- 投稿日:2025/07/06

こんにちは、内科医のすずかです。
健診で「肝機能の値がちょっと高めですね」「脂肪肝があります」と言われたことはありませんか?
「肝臓に脂肪がついてるだけでしょ?」「お酒飲まないし、肝臓は大丈夫なはず…」
…そう思って、見過ごしてしまう方が少なくありません。
お酒を飲まないのにγGTPが高い方の中に、脂肪肝が隠れていることがよくあります。
また、血液検査で AST<ALT というパターンが出ていたら、脂肪肝の可能性が一層高まります。
脂肪肝は「肝臓が静かに出しているSOS」。
今回は、脂肪肝の原因、新しい考え方(MAFLD・MASH)、そして治すためのヒントをお話しします。
脂肪肝とは?
「脂肪肝」とは、肝臓に中性脂肪が過剰にたまった状態のことです。
本来、肝臓は糖や脂質を一時的に貯蔵したり、体内でエネルギーとして使えるように変換したりする“代謝の要”のような存在です。
しかし、食べすぎ、飲みすぎ、運動不足、インスリン抵抗性 などが続くと、処理しきれなかったエネルギーが脂肪の形で肝臓に蓄積してしまいます。

続きは、リベシティにログインしてからお読みください