- 投稿日:2025/07/01

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〜“沈黙の臓器”からのサインを読み解く〜
こんにちは、内科医のすずかです。
健診で「肝機能がちょっと高めですね」と言われた経験はありませんか?
「ASTやALTが少し上がってるけど、痛くもかゆくもないし…」「お酒のせいかな?」
今回は、よくある肝機能異常の誤解を解きながら、本当に大事なポイントを丁寧にお伝えします。
そもそも肝臓ってどんな働きをしているの?
肝臓は“沈黙の臓器”と呼ばれるほど、多少の異常では自覚症状が出にくい臓器ですが、実はとても働き者です。
解毒(アルコール・薬・老廃物の処理)栄養の貯蔵と代謝(糖・脂質・たんぱく)胆汁の生成・分泌(脂肪の消化)血液凝固因子の合成古い赤血球の処理や免疫にも関与
つまり、肝臓の不調は全身に影響を及ぼす可能性があるのです。
肝機能って、どの数字を見るの?
実は「肝機能」とひとことで言っても、見るべき項目はたくさんあります。
AST / ALT:肝細胞が壊れたときに上昇

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