• 投稿日:2025/04/21
  • 更新日:2025/10/04
AIが作った“そっくり画像”、著作権は誰のもの?~SNSやブログで使う前に知っておきたい基礎知識~

AIが作った“そっくり画像”、著作権は誰のもの?~SNSやブログで使う前に知っておきたい基礎知識~

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雑種犬ラッキー@Fire(ブログ挑戦中)

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要約
AIで作った画像に著作権はあるの?有名人そっくりな画像は大丈夫?ブログやSNSで使う際の注意点と法律的リスクを解説。

はじめに:最近よく見る“そっくりAI画像”

スクリーンショット 2025-04-21 10.48.15.png最近、SNSやブログで「芸能人そっくりのAI画像」や「実在しない美男美女の写真」など、リアルすぎてびっくりするような画像を見かけませんか?

MidjourneyやDALL·E、Stable Diffusionなど、AI画像生成ツールの進化によって、誰でも簡単に“それっぽい画像”が作れる時代になりました。

私自身もAI画像をいろいろ試しているのですが、ふとこんな疑問が湧いてきました。

 「この画像って誰のもの?」

 「もし有名人にそっくりだったら、何か問題になるの?」

今回は、そんな“AIで作った画像”の著作権や肖像権の話を、わかりやすくまとめてみました。

AIで作った画像の著作権は誰にある?

スクリーンショット 2025-04-21 10.54.12.pngまず、「AIで生成した画像の著作権って、誰のもの?」という疑問。

結論から言うと、
 日本ではAIが自動生成した画像には、原則として著作権は発生しない
と考えられています。

著作権法では「人間の創作による表現」でなければ著作物とは認められないため、AIが勝手に作った画像には著作権がない、という見方です。

ただし、以下のような場合には例外もあります。

プロンプト(AIへの指示文)を工夫し、人間が強く関与している生成画像をさらに加工・編集している

このように“創作性”が認められる場合は、人間に著作権が認められる可能性もあります

また、使っているAIツールによってもルールが異なります。たとえば

Midjourney   有料プランのみOK ユーザーに帰属(利用規約で明記)

DALL·E     OK(規約に従えば)ユーザーが使用可

Stable Diffusion OK オープンソース。ただし倫理ガイドラインあり

利用規約はしっかりチェックするクセをつけておきたいですね。

“そっくり画像”と肖像権・パブリシティ権

スクリーンショット 2025-04-21 10.58.44.png生成画像そのものに著作権があるかどうかとは別に、誰かの顔に“似てしまった”場合は別問題が出てきます。

それが「肖像権」や「パブリシティ権」の問題です。

肖像権
他人の顔や姿を、本人の同意なしに勝手に使われない権利(プライバシー保護)
パブリシティ権
芸能人などの“顔や名前”を商業目的で使われない権利(経済的価値の保護)

つまり、たとえ「AIが作った画像」でも、もし有名人そっくりだったり、名前と一緒に表示したりすれば、

 「これは私の姿を勝手に使ってる!」

  「私の人気を商売に使ってる!」

と、訴えられる可能性もあるんです。

特に「商用利用」(=お金が絡む使い方)をする場合は、パブリシティ権の侵害として問題になりやすいので注意が必要です。

海外ではすでに問題に?実例紹介

スクリーンショット 2025-04-21 11.00.10.pngこうした問題は、実際に海外では訴訟や抗議運動に発展しています

🎬 ハリウッド俳優のストライキ(2023年)
AIで作られた“本人そっくりのデジタル俳優”が映画に使われることに対して、大手俳優たちが抗議。
大規模なストライキが起こりました。

🧑‍⚖️ 有名人の「AIディープフェイク」訴訟
AI音声や顔画像を勝手に使われたことに対して、セレブたちが「人格権の侵害」として訴訟を起こすケースも。

AI画像の倫理と法律は、今まさに“整備途中”の段階にあります。 だからこそ、私たち一人ひとりがモラルを持って使うことが求められています。

ブログやインスタで使う場合の注意点

スクリーンショット 2025-04-21 11.03.21.pngブログやインスタでAI画像を使う場合、さらに注意したいポイントがあります👇

✅ 投稿が「商用」になっていないか?

アフィリエイト記事、商品紹介、PR活動などが含まれていると、商用利用とみなされることがあります。その画像が「広告に見えない」としても、全体の文脈で判断されることがあるので慎重に。

✅ 顔が“誰かに似てないか”確認する

明言しなくても、「あの俳優にそっくり」と思われる画像はリスクがあります。
そっくり画像は公開しない or 非公開用途にとどめるのが無難です。

✅ フォロワー数が増えるほど影響力も増す

最初は趣味でも、見られる人が増えるほど「法的な目」も集まるようになります。
万一のトラブルを避けるためにも、早めの意識が大切です。

投稿に添えると安心な“注釈”の例

スクリーンショット 2025-04-21 11.05.29.pngAI画像をSNSやブログで使う際、以下のようなひとこと注釈を添えることで、誤解やトラブルを防ぎやすくなります。

💬 画像がAI生成であることを明記

※本画像はAIにより自動生成されたものであり、実在の人物・団体とは関係ありません。

🛠 使用したツールを記載

使用ツール:Midjourney による画像生成 または 使用AI:Stable Diffusion(ローカル環境)

これは義務ではありませんが、トラブル防止や透明性確保のために、“一言添えるクセ”をつけておくと安心です。

まとめ:創作を楽しみつつ、リスクも知ろう

スクリーンショット 2025-04-21 11.08.13.pngAI画像は、アイディアを形にするのにとても便利で楽しいツールです。
でも、その便利さの裏側には「著作権」「肖像権」「商用利用」など、いくつかの注意点が隠れています。

AIで作った画像には、原則として著作権はないが、創作性があれば保護されることもある有名人そっくりの画像は、肖像権・パブリシティ権の侵害リスクありブログやインスタなど“発信の場”では、商用利用とみなされるケースに注意注釈(免責)を添えることで、トラブル予防にもつながる

創作や発信の楽しさを守るためにも、「知っておいてよかった」と思える知識を、少しずつ身につけていきたいですね😊

※この記事の画像はDALL·Eで作成されたものです
※本画像はAIにより自動生成されたものであり、実在の人物・団体とは関係ありません。
念の為(笑)

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