- 投稿日:2025/06/05
- 更新日:2025/11/16
はじめに|ChatGPTは“相棒”。上手に使えば、記事はもっと自由になる

雑種犬ラッキーです。
今度のフェスでは公式ボランティアとして、AIの使い方相談を担当します。
以前書いた、『この記事、チャットGPTが作りました!超具体的な作り方教えます』が100ブックマークをいただきました。
しかし、今春、サイドファイアをして2ヶ月が経ち、AIを使って40記事ほどのブログを書きましたが、以前書いたノウハウ図書館の記事では、内容が足らないと感じるようになりました。
そこで今回はより具体的に、ChatGPTでブログを書く方法を、改めて紹介したいと思います。
「構成ってどうやって任せるの?」
「テーマの深掘りってAIにできるの?」
「SEOは考慮されてるの?」
そんな疑問を、実際に1本の記事を完成させる過程をたどりながら、ひとつずつ解き明かしていきます。
「AIが書いた記事なんてだめだ」という声があるのも承知しています。
しかし、そのうえで、私はAIを使わない手はないと思っています。
100点は無理でも、70点は確実に取れます。
そして、その70点は育て方次第で、どんどん伸ばしていけるのです。
ただの機械的なやり取りではなく、“一緒に考えて、一緒に育てる”ような感覚。
ChatGPTとの共同作業は、意外と楽しくて、驚くほど頼れるのです。
準備は記事の半分以上:始める前に整えておきたいこと
まずは前提です。
私にとって、チャットGPTは記憶力が良くて、文句を言わないかわいい下請けさんです。
下請けさんを使うのですから、あなた自身が、
・ブログの校正ができる
・自分で文章が書ける
ことが前提になります。
全体像が見通せなければ、下請けさんを使うことができないのは当然です。
あなたの“脳内編集者”を育てる「指示書」づくり
ChatGPTに丸投げしたら、なんだか物足りない文章が返ってきた。
そんな経験、ありませんか?
それは、「どんな読者に向けて、どんな雰囲気で、どこまで深掘りするか」が伝わっていないからです。
そこで大切なのが、最初に渡す“指示書”です。
ちょっと長いですが、ここが肝です。
有料版なら、プロジェクトの指示の中に登録します。
無料版なら、ワードに貼り付けておいて、毎回記事を書く前に読み込ませてください。
指示に必要な項目
・対象ブログのURL
・ジャンル
・読者は誰?
年齢層、男女?、職業、家庭状況、趣味等
・記事の目的
・筆者のペルソナ、関心、環境、信頼性(記事に詳しい根拠)
・ライティングスタイル
例)
文体:明るく・やさしく・共感重視(です・ます調)
句読点:60字以内で改行、1文は150字以内が目安
表現:高校生でも読めるやさしい言葉
共感語:「迷って当然」「私もそうでした」など多用
・構成ルール
例)
文字数:6000字以上
見出しのH2が5〜7個/H2ごとにH3が数個あり
H2・H3に検索キーワードを含める
PREP法(主張→理由→例→まとめ)で本文展開
・各章ごとに
共感パート
解説(PREP法を使う)
栄養や商品は数値+味+入手性
行動を促す一言
起承転結:流れがあり、重複を避けること
・導入会話文の指定
誰と誰がどのような会話をするか、
役割、名前
・SEO対策
各H2に検索キーワード含む
主要キーワードを本文中5回以上/関連語2〜3回
メタディスクリプション向きな冒頭文
FAQ形式のH2/H3を1つ以上入れる
・出典ルール
例)
信頼性のある情報源のみ(例:WHO・厚労省・学術論文)
書籍:著者・書名・出版社・出版年
Web:リンク+公開日+発行元
明記なしの引用・数字は避ける
・コラムルール
例)
全文で2本まで
300字以内
体験談・小話・文化豆知識など「ちょっとひと息」要素
・おわりに
記事全体の振り返り
読者へのやさしい行動提案
長いと感じましたか?
