- 投稿日:2025/06/08
- 更新日:2025/10/07
薬剤師さんありがとうの話
数年前の出来事です。
北海道でも春の日差しが気持ちよく、夜は肌寒いけど日中なら半袖で出かけるようになるようなそんな季節の頃
1ヶ月前くらいから、家族四人で「グランピングがしたいよね」という事になり
少し北海道の中心部から離れた、自然ど真ん中のグランピング施設を予約
「グランピングでキャンプなんて楽しみだねー」と家族でワクワクしながらその日を待っていました。
不穏な空気
キャンプ3日前くらいから次女の体調が崩れ始めた
鼻水に少し咳が混じる
熱は測ってもない
「これくらいなら大丈夫かなー?」と妻とも話していた。
その時、キャンプ当日の天気を調べると
″曇りの時々雨″
「天気も悪いのかー」
妻「当日雨なら、キャンセル料無料になるらしいよ」
雨ならキャンセル料無料は心強い
子供の体調も悪いし、無理せず考えようかと話していました。
前日の夜
相変わらず、次女の体調は優れない
でも、熱もないし元気はある。
「明日だし、食材も買い込もう!」
明日のキャンプに胸を躍らせ、お酒や子供の食べたい食材、マシュマロなんかも買った。
グランピング施設までは車で2時間ほどかかる。
朝早く出発して、近くの牧場で羊やポニーの餌やり体験ができるところで遊んでから、グランピング施設に行こう!と話していた。
当日の朝
朝起きると、次女はいつもより少し具合悪そうだった。
熱を測ると「37.0°」
「ありゃー熱が少しでちゃった(´-`)」
これは悩ましい状況になった。
現在朝の7時
現地の天気予報を調べると「雨」
今考えれば、これは完璧にキャンセル案件だったのだが
買ってしまった食材と
現地の昼以降の天気は「曇り」
でも次女も少し具合悪いながらも「行きたい!」と泣いていた。
「じゃあ、もう行ってしまおう!熱なら微熱だから下がるかもしれないしね!」
と妻とも相談し、グランピングを強行する事となった。
楽しそうに遊ぶ子供達
結局なんだかんだで9時くらいに出発
グランピング施設へ向かう途中
予定通り、動物とふれあえる牧場へ到着
次女も車では少し元気がなさそうだったが、牧場へ着くと楽しそうに走り回っていた。
(よかったぁ〜、熱はさがったかな?)
と安心して遊んでいた。
お昼ご飯もそこで軽く済ませて、グランピング施設へ向かった。
グランピング施設到着
海岸沿いから少し山の方へ向かうと、旧小学校跡地をそのままグランピング施設としているキャンプ場だった。
グランピング施設から少し栄えている街までは車で20分ほどの場所にある施設だった。
旧小学校の正面玄関より入り受付を済ませ
ドーム型のテントへ案内された。
広さは15畳?ほど
中にはクーラーも付いており、ベットもダブルベッドが真ん中にドンと置いてある。
ベットになるソファーもあり、普通のキャンプとは異なる快適な空間が広がっていた。
同じようなドームテントが8つあり、綺麗なシャワー室も併設されており、キャンプに必要なコンロやフライパン、鍋や氷なども補給できる施設まで併設されていた。
現地に着いたら雨が降っていたが、宿泊するドームテントの横には屋根付きのバーベキューテントも建っている。
こりゃ子供達も安心してバーベキューができるなと安心していたら事件は起きました。
上がる熱と止まらない咳
グランピング施設に着いて早々、次女は具合悪そうだった。
熱を測ってみると″38.7°″
「やばい、熱が出てきちゃった」
と妻とも不安になった。
こりゃバーベキューも楽しめなくなっちゃったと思った矢先
ケンケンと甲高い咳が止まらなくなってしまった。
「これは、ダメだ」と私が近くのドラッグストアまで車を走らせ、3歳の子供でも飲める咳止めの薬をドラッグストアの店員さんに聞きながら買った。
そのドラッグストアの方もすごく親身になって、小さい子でも飲める漢方薬を勧めてくれて、それも購入して次女に飲ませる事にした。
ドラッグストアから戻ってみると、さらに咳が酷くなっていた。
「とりあえず買った薬を飲ませて様子を見てみよう」と買った市販薬を飲ませて様子を見る事にした。
酷くなる咳
次女に薬を飲ませ、様子を見る間
せっかくキャンプを楽しみにしていた長女も何もできずに可哀想だったので、私と旧小学校の音楽室にあった、ボードサッカーゲームや色々なおもちゃで遊んでいた。
雨が降っていたので、本来なら外で遊ぶ遊具などもたくさんあったのだが、そこでは遊べず音楽室で遊んでいた。
