
当然だった『女の子のひな祭り』ですが、最近は、端午の節句とともに、祝い方にも変化が出てきていると聞きます。
そんなこんなを踏まえ、諸々を深堀りしてみました。
■始まり
平安貴族の子女の遊び「ひいなあそび」と、
厄祓いの行事「流し雛」が一緒になり、「ひな祭り」へ転じたと言われている。
但し、室町から安土桃山時代頃までは、お祓いの意味が強かったらしい。
厄払いなどの風習の多くは、
強い影響を受けていた、中国(唐)の考え方が元になっている。
■日本一のひな人形産地と理由
・埼玉県さいたま市岩槻区が、日本一生産地
・岩槻は、
①太田道灌公が築いた岩槻城の城下町として栄えた
②江戸時代、日光御成街道の宿場町として栄えた
③日本有数の桐の産地として知られた土地だった
④人形の原料である桐材(桐のおがくず)と胡粉の溶解に最適な水に恵まれた
ことから、江戸時代以降、ひな人形作りが盛んに行われるようになった。
その後、
⑤日光東照宮の造営・修繕後も腕の確かな工匠が住み着いた
⑥江戸から近く商売も成り立ちしやすい立地だった
⑦江戸でひな人形ブームが起こった
ことで、岩槻でのひな人形作りは発展していった。
■ひな祭りには何故ちらし寿司?
「寿司」は「寿を司る」との意味合いから、おめでたい席で食されるようになり、
見た目が華やかなちらし寿司は、 女の子の成長を願うひな祭りに最適とされ、大正時代以降に食べられるようになったようだ。
■お雛様とお内裏様の配置
関西(特に京都府とその周辺)では、向かって左に女雛、向かって右に男雛を並べる。
(京都御所にならい古来からの並べ方を好む飾り方をする方が多いかららしい)
対して関東はその逆。
■昨今、ひな祭りの経済効果は縮小している
ひな人形、節句人形などの市場規模は、年々縮小している。
少子化による子ども減少、都市部での保管や飾るスペースの確保が困難になっていることが、理由に挙げられる。

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