- 投稿日:2025/07/19

1. 祖母の死が教えてくれた、“限りある時間”の重み
「おばあちゃん、胃がんなんやって」
そう聞かされたのは、ちょうど1年ほど前のことでした。
胃をすべて切除すれば、延命は可能——そう医師には言われたけれど、
高齢(81歳)であること、そしてすでに他への転移の可能性があることもわかっていました。
なにより、
「もうそんなに長くないのなら、これ以上まわりに迷惑をかけたくない」
おばあちゃんは、そう言って、治療を受けない選択をしたんです。
家族でたくさん話し合って、
おばあちゃんの意思を尊重する形で、その決断を受け入れました。
それでも、亡くなる3か月前までは、とても元気で。
食欲もあって、笑顔もあって、
「ほんまに、がんなのかな?」って思うくらいでした。
でも、少しずつ歩けなくなっていって……
体が日に日に弱っていく姿を見るのは、想像以上につらかった。
7月5日——
その日、祖母は静かに旅立ちました。
どんなに“覚悟してた”つもりでも、
「もう会えない」という事実を前にすると、心がぐしゃぐしゃになる。
涙が勝手にあふれて、何も手につかなくなって……
「もう一度だけ話せたら」「もう一度だけ笑い合えたら」——
そんな“叶わない願い”ばかりが浮かんでくるんです。

続きは、リベシティにログインしてからお読みください