- 投稿日:2025/07/11
- 更新日:2025/09/29

配偶者ブロックと「先出しマインド」
ここ1〜2ヶ月の学長ライブで語られていた「先出しマインド」。
その話を聞きながら、ふと、ある体験を思い出しました。
あれは、私にとっての“先出し”だったのかもしれません。
うまくいくとは限らないけれど、誰かのヒントになればと思い、書いてみます。
都内で始まった、車との暮らし
もう約30年前のこと。
結婚してすぐ、私たちは都内で暮らしていました。
車を持ち、給料の中から高い駐車場代やローンをなんとかやりくりしながらも、週末にはドライブを楽しむ──そんな日々でした。
地図をめぐって、何度も険悪に
ただ、ひとつ大きな問題がありました。
運転中に夫が地図を見るのが怖くて、私が代わりに見るのですが、
生粋の田舎育ちで、地図も読めず…。
逆方向を指したり、曲がり角を過ぎてから「今だ」と言ったり──
そんなことで、険悪になることもしょっちゅうでした。
なけなしの貯金で選んだもの
もう限界だと思ったある日、
思いきって“当時最新だったカーナビ”を買うことにしました。
給料1か月分以上の出費。
でも、ひとつだけ条件をつけました。「煙草、やめてくれる?」と。
それから、私たちに起きたこと
その結果、夫は見事に禁煙に成功。
今も継続中で、2人の息子たちも煙草には手を出していません。
私も地図のことで怒られることがなくなり、ドライブの時間が楽しいものになりました。
これを「先出し」と呼んでいいのかわからないけれど、
あのとき“先に与えたこと”が、その後の暮らしに思いがけず大きな変化をもたらしたのは、間違いないと思っています。
いま、悩んでいるあなたへ
今も我が家には“配偶者ブロック”があったりしますが(笑)、
少しずつでも、よい方向に向かっていけたら──と願っています。
もし、今まさに悩んでいる方がいたら。
焦らず、無理せず、タイミングを見ながら、
相手がよろこびそうなことを、ちょっとだけ先に差し出してみる。
そんな“先出し”が、思いがけない未来につながるかもしれません。
うまくいくとは限らないけれど、
誰かの心がふっと軽くなるきっかけになれば、うれしいです。