- 投稿日:2025/07/03
- 更新日:2025/09/29

「こちらは〇〇会社です。大切なお知らせがあります。番号を押して続けてください」
最近、このような**自動音声ガイダンスによる詐欺電話(自動音声詐欺)**が急増しています。かつての「オレオレ詐欺」や「還付金詐欺」に代わり、より巧妙で見破りにくい手口が広がっており、誰もがターゲットになり得ます。
この記事では、自動音声詐欺の手口・被害事例・予防策をわかりやすく解説します。ぜひご家族にもシェアし、被害防止にお役立てください。
自動音声詐欺とは?
ロボット音声を使った詐欺電話のことです。
大手企業や行政機関を名乗り、「未払い料金」「還付金の案内」「口座凍結のお知らせ」などを装って、ユーザーに不安を与え、番号入力や折り返し電話を促すのが特徴です。
よくある手口
以下のような内容が多く報告されています:
・「こちらはNTT(やAmazonなど)です。未払い料金があります。至急ご確認ください」
・「あなたの銀行口座が不正利用されています。確認のため〇番を押してください」
・「税務署からの還付金があります。手続きのため折り返しお電話ください」
番号を押すとオペレーターを装った詐欺師に繋がり、個人情報や銀行口座番号を聞き出されるケースが後を絶ちません。
被害事例
・60代女性が「還付金の手続き」と騙され、ATMで指示通りに操作し数十万円を送金
・30代男性が「有料サイトの未払い」と言われ、プリペイドカードを購入して番号を送信
・会社員が「口座が凍結される」と言われ、オンラインバンキングのIDとパスワードを伝えてしまった
※被害者の年齢層は広がっており、若い世代も十分にターゲットになります。
被害を防ぐためにできること
1. 自動音声での連絡は原則無視する
大手企業や金融機関が、自動音声で重要な情報を伝えてくることはほとんどありません。「番号を押す」「折り返す」行為は要注意です。
2. 不安なら公式窓口に自分で確認する
不安に感じたら、電話番号をインターネットで調べ、公式窓口に自分で連絡しましょう。SMSや着信番号は偽装されていることが多いため、信用できません。
3. 家族や知人と情報を共有する
とくに高齢者やスマホに不慣れな人に対しては、具体的な詐欺の事例を教えることが予防策になります。
教訓:冷静さが最大の防御力
詐欺師たちは「焦らせる」「不安をあおる」「今すぐ行動させる」という心理戦で仕掛けてきます。
どんなときでも一度深呼吸し、「本当にそれは正しい情報か?」と立ち止まって考える癖を持ちましょう。