- 投稿日:2025/04/06
- 更新日:2025/10/10
私は子どものころから発音に問題があります。特に顕著だったのは、
「あ、あ、あ、あの……」
といったように、言葉の最初を繰り返すことでした。
また、い段の音(いきしちにひみいり)を発音することが苦手で、相手に聞き間違いをさせてしまうことも多々ありました。
そんな状態の私でしたが、youtubeにて地声で動画投稿を続けた結果、1年後に収益化を達成することができました。初月の収益は4000円くらいでしたが、その後は月1万~2万円程度の収入になっています。
今回の記事では、その体験をお伝えできればと思います。
また、動画投稿を始めた段階で、半年後に子どもが誕生する予定だったため、動画投稿をする時間が無くなってしまうことが予測されていました。そんな状況で、どのように動画投稿を続けていったのかも、合わせてお伝えします。
1、なぜyoutubeを始めたのか
始めたきっかけは、今から5年ほど前に、学長の動画を見たことでした。
副業として『youtubeでの動画投稿』を紹介されていらっしゃったので、私もやってみたいと感じました。
ただ、自分が抱えている吃音症のことが気になって、
「こんな声では、動画を投稿したって上手く行くはずがない」
と諦めていました。
それから半年ほど経つ間。
家の不用品を売ったり、株式投資を始めたりと、youtube以外の部分でできることを進めていきました。
しかし半年も経てば、家の不用品はあらかた売り終わり、株式投資もインデックス投資なので、やることがなくなってしまいます。
「ここからは副業をやらなければ、生活改善は得られない」と思い、半ば追い込まれるような気持ちでyoutube動画を収録してみることにしました。
ちょうど半年後に子どもが生まれる日程になっていたため、新しいことに挑戦するには、このタイミングしか無いという理由もありました。
2、youtube動画収録
チャンネルのジャンルとして、お金のことについての解説を選びました。ここ半年で家計の見直しを行ったり、不用品の販売をしたことで、明らかに生活が楽になっていたので、その体験を伝えられればと思っての選択でした。
初めてパワーポイントで資料を作り、ノートPCに搭載されているマイクを使って、youtube動画の収録に挑みます。
ここからが苦労の始まりでした。
まず、連続して30秒も話すことができません。
話し続けると息がうまくできなくなってきたり、口の中が乾いてきたりして、すぐに話が詰まってしまいます。
イントネーションも上手くできません。
明らかにおかしいイントネーションになってしまい、話し直すことが多々ありました。
そして懸念した通り、言葉の最初の音を繰り返してしまう症状にも悩まされました。
3、youtube編集
それでも何とか収録を終え、編集に入ります。
収録した自分の声を聴いてみて、愕然としました。
これも懸念していたことですが、い行の発音ができていません。
特に「し」「ち」の音が出ておらず、その部分だけ音が欠けたようになっていました。
また、全体的に抑揚が無く、暗くこもったような声色になっていました。
これではダメだと思い、動画投稿は諦めました。
4、声のトレーニング開始
それから1か月ほど、声を改善する方法がないか試行錯誤が始まりました。
その中で効果があったのは、
①収録前の鼻うがい……こもったような声になるのは、鼻の奥が詰まっているためでした。鼻うがいで詰まりを解消することで、声を出しやすくしました。
②肋骨を上に上げるようにストレッチをする
手を体のうしろで組んで、アゴを上げて、胸を張るようにします。こうすると肋骨が上がる感じがして、肺に空気が入りやすくなります。これで、連続して話しても、息が続きやすくなりました。収録前にやるのでも効果はありますが、毎日寝る前にやっておくと、翌日の朝から効果を実感できます。
③ノートPCの下に台を置いて、位置を高くする
ノートPCを机に置いただけだと視線が低くなってしまい、猫背になりがちでした。猫背になっていると呼吸が続かないので、声を出しにくくなります。なので、収録時はノートPCの下に台を置いて位置を高くして、視線がまっすぐになるようにしました。
④収録時は2画面にすることで、1つ先のスライドを見られるようにする
1画面での収録では、今読んでいるスライドの次を見ることができないので、スライド切り替え時に話が途切れてしまいがちになります。話が途切れてしまうと、言葉の最初の音を繰り返してしまう症状が出やすくなってしまいがちなので、収録時は必ずデュアルモニターにすることで、1つ先のスライドを見られるようにしておきました。
下の画像は、デュアルモニターでパワーポイントのスライドショーをしているところの画面です。左が現在のスライドで、右側が1つ先のスライドです。
⑤何回でも撮り直しできることを意識する
