- 投稿日:2025/04/23

鳥たちのさえずりが意味を持つとしたら
朝、ベランダに出ると鳥の声が聞こえる。
「チチチ、ジュイーン、ピピピ」
朝からいったい何を話しているのだろ?
そんな素朴な疑問を本気で追いかけた人がいる。
それが『僕には鳥のことばがわかる』(鈴木俊貴 著)で描かれている世界だ。
鳥にも“ことば”がある?
動物言語学者・鈴木俊貴さんは、シジュウカラという小さな野鳥を長年観察し、「単語を組み合わせて文を作る」ことを世界で初めて解明した人物だ。
この発見は、「人間だけが言葉を持つ」という常識を大きく揺るがした。
本書では、研究のきっかけや日々の観察、野外実験の工夫、そして何より鳥たちへの愛情が軽快な文章で綴られている。
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研究者は、やがて鳥に似てくる?
個人的に好きな話がある。
研究者というのは、研究対象に似てくるのだそうだ。
コウモリを研究する人は暗がりを好み、
スズメの研究者は電柱のそばにいたくなる。
著者も、知らず知らずのうちに、シジュウカラに似てきたと周りに言われたそう

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