しかし、これは私の指示文の一部です。
実際は、私のブログに合わせて、更に細かく指示事項を決めています。
これだけでも、生成される記事の“精度”と“魅力”がぐっと上がります。
キーワード調査は「人間の目」と「AIの頭脳」の合わせ技で
検索ワードを意識しすぎると、不自然な文章に。
でも無視すると、検索されない——。
そんなときは「ラッコキーワード」で関連ワードを一覧にし、スクリーンショットでChatGPTに渡しましょう。
「これを参考に構成して」と伝えるだけで、自然な形でSEOが組み込まれます。
さらに「Perplexity.ai」(パプちゃん)で最新の情報を調べ、ChatGPTの知識と照らし合わせれば、信頼性も◎。
「これ、2023年の話だけど、今はどう?」と尋ねれば、意外と丁寧に調べてくれます。
ChatGPTの問題として
・情報が少し古い
・時々嘘を付く
ことがあります。この問題を、Perplexity.aiで解決してやります。
より、情報を精査したいときは、『天秤AI』で、複数の検索AIで比較しながら検証もできます。
※『天秤AI』は無料で検索AIが同時に3個並走できるツールです
モデル選びも実は超大事|GPT-4oでやるべき理由
ChatGPTには複数の“頭脳”(モデル)があります。
記事づくりに最適なのは、圧倒的に「GPT-4o」です。
「GPT-4.5」はどうなの?」、「Geminiのほうが良いのでは?」と思われる方もいるでしょうが、ブログに関しては「GPT-4o」をおすすめします。
理由は、
・複数の画像や資料を一気に処理できる
・回答の流れがなめらか
・長文でも構成が崩れにくい
・作業効率が早い
・指示の反応がスムーズ
からです。
チャット欄の上部で、ちゃんと「GPT-4o」と表示されているか確認をしてください。
これだけで、仕上がりの完成度がぜんぜん違います。
ChatGPTと一緒に、記事を書いてみる
まずは手を動かしてみましょう。
頭だけで学ぶよりも、手を動かして実際に書いてみることで多くの気付きや学びが得られます。
タイトル決定は“共感×SEO”のバランスで
例えばChatGPTに「白髪ケアの記事書きたい」と言うだけでは、 『最新白髪ケアの事情』という少し味気ない案が返ってくるだけ。
そこで一言加えてみて。
「40代〜60代女性向け」
「自然派シャンプーと白髪をキーワードにして」
「食事にも注目してみて」
と指示を出します。
すると—— 『【白髪・薄毛が気になりはじめたら】自然派のあなたにヘアケアのすすめ|自分流シャンプー&食事法』
共感・情報性・検索性がそろった“引きのあるタイトル”が生まれます。このときも、
・ラッコキーワードの検索結果を参考に
・複数提案してもらい
・SEOを意識すること
を指示しましょう。
タイトルづくりは、絶対に本文を書く前です。
タイトルが決まることで、ブログ全体の方向性が決まるのです。
タイトルこそが、ブログ全体の羅針盤になると考えてください。
見出し構成(H2/H3)は「ストーリー」を描く意識で
各内容が決まったら、自分が書きたい内容を数行で構いませんので、箇条書きにしてChatGPTに渡します。
そのうえで、チャットGPTに目次だけ作ってもらいましょう。
(何も言わないと、すぐに本文を書きたがります)
ChatGPTに、
「目次を作ってください。H2,H3を示してください」
と言えば応じてくれます。
※H2は大目次、H3は小目次です。
せっかく目次を作ってもらいましたが、流れが単調だったり、似たような内容が並んでしまうこともあります。
「読者が最初に感じる不安から、どう気づき、どう行動したくなるか」を物語のように意識してみましょう。
例えば:
・共感(白髪が気になる)
・原因(生活習慣・加齢)
・解決策(自然派ケア)
・商品例(これもPerplexity.aiで探せます)
・体験談(リアルボイス)
・よくある質問とまとめ
「この順番で展開してください」と一言添えるだけで、かなり完成度の高い構成になります。
納得いかなければ、何回でもダメ出しします。
大丈夫です、ChatGPTは何度でも書き直してくれます。
大事なのは、
ここをこうしてほしい
という具体案を出すことです。
スクショ画像を使って“説得力”を後押しする
ChatGPTは画像も読めるって、知っていましたか?
