- 投稿日:2025/06/15
- 更新日:2025/10/08

Androidスマホの異常の原因、偽アプリかも
ここ1〜2年、キャッシュ削除を装う「偽クリーナーアプリ」により、誤作動や大量の広告、ウイルス風の表示が多発しています。(私は現在携帯ショップの窓口で働いていますが、最近はこのようなトラブルでのご来店が目立ちます。)
5/21のリベの限定ライブで
「家族のスマホがウイルス感染または誤作動したかもしれない」
とショップに相談されたというお話を拝聴しました。(そしてその後ウイルス対策ソフトと広告カットを契約されたとも…)もしかすると、原因が偽クリーナーアプリの可能性もある、と思い記事をまとめました。
まずはどのような症状なのか、から順に解説していますが「とにかく急いで消したい!」という方は、遠慮なく【削除方法】の見出しへスキップしてくださいね!
【クリーナーアプリが原因と思われるスマホの症状の例】
・操作をしようとしても広告が度々表示され、日常使いに支障が出る
・動作が重くなり、端末の反応が遅くなる
・バッテリーの減りが異常に早くなる
・しつこい通知が頻繁に表示される
・他のアプリのインストールを促す、または勝手に追加でインストールする
・キーボードアプリ(Gboard)が何度も強制的に立ち上がる
・不安をあおる警告表示やブザー音がなる
本来のクリーナーアプリの用途
クリーナーアプリとは、スマートフォンやPCに蓄積された不要なキャッシュや一時ファイル、使わなくなったデータなどを削除し、ストレージの空き容量を増やしたり、動作を軽くしたりするためのアプリです。
また、メモリの最適化やバッテリー消費の抑制、不要アプリや重複写真の整理といった、データ管理をサポートする機能を備えているものもあります。
ただし、現在はこうしたアプリの多くが不要とされています。
なぜなら、最新のAndroidではOS自体にキャッシュの一括削除機能や不要ファイル管理機能が備わっており、追加のクリーナーアプリがなくても十分対応できるためです。
【偽クリーナーアプリの特徴】
一方で、近年急増しているのが「偽クリーナーアプリ」です。
これらは、あたかも本物のクリーナーアプリのような見た目や説明で装っていますが、実際には先ほどの症状のような悪質な動作を行います。
主な特徴
・アプリアイコンは、ほうきやロケットが多い
・アプリ名は「キャッシュ〇〇」や「〇〇clean」など様々
・ほかにも、一見すると分かりにくい名前で「Android system〇〇」や「PDF〇〇」などと付けられているものもあります
呼び名の例
メンテナンスアプリ
最適化アプリ(オプティマイザー)
ジャンクファイルクリーナー
キャッシュクリーナー
ストレージクリーナー
デバイスクリーナー など、多様な呼び方があります。
例えばこんな感じの見た目です↓
【クリーナーアプリの侵入経路】
・YouTube内の広告
・無料のQRコードリーダー、電卓、アラームなどのアプリに表示される広告など
偽クリーナーアプリは、「不正な広告」や「偽の警告ポップアップ」を通じてユーザーの不安をあおり、インストールを促す手口で侵入します。
そのほか、Google Playストア以外の非公式アプリストアや、不審なWebサイト・メール・SMSのリンク経由でインストールされるケースも見られます。
「動作が重い」「ウイルスが心配」といったユーザーの不安につけ込むのが、こうしたアプリの特徴です。
さらに一度偽クリーナーアプリを入れると、そこから複数の偽アプリをダウンロードさせる仕組みになっており、広告収入や詐欺的な課金を目的としています。
不正アプリに過剰な権限(「他のアプリのインストール」など)を与えてしまうことで、ユーザーが気づかないうちに裏で勝手にアプリが次々とインストールされることがあります。
【削除方法】
パターン1:通常使用はできるが、時々広告が表示される程度の場合
①設定を開く
②「アプリ一覧」から入れた覚えのないアプリを探す
③該当アプリを削除(アンインストール)する
④広告表示が出ないことを確認する
パターン2:通常使用が困難で、広告が連続表示されタッチやスワイプ操作もできない場合
セーフモードを使って削除しましょう!
・セーフモードとは?
必要最低限のアプリだけが起動するモードで、スマートフォンを購入時に近い初期状態で起動します。インストール済みのアプリやウィジェットは一時的に無効化され、システム標準のアプリだけが動作します。
これにより、不具合の原因がアプリによるものか本体(システム)によるものかを簡単に切り分けることが可能です。
また、広告に邪魔されずに落ち着いてアプリの削除が行えます。
セーフモードの起動方法
①電源が入っている状態で、電源ボタンを長押し
②画面に表示される「電源をオフ(切る)」を長押し
③「セーフモードで再起動しますか?」と表示されたら「OK」をタップ
④画面下部に「セーフモード」と表示されていれば完了です
⑤あとはアプリ一覧より見覚えのないアプリの削除(アンインストール)を行いましょう
※セーフモード解除は本体を再起動すればOKです。
セーフモードの起動手順(例:Redmi)
機種によって起動方法が異なる場合があります。
上記で起動できない場合はぜひ「Perplexity AI」で
「(機種名) セーフモード 起動方法」
で検索してみてください。
例えば
「Redmiシリーズ セーフモード 起動方法」
で検索すると下記のようになります。
↓
『Redmiシリーズでセーフモードを起動する手順は以下の通りです。
・端末の電源をオフにする。
・すでに電源が切れている場合はそのまま次の手順へ
・電源をオンにする電源ボタンを押して端末を起動します。
・「MIUI」ロゴが表示されたタイミングで音量ダウンボタン(音量を下げるボタン)を長押し
・「Redmi」や「Android」ロゴが表示された段階では何もしません。
・「MIUI」と表示された瞬間に音量ダウンボタンを押し続けてください。
・画面左下に「セーフモード」と表示されれば成功この状態で端末はセーフモードで起動しています。』
【偽クリーナーアプリを入れないための対策】
いっそのことiPhoneにしてしまう!
iPhoneには偽クリーナーアプリがほぼ入りません。
学長もよく仰っている通り、App Storeの審査基準は非常に厳しく、誤作動や広告過多などの危険なアプリが公開されにくい仕組みになっています。
またiPhoneではアプリが他のアプリやシステム領域にアクセスできる範囲が厳しく制限されています。
そのため、Androidにあるような「端末全体を掃除するクリーナーアプリ」自体がそもそも作れない仕様になっているのです。
どうしてもAndroidを使いたい場合は?
たとえばシニア向けスマホを使いたい場合や、お気に入りの機種を手放したくない場合など、Androidを選ぶ事情もあると思います。
そんな方は、以下の対策をぜひ実践してみてください。
・Google Play ストア以外からアプリをダウンロードしない
・インストール前に必ずレビュー・評価・開発者情報をチェックする
・「今すぐアップデート」「スマホが危険」などの不審な広告には絶対反応しない
・YouTube Premiumなどの広告ブロックサービスを活用する
・SNSやメッセージで届いた不明なリンクからアプリを入れない
まとめ
偽クリーナーアプリに関しては、ウイルス対策などの契約は基本的に必要ありません。
正しい原因と対策を行い、不要な契約やアプリに振り回されず、安心してAndroidを使いましょう。
ただ、余計なトラブルに時間やリソースを割かないためにも、基本的にはiPhoneの利用をおすすめします。
この記事が、見てくださった方やその周りでお困りの方の参考になれば幸いです!