- 投稿日:2025/06/12
- 更新日:2025/10/02

1. はじめに:USBの種類多すぎ問題
USB(ユーエスビー)は、「形状が合ってるやつを挿せばOK!」と思いきや、「PCとモニターが接続できない!💦」「USBで充電できると聞いていたのにPCのバッテリーが減っていく!💦」などトラブルになった方は多いのではないでしょうか?
実際、USBには種類・機能・ケーブルの相性などが存在します。
この記事では、現在の主流であるType-AとType-Cに絞って、「できること・できないこと」「よくある失敗例」をわかりやすく解説します。
2. USBの形の種類:Type-AとType-C
■ Type-A(タイプA):昔からある四角い端子
よくある「大きな四角い形」の端子。
現在はUSBメモリ、マウス、キーボードなどで広く使われています。
【特徴】
・向きがある(上下逆だと挿せない)
・映像出力や高出力充電には非対応のことが多い
■ Type-C(タイプC):小さくて上下関係なしの新世代
スマホやノートパソコンで急速に普及中。
現在のUSBはこちらが主流になりつつあります。
【特徴】
・上下関係がないため挿しやすい
・同じ形でも機能が違う(これが混乱のもと!)
ケーブルや機器の性能によって「充電できない」「映像が出ない」ことも。
3.【混乱のもと】 Type-Cの「見えない違い」
Type-Cは便利な反面、「見た目ではわからない」仕様の違いがあります。
代表的な3つの機能について解説します。
① オルタネートモード(Alt Mode)
→ Type-Cから映像出力する機能です。
・DisplayPortやHDMI信号をUSB-Cケーブルで送れるモード
・すべてのUSB-C端子がAlt Modeに対応しているわけではない
・パソコン本体のType-C端子やケーブルがAlt Mode非対応だと、映像は出力されない
🔍 よくある失敗例:
「ノートPCのUSB-Cからモニターに接続したけど、画面が映らない」
→実はそのPCのType-Cは充電専用で、Alt Modeが非対応だった。
② パワーデリバリー(Power Delivery:PD)
→ 高速充電・大電力供給が可能な規格です。
・Type-Cなら最大240Wまで電力を送れる(通常は60W〜100Wが多い)
・充電器・ケーブル・機器すべてがPD対応である必要あり
・PD非対応だと、充電が極端に遅い、または充電できないことがある
🔍 よくある失敗例:
「Type-CをPCに接続したが、充電されない」
→ケーブルがPD非対応だった。
③ データ転送速度(USBの世代)
USBの後につく数字がUSBの世代です。
数字が大きくなるほど新しい世代になります。
※同じType-Cでも、データ転送速度が異なるため要注意。
🔍 よくある失敗例:
「USB-C接続の外付けSSDの速度が遅すぎる」
→ケーブルがUSB2.0対応(古い世代)だった。
4. よくあるUSBの失敗パターンまとめ
よくある失敗例をまとめると、下表のとおり。
5. 失敗を避けるための解決法
① まず自分のPCのUSBの規格を確認する
どんなにいいケーブルを買ってもPCのUSB規格がオルタネートモード(映像出力)やPD(充電・給電)に対応していなければ意味がありません。
また、同じPCでも複数のUSBポートがある場合、同じ形(例えば、Type-C)でも片方は全てに対応、片方はデータ転送のみなどのケースもあります。
まずは、「自分のPCの名前 スペック表」などで検索し、メーカーサイトで自分のPCのUSBポートがどの規格かを確認しましょう(「インターフェース」という項目を探しましょう)。
例)
↑このPCは「データ転送速度は10Gbps(そこそこ速い)、Power Delivery(充電可能)、DisplayPort1.4(映像出力可能)」のType-Cが2つ付いている!
↑このPCのType-Cは「データ転送のみ(充電・映像出力できない)」!
なお、リベで推奨しているM1以上のMacBookはすべて映像出力・充電・給電・データ転送可能な規格なので、MacBookを所有している方は後述のケーブルのみ確認するようにしてください。
② 悩みたくなければ、「USB4」「Thunderbolt」規格のケーブルを使用する
「USB4」「Thunderbolt」と記載のあるケーブルはオルタネートモード(映像出力)、PD(給電)、通信速度の全てに対応しています。
ケーブルの購入に悩んだ場合は「USB4」「Thunderbolt」の記載のあるものを購入すれば、及第点は取れると思います。
なお、Thunderboltはインテルが認証した規格で粗悪品である確率は低く、通信速度も40Gbpsと優秀です。
USB4と比べ値段が高くなりますが、間違いないものを購入したい場合は、写真の「雷矢印マーク」の記載のあるケーブルを買うといいでしょう。
出典:Anker
6.【まとめ】 USBのそれぞれの性能
USBの規格をまとめると下記のとおりです。
①USBからモニターに映像を出力したい!
→「USB Type-C」で検索
→「オルタネートモード(Alt Mode)」「DisplayPort(DP)」の記載があるUSBを選ぶ
②USBでPC・スマホの充電をしたい!
→「USB Type-C」で検索
→「Power Delivaly(PD)」の記載があるUSBを選ぶ
③HDD・SSDへのデータ転送を早くしたい!
→「USB Type-C」で検索
→「USB3.1」以上のUSBを選ぶ
④すべての機能がほしい!調べるのが面倒くさい!(笑)
→「USB4」「Thunderbolt」の記載があるUSBを選ぶ
7.おわりに
いかがでしたか?
私も昔はUSBのケーブル接続で何度も失敗し、一時期家に大量のケーブルを在庫していました(笑)
皆さまの業務や私生活に役立てれば幸いです😊
もし、どのケーブルを購入すればいいかわからない方がいらっしゃればご相談にものりますよ!
良いPCライフを!