- 投稿日:2025/07/15
- 更新日:2025/10/07

「あの言葉」からすべてが始まった。
2022年12月。
学長のライブ配信中に、その言葉は発せられました。
「来年フェスやるで〜!」
その言葉を聞いた瞬間、私がフェスに行くことは決まっていました。
そして学長はさらにこう続けたのです。
「出店者側に立って主体的に参加した方が、もっと学びがあるで〜」
2秒考えて、結論はすぐに出ました。
「よし、出店だ!」
私は北海道の東側、道東(どうとう)の釧路という街に住んでいました。
以前、北海道に学長が来られた際、札幌でオフ会が開催され、抽選で30名ほどが学長と直接交流できるチャンスがありました。
当然、私も応募しました。でも……結果は「落選」。
「北海道で待っているだけでは、学長には会えない」
そう感じていた私にとって、このフェス開催宣言はまたとないチャンスでした。
軽いひと言が、仲間を集うきっかけに
私は、リベシティの地域チャット「道東会」で管理人をしています。
思いを抑えきれず、チャットにこう書き込みました。
「道東から一緒にフェスに行きましょう! なんなら出店しちゃう??」
──まさに軽いノリの発言でした。
でも、すぐに仲間たちが反応してくれたんです。
「お客さんの牧場アイスなら交渉できますよ!」
「うちの牧場で作ってるチーズ出せます!」
「農家と交渉してきます。じゃがいもどうでしょうか?」
「北海道限定のスナック出せますよ!」
気づけば、次々とワクワクする提案と想いが集まりました。
いや、これはもう間違いなく出店できる。
道東は酪農王国。
北海道の乳製品は本州の方々にとっても“価値あるもの”だと確信していました。
北海道の中でも道東の美味しいものや魅力を、学長やリベシティのみなさんに知ってもらって、遊びに来てもらいたい!
そんな想いに共感してくれたメンバーが、次々と参加してくれました。
こうして、自分の行動によってたくさんのメンバーが集まり、
リーダーとして「道東マルシェ from Hokkaido」の出店が決まったのです。
フェスまでの日々──仲間と共に駆け抜けた準備期間
出店が決まってから本番までの準備期間は、まさに嵐のような日々でした。
収支管理に始まり、仕入商品の選定や価格設定、必要な備品、販促ツールのデザインと運用、看板づくり、次々に届く提出期限の案内……すべてが手探り。
夜遅くまでoviceやLINEで打ち合わせの連続。
仕事中も会社のパソコンでチャット……(仕事しろ笑)
毎日フェスのことで頭がいっぱいでした。
だけど、心の奥にはずっとワクワクがありました。
たとえば──
チーズを決めるために、試食会の開催。
乳牛の品質や飼育方法を知るために、実際に牧場見学へ。
鹿の角を販売するための準備作業。
落ち込んでいた仲間を、元気づけるために地方まで訪ねて行った日も。
そんなふうに、一人ではできないことを、仲間と一緒に形にしていく日々は、気づけばかけがえのない思い出になっていました。
睡眠時間2.5時間。走り切ったフェス──そこにあったもの
どうにかこうにか準備も目処が立ち、フェス当日を迎えます。
不安と緊張につつまれた初日。
当日到着の冷凍商品もトラブルなく届き、いよいよ本番が始まりました。
我々のブースは人数も多かったことから、ボランティアは募集せず、3日間全員でシフトを組んで運営することに。
準備からいつも頑張っていたメンバーが、ずっとそばにいました。
商品の説明やレジ打ち、それぞれが得意分野に集中して取り組んでいましたが、1日ぶっ通しの稼働は、さすがに体力的にキツかった。
それでも閉店後に宿に戻り、夜遅くまで反省会をしました。その日の反省点を次の日にはすぐに改善して挑戦!
気づけば、平均睡眠時間は2.5時間というハードな3日間になっていました笑
どれもこれも仲間がいたから出来たこと。1人では到底最後まで走り切ることはできませんでした。
改善の甲斐もあり、アイスクリームとチーズは完売!
10個限定だった高級チーズは、急遽、後日発送をするという事で、販売を再開し、最終的に25個販売。
この売上が、我々ブースの赤字を見事に阻止してくれました。
メンバーの“裏目標”に、涙があふれた日
私たちの出店チームには、いくつかの目標がありました。
・道東の魅力ある商品を、学長やリベシティのみなさんに知ってもらうこと
・黒字化(出資額+10%)
・そして、フェスを心から楽しむこと!
でも、あとから知ったんです。
メンバーたちは、私の知らないところで“裏の目標”も掲げてくれていました。
「FOXさんを学長に会わせる」
フェス2日目、どこからか「あそこのテーブルに座ってるのが学長だよ!」と耳打ちされました。
以前の学長ライブで、
「カッサータというアイスケーキを学長に食べてもらいたいので、持っていきます!」
とコメントしたことがあって、それを渡すチャンスが来たんです。
我々道東マルシェのメンバーは当時、誰一人として学長にお会いしたことがありませんでした。
みんなも会って、お礼を伝えたかったはずなのに──
誰一人、自分から前に出ることなく、
「FOXさん、行ってきて」と、送り出してくれたんです。
私は学長にお会いできて、言葉も交わすことができて本当に嬉しかった。
でも、それ以上に、みんなの想いと優しさが嬉しくて、涙が止まりませんでした。
主体的に行動したからこそ得られた“社会資本”
フェスが終わった今。振り返ってみると、数字以上に大きなものが残りました。
それは、いくらお金を積んでも買うことのできない社会資本です。
一緒に挑戦し、笑い、悩んだ仲間。
自分よりも仲間を想ってくれる存在。
「誰かがピンチになったら、すぐにでも駆けつけたい」と思える関係
全部、自分から動いたからこそ、手に入れることができたモノばかりです。
この仲間がいなかったら、私は大阪には移住していないでしょう。
それくらい、たくさんの相談や後押しをしてもらいました。
北海道のみんなに会いたいと思う日もあります。
でも、やると決めた目標を応援してくれる仲間のためにも──
もちろん自分のためにも──
できるまで頑張ります。
もしあのとき、「受け身」でいたら、何も得られなかった。
行動し、声を上げ、人に頼り、自分も誰かを支えた──
そのプロセスこそが、人生の宝物になったんだと思います。
これからも、主体的に行動していきたい。
リベシティには、たくさんのチャンスがあります。
でも、それを活かすのは「自分の行動」だけ。
私は15年前に親父を膵臓癌で亡くしました。
当時、親父は69歳。私は金沢に住んでいて、急いで休みを取り、病床に駆けつけました。
親父は若い頃からお花が好きで、生花店の経営をしながら、いけばなの先生もしていました。
頭にク●が付くほど真面目で、ずっと休まずに働き続けてきた人です。
そんな親父が病床でこう言ったんです。
「一度でいいから沖縄に行ってみたかった。」
その言葉が頭の中にずっと残っていました。
「やらないで後悔するより、やって後悔するの方が良い」
──そう思うようになったんです。
学長に出会って、その言葉をまた聞いたとき、深く共感したのを覚えています。
今でも私は、迷った時は、"行動する方"を選ぶようにしています。
でも、不思議なことに──
「失敗した」と思ったことは一度もありません。
むしろ、楽しいことばかりでした。
人生は一度きり。
後悔なんてしてる暇ありません。
これからも人生を主体的に行動していきます!