- 投稿日:2025/06/21
- 更新日:2025/09/29

「資産を増やしませんか?」──このような甘い誘い文句に心が揺れるのは、多くの方にとって自然なことです。ですが、実際には“あなたにとってメリットがない”案件がほとんどだということを覚えておいてください。
その代表例の一つが「不動産投資」です。
ある投資家が体験した“お宝物件”の落とし穴
私の知人で、不動産投資を実践していた方がいます。
ある日「マンション1棟を丸ごと購入できる」という好条件の話が舞い込んできました。提示された利回りは非常に高く、まさに“お宝物件”だと感じたそうです。
しかし、契約も入金もすべて完了した引き渡し直前になって、驚くべき事実を知らされました。
業者側からの一報が
「入居者が全員、急に退去してしまいました」
でした。
利回りは一気に崩壊し、当初の収益プランは破綻。結果的に、これは巧妙に仕組まれた詐欺だったことが判明します。現在もその方は弁護士とともに訴訟を続けていますが、簡単には解決しない状況です。
なぜ、詐欺に引っかかってしまうのか?
詐欺師たちは綿密な計画のもと、逃げ道を作りながら“エサ”を撒いてきます。そのため、見分けが非常に難しく、投資経験者ですら騙されてしまうケースが後を絶ちません。
詐欺を防ぐために、必ず考えるべき視点
・「なぜこの話が自分のもとに来たのか?」
本当に儲かる話なら、なぜ自分に回ってきたのか、冷静に考えましょう。
・「なぜこんな優良物件が今も売れ残っているのか?」
・本来ならすぐに売れているはずの“好条件物件”が残っている理由は?
・「業者と売り手がグルになっていないか?」
買い手を信頼させるために、二者が組んでストーリーを作っている可能性があります。
・「情報は自分で納得できるまで集めたか?」
他人の言葉ではなく、自分自身で情報を集め、納得できるまで調べましょう。
最後に伝えたいこと
世の中には「流行」や「トレンド」に便乗した詐欺が非常に多いです。情報の波に流されず、自分の頭で冷静に判断できる力こそが、資産を守る最大の防御力になります。
投資の話を受けたときほど、一度立ち止まりましょう。家族や信頼できる第三者に相談する、調べる、待つ──それだけで大きなリスクを避けることができます。
このような実例と対策は、今後あなたの資産を守る大きな助けになるはずです。どうか一つでも心に留めて、より安全な資産形成を目指していきましょう。