しばらくして、部屋に戻ってみると
次女のケンケンとした咳が酷くなっていた
妻も「これは、ヤバい。すぐ病院に行かないと息が出来なくなってしまうかもしれない」と
一応、バーベキュー場には食材をクーラーボックスに入れて用意はしていたが
緊急性が上がり、その食材の事も忘れすぐに病院へ向かった。
その日は土曜日
土曜日だという事もあり、普通に病院はやっていない。
電話をしたら診察はしてくれるとのこと。
(医療機関の皆さんありがとうございます)
その時はコロナの終息前の時期の為、まだまだ厳重な態勢で診察を受ける事になった。
隔離された部屋へ通され、オペするのかな?ってくらい厳重な服装で入ってくるお医者さん
39°以上の高熱と止まらない咳に苦しむ次女を見て
(なんで、キャンプなんて来てしまったんだろうと何度も思いました。)
急患が、うちだけじゃなく他に2名ほどいて、診察されるまでに30分ほど、診察してからの待ち時間も30分程、この時の待ち時間はすごく長く感じました。
薬の処方箋を渡され薬を処方してもらおうと薬局を見ると「真っ暗」
「?」となりながら、看護師さんに聞くと
薬剤師さんは近くに住んでおらず、
「ここに到着まで30分はかかる」と言っていました。そこに絶望😞
苦しむ次女と悲しむ長女と後悔をする妻と共に車で薬剤師さんの到着を待っていました。
なかなか来ない薬剤師さん
30分経っても現れない薬剤師さん
この時、自分勝手ながらなんでこんなに遅いんだとイライラしてたのです。(自分の判断が招いた不祥事なのに)
待ち始めてから40分を過ぎた頃、やっと到着する薬剤師さん
「今から急いで用意しますね!」と女性薬剤師さんが急いで薬局へ入って行ってくれました。
(やっと薬がもらえる)と思っていたら
中々、現れない薬剤師さん
(なんで?薬ってすぐ出せるんじゃないのかな?)
と待てなくなって、薄暗い薬局の奥で作業する薬剤師さんを外から見に行きました。
そこで薬剤師さんの使命感を見た
(早くしてくれよー💦)
と思いながら(身勝手ですいません)
薬局の待合室の電気は消えたまま奥で作業する薬剤師さんを観察していると
薬の小袋が繋がった長ーい状態のやつを上に掲げて、真剣な眼差しで中の薬の分量を一つずつ見る薬剤師さん
それを見て理解しました。
(あ、子供の薬だから、分量のミスが文字通りの命取りになってしまうのか....)
(こんな遠くまで、夜遅くに来てもらって、しかも子供の薬だから、一つずつ丁寧に処方してくれてるのか.....)
(なんてありがたいんだ.....)と
それまでは、ただお医者さんの処方箋に書いてあるやつをただ持ってくるだけの人だと思っていたので(本当に申し訳ありません)
薬剤師さんのありがたみを全然理解していませんでした。
子供は体重が違うと薬の分量が全然変わるので、真剣に処方してくれてるのかと感動しました。
さすが6年も大学に通うだけの「命を預かる仕事」なんだなと感じた出来事でした。
薬剤師さんがこんなに頼もしく見えたのはこの経験があったおかげです。
まとめ
皆さんも実は薬剤師さんの凄さってわからなかったのではないでしょうか?
今回の出来事で私は、薬剤師さんの凄さを知ることができました。
簡単に処方されていると思っていたけど、簡単ではない薬の処方
よく考えれば、「今飲んでいるお薬はありませんか?」も、薬の飲み合わせをちゃんと見てくれているという事を皆さんご存知でしたか?
自分達の命は、知らないうちに色んな人によって支えられているという事がわかりますよね。
ほんと、医療に関係する皆様いつもありがとうございます。あなた方のおかげで安心して生活できていますm(_ _)m感謝感謝
あと、子供の体調が悪い時はお金の事(キャンセル料)ではなく、無理せずすぐにキャンセルする勇気を持とうということが教訓になりました。
皆さんも子供を持つ方なら、少なからずこうゆう迷わしい境遇に合うこともあると思います。
その時は、「家族ファースト」で決断することをお勧めします。
お金は稼げば返って来ますが
家族の健康はお金に代え難いですからね。
こんな拙い経験ですが
皆さんの家族を #守る力 に役立てればと思います。
おまけ
その後、無事薬を処方され
薬を飲んで落ち着いた次女を横目に
夜9時から、肉を焼き始め少しだけ妻と長女に晩御飯を食べさせて、早々と寝た苦い思い出となりました。今度は健康な状態でリベンジします!最後までお付き合い頂きありがとうございました^_^