- 投稿日:2025/07/02
- 更新日:2025/10/15
「遅かったけど、気づけたから良かった」と思えるまでの話
「えっ、NISA口座でも分配金コースが変更できるようになったん?」
このお知らせを見たとき、私は思わず苦笑いしてしまいました。
なぜなら、私はその“変更できなかった頃”に、楽天SCHDの分配金コースを間違えて購入し、NISA口座ではコース変更ができないことを知り、再購入するためにいろいろ調べて悩んで、ようやく決断したからです。
「あのとき、変更できていれば…」と思わずにはいられませんでした。
でも、もしあの時に簡単に変更できていたら、私はここまで真剣に自分の運用方針について考えることもなかったかもしれません。
今回のサービス変更をきっかけに、改めて私がたどった道と、そこから得た気付きを振り返ってみたいと思います。
受取型のつもりで、なぜか再投資型に
楽天SCHDを購入したとき、私は「分配金をもらって、家計とか普段の買い物の足しにしよう」と考えていました。
にもかかわらず、なぜか“再投資型”を選んでしまっていたんです。
設定ミスに気づいたのは、購入してあまり日にちが経っていない頃でした。
ふと口座を確認していたときに、「え、再投資型って…どゆこと…?」と青ざめたのを今でも覚えています。
調べると一般・特定口座では変更可能なので、すぐに変更しようと思ったのですが、楽天証券の場合、NISA口座では分配金コースの変更ができない仕様。
そして購入時に利用したのはNISA口座。
変更するには、いったん売却して、受取型のファンドを買い直す必要があるという衝撃の事実を知りました。
たかが分配金コース、されど分配金コース
投資信託はオルカンやS&Pのような分配金がないファンドしか購入したことがなかったので、正直、分配金のコースについては軽く考えていました。
けれど、実際に売却するとなると、「今売ったら価格が下がってるかも」「再購入のタイミングは?」など、さまざまなことが頭をよぎり、なかなか決断できませんでした。
加えて、NISA口座で受け取った配当金は非課税だけど、それによってNISA枠が削られるというデメリットにも、改めて向き合うことになりました。
私は「いま使うために配当をもらいたい」と思っていたのに、枠をムダに使ってまでその方針で良いのか?
NISAでやるべき投資とは?
「分配金コースの設定ミス」から、私は自分の運用方針を一から見直すきっかけを得ました。
決断の末にたどり着いた、新たなスタート
悩みに悩んだ末、私は一度楽天SCHDを売却し、今度は「受取型」を特定口座で買い直しました。
なぜ特定口座かというと、NISAの限られた枠は、オルカンなど優良なインデックス投資に使おうと思ったからです。
この判断が正しかったかどうかは、今後の結果次第かもしれません。
でも、あの時悩んで、考えて、試行錯誤したからこそ、自分の投資方針に納得できるようになりました。
そして、それができたのは、2024年にリベシティに出会って、お金の勉強をはじめたおかげです。
自分の資産と向き合い、「1800万円の新NISA枠を使い切る」という、以前の私なら想像もしなかった目標に向かって、着実に進めるようになりました。
そして2025年、ついにサービス変更が!
2025年6月、楽天証券がNISA口座での分配金コース変更を可能にしたというお知らせを見たとき、正直「今さらかい!」と思いました(笑)
でも、それと同時に「当時の失敗が無駄だったとは思っていない」とも感じました。
あの失敗がなかったら、私はなんとなく投資を続けていたかもしれません。
「再投資型と受取型の違い」も深く気にしないまま投資を続けていたかもしれません。
失敗したから、成長できた
失敗したからこそ、運用の目的や手法を改めて考えるきっかけになり、それが結果的に、自身の投資全体のレベルアップにつながりました。
だから私は、制度が改善されたことを素直に喜びつつ、
「変更できなかったからこそ考えられた」この道のりにも、ちゃんと意味があったと思っています。
最後に──「今日が一番若い日」
投資も家計も、何事も「後から振り返って正解だったと思えるように進むしかない」と思います。
どんなに失敗しても、「今日が一番若い日」
だからこそ、やり直せるし、また挑戦できる。
「もし間違えたとしても、大丈夫。そこから見えてくることも、必ずある!」
その時の最善を考えながら、これからもチャレンジしていきます。