言い淀んだり、うまく発音できないと思った時は、同じ場面を5回くらい撮っておくことが重要です。5回のうち1回くらいは上手く撮れているだろうと思って、とにかく収録を先に進めます。
⑥諦める、妥協する
「上手く言えてなくても仕方ない。どうせ誰も見ていない動画なんだから大丈夫」と、いい意味で諦めて、とにかく動画を完成させる方へ進んでいくことが大事です。
以上のことを行いつつ、1か月ずっと同じ動画を収録し続けることで、少しずつ声が改善されていきました。(あくまで最初に比べればマシだという程度で、まだまだ上手くはない話し方ではありましたが)
5、初の動画投稿~収益化
1か月のトレーニングを終え、遂に動画投稿を行いました。
最初のうちは1日に2再生くらいでしたが、1年間で100本の動画を投稿し続けた結果、登録者1000人を達成し、収益化を行うことができました。
1年経っても話し方はさほど上達しませんでしたが、コツコツと積み重ねていった結果だと思います。
また、テーマをイオン&楽天のサービス解説に絞ったのも大きかったと思います。
動画を1年で100本投稿するにあたってハードルになったのは、やはり子どもが誕生して、育児に時間を割いたことでした。
6、子ども誕生。時間が無い中での投稿継続
動画投稿を始めた時点で、半年後に子どもが誕生して、動画投稿に費やせる時間が少なくなることは分かっていました。なので、動画投稿を始めてからずっと、より少ない労力で動画を作れるようにならないかを模索していました。
その中で、効果があったことを列記します。
①スライドはシンプルに作る
スライドは基本的に、『画像1枚のみ』『文字のみ』『画像1枚と1行程度の文字』で作成します。動画動向を初めて間もない頃は、文字の背後に画像を差し込んだり、背景を付けたりしていましたが、それをしても動画で伝える内容は変わらないため、背景の差し込み作業はカットしました。
『画像のみ』
『文字のみ』
『画像と1行程度の文字』
②台本は作らない
当初は、
スライドを作る → 話す内容を書き出して台本を作る → 収録
という手順で動画作成していましたが、大量に動画を作成しているうちに、スライドを作成していると同時に、話す内容を頭の中で作れるようになってきました。現在は台本を作る作業を完全に無くしてしまえたので、作業手順を1つスキップすることができるようになりました。
③詳細な解説は過去動画に任せる
大量に動画を作っていると、作成中の動画で解説しようとしている内容と、過去動画で解説済みの内容が、部分的に重なるところがあります。そういう場合はまず、作成中の動画ではごく簡単な解説で済ませておきます。そして、詳しい解説を聞きたい方に対しては右上に過去動画へのリンクを出して、過去動画の視聴をお願いするようにしました。これを行うことで、一度作った内容に関しては、作成時間を抑えられるようになりました。
④編集は簡素に行う
私は収録した動画に対して、トリミング以外の編集をしていません。あとから字幕や効果音、音楽などを追加することは避けています。
⑤正確性だけは譲らない
上記のように、様々な要素を削ぎ落として動画作成を行っていますが、絶対にそぎ落としてはならない要素があります。それは『情報の正確性』です。私の動画を見た方にとって、誤った情報を得てしまうということは、私の動画を見なかった方が良かったということになります。それをさせてしまってはあまりにも申し訳ないため、情報の正確性については時間をかけて調べます。
以上のことを行ってきた結果、最初は作成に5~6時間程度かかっていましたが、最近では2~3時間程度にまで抑えることができてきました。動画時間が短いものであれば、1時間半程度で作れることもあります。これくらいの作成時間に収めたことで、赤ちゃんの1~2回の睡眠時に作業をすることで、動画を1本作成することができるようになりました。
7、今になって思うこと
とにかく、もっと早くに動画投稿を始めておけば良かったと思っています。家の不用品を売ったりしていた最初の半年間のうちに動画投稿を始めていれば、あと半年早く収益化できていたワケですから。すぐに行動することの大切さを思い知りました。
また、自分が「この情報ではダメだ。誰も必要としないだろう」と思っても、その情報を欲しがっている人もいるんだということを学びました。上手く話せなくても、正しい情報を伝えることができたなら、それだけで動画には価値があります。
あとは、第4項でも書きましたが、いい意味で諦めましょう。妥協しましょう。動画のクオリティ不足を感じて未完成のまま終わらせるよりも、とにかく動画を完成させていくことが大事です。たくさんの数を完成させているうちに、進むべき方向性や、改善点が見えてきます。完成させないことにはどうにもなりません。
今回の記事が、お役に立てたなら幸いです。
私自身も、近年は動画の投稿頻度を落としてはいますが、少しの時間を見つけては動画を作成しています。
共に頑張りましょう。
※この記事は1月23日に投稿された記事を、成功体験キャンペーン向けに書き直した記事です。