- 投稿日:2025/06/19
- 更新日:2025/11/05
1.はじめに:実家の状況
私の母79歳は6LDKの平屋に一人で暮らしていました。広い家の掃除・管理や買い物、料理など、日々の家事を一人でこなすのは年々負担が大きくなっていました。築38年の古家で、夏は暑く冬は寒いこともあり、車を手放したので離れたスーパーへ自転車で買い物に行き、心身ともに大変だったと思います。
祖母や父が亡くなった際は、その都度私が片づけをしていたため、高い場所や使っていない4部屋・廊下には物がない状態にしていました。母が使っていた3部屋も、最低限の生活用品だけに整理していました。

2.母、施設へ
「何かあったときに不安」と話していた母。いくつかの施設を見学したうえで、住宅型有料老人ホームへの入居を決め、2月9日に引っ越しました。
決断の理由のひとつは、飼っていたネコと一緒に入居できることでした。食事は食堂まで運動がてら歩き、冷暖房完備の施設では快適に過ごせ、アクテビティの時間に他の入居者や職員の方とも交流ができ、母にとっては安心できる環境です。
入居したその日の帰りには、実家の冷蔵庫の中身や食品類をすべて持ち帰り、我が家で無駄なく消費しました。これで悪臭問題は心配ないです。
3.残った荷物の片づけ
施設に入った母の様子を見に行くついでに、実家に立ち寄って掃除と片づけを進めました。持ち帰れる物はすべて車に積んで、処分したりリサイクルショップに持ち込んだりしました。
本来であれば実家の市で処分するのが理想でしたが、ごみの収集日や処理場への持ち込み時間に制限があり、やむを得ず自分の住む市で対応しました。ごみ出しルールは完全に把握していたのでスムーズでした。
母のCDや写真、夏服などは順を追って施設に持参。残ったのは大型家具と布団程度になり、掃除も半分以上終わった状態に。ガスコンロは使わないので閉栓、電気と水道は掃除のために残しておきました。

4.譲渡作戦
母の施設入居から1か月が経った3月9日、母も新生活に慣れてきたころ。実家のお隣さんが「自分の家は古いから、頑丈なあなたの家に住みたい」と話していたことを母から聞いていました。
そこで母と私の二人でお隣さんに電話をし、実際に部屋を見ていただいたうえで譲渡の話を進めました。鍵もお渡しし「残っている家具・荷物等はシルバー人材センターに勤めているので、自分が何とかする」とおっしゃってくださいました。知人の司法書士さんにも連絡をしてくださり、登記に必要な準備を始めました。


5.手続き三昧
母が施設に入る際に住所変更と同時に印鑑登録も済ませていたため、手続きもスムーズに進行しました。印鑑証明が必要になった際は、母と一緒にマイナンバーカードを使ってコンビニで発行。法務局からの書類を私宛に送ってもらい、必要事項を記入して返送。細かいやり取りをひとつずつ丁寧にこなしていきました。
6.思いがけないフィナーレ
息子の高校入学等でバタバタしていて、実家へはほとんど行ってなく、暑くなる前に掃除しなきゃな~と思っていたら。6月8日、登記完了証が届きました。引き渡しのためにお隣さんに現状を確認したところ、なんとすでにお住まいとのこと!電気・水道も変更手続きしてから使われてました。
布団は処分済み、大型家具はそのまま使っていただけていて、空き家にならずに済んだことが本当にありがたかったです。さらにお隣さんから思いがけないお礼をいただき、恐縮するとともに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
母にとっては、家族とともに38年間暮らした思い出深い家です。寂しさはあると思いますが、すっきりと手続きが終わり、私としてもほっとしています。
7.振り返って
家は人が住まなくなると傷んでしまいます。管理のために遠方から何度も通うのは大変で、固定資産税も毎年払い続け、空き家にするとさらにリスクが増します。
私には兄と姉がいますが、車を持っておらず、自由に動ける専業主婦の私が中心となって対応しました。掃除・片づけ・手続きも一人でやりましたが、もともと得意なことなので苦にはなりませんでした。
リベシティで学んだ「前向きにすぐ行動すること」「わからないことはAIに相談」のおかげで、4か月という短期間で無事に実家を手放すことができました。脳のリソースも整理され、心も暮らしもすっきりしています。
私もミニマリストとして、いつかの老後には暮らしのダウンサイジングをしようと考え、いつ亡くなっても後悔のない人生を、リベのおかげで毎日楽しく過ごせています。
初めての投稿なので、もし間違いや不備、改善点などありましたら、ご指摘いただけると嬉しいです。実家じまいの状況はご家庭ごとに異なると思いますが、みなさまに少しでも参考・ヒントになっていただけたら幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。