たとえば、商品のパッケージ、口コミのスクショ、実際のレビュー文などや検索結果等どんな文章でも、複数枚読み込むことができます。
アップロードしたうえで、
「この商品の特徴を3つにまとめて。レビューも引用して」
「この表の内容をH3の中にわかりやすく組み込んで」
こんなふうに指示することで、文章にリアリティと説得力がぐっと加わります。
本文は“分割”して進めるとスムーズ
一気に「6000字の記事を書いて」と頼むのはちょっと酷です。
私のおすすめは、目次毎に記事を作成する方法です。
頭から記事を修正しつつ作成すれば、以降の記事も修正内容に沿った文章にしてくれます
目次も文章の校正も、手を抜かないでください。
1文字ごとに手を加えるぐらいの気持ちで、目を光らせ、駄目なら理由を示して何度でも修正します。
ここは楽しくも根気がいる作業なので、H2ごとに区切ってやりとりするのが正解になります。
目次毎に、内容を読みながら
・もう少し共感から始めて
・例を加えて
・読者の悩みに答えて
・この単語を繰り返してSEO対策して
・この検索結果のスクショを反映して
など指示します。
ここで、頑張ることで、少しずつ、でも着実に“あなたらしい記事”が仕上がっていきます。
私の場合、1目次ごとに作成して、ワードに貼り付けています。
記事が全部仕上がった段階で、全てをコピペして、ChatGPTに貼り付けます。
そのうえで、
・誤字がないか
・校正すべき点はないか
・ネガティブな読者の疑問を全て解決できるか
・提案はないか
・真に読者の役に立っているか
を質問します。
ChatGPTが必ずなにかの提案をするので、それを検討して最終仕上げをします。
校正に心臓を捧げよ!
記事が書き上がったあとに、「何回も何回も読み直して校正し直す」ことは、とても大切です。
一度書いた文章には、思わぬ表現のズレや、不要な重複、読みにくい文章が隠れていることが多いです。
だからこそ、冷静な視点で客観的に読み直す作業は必須。
私の場合は、記事を書き終えたあと、数回にわたって構成を調整しています。
文の順番を入れ替えたり、余計な言い回しを削ったりして、少しずつ読みやすくしています。
(削る勇気!)
さらに仕上げの段階では、ChatGPTにURLを示して
今回の記事はこれです。
今回の指示文で足りなかったことはある?
と確認して指示文を修正します(次回のため)。
すると、思いがけない視点の漏れや改善点が見つかることも。
このやり方を取り入れることで、記事の完成度がどんどん高まります。
書いて終わりではなく、磨き上げること。
それが、読まれる・伝わるブログに育てていく最大のカギです。
挿入画像もChatGPTに書いてもらいましょう
ChatGPTは画像も得意です。
画像を作成するときも指示が、大切になります。
私が実際に使用したプロンプトを参考にしてください。
・目次『◯◯』の内容に沿った画像を作成してください
・画像は写真のようにリアルなものにしてください
・画像は横長にしてください
(指示がないと、スクエア画像になります)
・画像の色調は明るいものに
・画像の中に文字を挿入しないでください
・男性が料理をしている画像です
・男性は35歳、笑顔です
・服装は黄色いエプロンです
・場所は比較的高級なキッチンです
・右手にフライパンを持っています
【以下は実際にできた画像】
以上のプロンプトは実際に使ったものです。
更に、何度も使うメインキャラは、フォルダに分けて保存しておき、ChatGPTに画像を読み込ませ、
この男性を使ってください
と指示すれば、キャラクターの統一を図ることができます。
実際に使ってみて分かった、ChatGPTとの“良い関係”の築き方
ここからは、私が最新版のChatGPT4oを使って40記事を書いた結果、どのようにすればChatGPTと良い関係が築けるか、試行錯誤した結果を紹介します。
指示のコツは具体的に!
