逆境に立ち向かう勇気

—マレーシアでの10年間が教えてくれたこと—

【はじめに】

「逆境」とは、誰もが人生で一度は出会うものかもしれません。
でも、その逆境を乗り越えることで、自分の中に眠っていた“勇気”や“強さ”に気づくことができる──。
今日は、私がマレーシアで経験したリアルなエピソードを通じて、「逆境に立ち向かうとはどういうことか」を綴ってみたいと思います。

【2011年5月、マレーシアへ】

今ではすっかり第二の故郷となったマレーシアですが、最初は本当に右も左も分からないところからのスタートでした。
当時、マレーシアで働いている日本人といえば「駐在員」がほとんどで、私のような“個人で乗り込んだ若者”はごく少数派。
言葉も文化も働き方も違う異国の地で、まさに手探りでの毎日でした。

最初の仕事は、外資系旅行会社のコールセンター。
いわゆるBPO（Business Process Outsourcing）業務で、観光予約や問い合わせ対応などを行う部門でした。
この仕事を1年続けたことが、私にとって最初の「マレーシア社会と仕事を知る扉」になりました。

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