ChatGPTへの指示は、より具体的なものを心がけてください。
良い指示からしか、良い結果は生まれません。
たとえば:
🟡 NG:「もっと良くして」
🟢 OK:「この段落はH3と内容が重複しているから、視点を変えて」
🟡 NG:「わかりにくい」
🟢 OK:「この表現は抽象的だから、数字か体験談を使って具体化して」
こうすることで、ChatGPTはどんどん“あなた好み”に育っていきます。
それは、初めて派遣された秘書を、自分専用に教育するようなものです。
やりとりの“クセ”をつかむと、どんどん意思疎通が早くなる
最初は、お互いに“通じない”こともあります。
でも、3往復もやり取りすれば
「あ、この人はこういう言い方が好きなんだな」
とChatGPTも学習し始めます。
たとえば、私がよく使う言い回しや比喩表現も学習してくれます。
それを「こんな雰囲気で書いて」と伝えれば、次から似た文体を返してくれるようになります。
まるで、付き合い始めたばかりのカップルのようですね(^^)
ChatGPTは、言葉の“傾向”を読むのがとても得意。
だからこそ、小さな好みや癖を少しずつ覚えていくのです。
「任せきり」ではなく「育てる」。秘書型AIとの付き合い方
ChatGPTは、命令通りに動く“ロボット”ではありません。
どちらかといえば、「新人の優秀な秘書」に近い存在。
任せっきりにするのではなく、
ここは良かったよ
ここはこう直してね
と丁寧に育てていくほど、応えてくれます。
例)
🟢前の言い回しのほうが自然だから戻して
🟢数字じゃなくて、エピソードに変えてみて
そんな会話を重ねていくと、あなたの好みにピタリとハマる“頼れる右腕”になります。
「AIの記事はみんな同じ」って本当?——唯一無二にするコツ
「AIで作ったブログなんて、どれもこれも似たような内容になるのでは?」
こう思った方もいると思います。
結論からいうと、心配は不要です。
たしかに、テンプレのような指示では、似たような記事になってしまうこともあります。
でも安心してください。
ChatGPTは、「あなたが考えた順番・視点・語り口」で指示すれば、それだけで唯一無二のアウトプットを返してくれます。
たとえば:
あなた自身の体験談を織り交ぜる
読み手の感情に寄り添う語り口にする
コラムや小話で世界観を演出する
こうした編集センスは、AIでは真似できません。
“あなたらしさ”こそが、最大の差別化ポイントなのです。
あなたの“編集センス”が、ChatGPTを一流ライターにする
良い記事には、
「読者を惹きつける流れ」
「感情に寄り添う構成」
「ちょうどいい分量」
が不可欠。
これを仕切るのが、まさにあなた——編集者の仕事です。
ChatGPTは、素材や文章は作れます。
でも、
どこを引き伸ばして
どこを削るか
は、あなたの“編集センス”にかかっています。
だからこそ、
「この章はちょっと長いから3行に要約して」
「読者の不安を最初に出してから提案して」
こんなディレクションが、AIを“一流ライター”に変える鍵になります。
InstagramやPDFにも、自然に転用できる
作った記事を、もっと多くの人に届ける方法もChatGPTでできます。
たとえばInstagram:
「この記事をストーリー用に5枚に分けて」
→ 問題提起/原因/対策/商品紹介/まとめ、で完成!
必要なら画像も作成してくれます
PDFにしたいときは:
「この記事をA4サイズに収まるよう、図解と見出しで再構成して」
→ 提案書やワークショップ資料にも早変わり。
現在、グーグルからSEOがなくなるのではと言われています。
そうでなくても、他のSNSを使って集客を行って損はありません。
(最大リスクの考え方です)
私は、ブログを書いてから、10分以内にブログの内容に沿った6〜9枚のインスタを投稿しています。
おわりに|“書く”を、もっとたのしく。AIはあなたの最高の相棒に
ブログを書くということは、あなたの考えや経験を、だれかの役に立つ形で届けること。
その時間を、ChatGPTと一緒に作ってみてください。
型にとらわれない、でも伝わる文章が書けるはずです。
あなたらしさを守りながら、より深い共感や行動を生む構成を見つけてください。
書くって、こんなに楽しかったっけ?
きっとそう思えるはずです。
まずはひとつ、ChatGPTと書いてみてください。
※因みに、この記事も当然チャッピーと作りました(^^)