- 投稿日:2025/07/20
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小学生時代に身につけた「基礎」とは何か
冨安選手がまず挙げたのは、壁当てとリフティングというシンプルな自主練習です。
自宅の壁に繰り返しパスを当てることで、ボールタッチの感覚が自然と研ぎ澄まされ、次にどこへ跳ね返るか予測する判断力も鍛えられました。周囲の大人に叱られるほど夢中で続けた経験が、後の精度の高いパスワークにつながったといいます。
一方、遠藤選手は「とにかく走っていた」と振り返ります。
学校や公園で中距離を重ねるうちに、試合終盤でも落ちないスタミナが培われ、プレミアリーグのハイテンポにも適応できる身体ができあがりました。二人の例は、技術と体力という異なるアプローチが共通して「毎日自ら続けた時間」の上に築かれていることを示しています。
練習量は「質」と「主体性」が決め手
では、どれほどの練習量が必要なのでしょうか。
冨安選手は所属チームの練習が週3回、各2時間ほどだった一方で、放課後や週末に自主的なボール遊びを合わせると、実際のタッチ数は倍以上に膨らんでいました。遠藤選手も同様で、公式練習より「自分で走った距離」の方が長かったと語ります。つまり、小学生の育成で鍵を握るのは「決まったメニューの時間」ではなく、「子ども自身が楽しく続けた総量」です。親が管理表で分刻みに練習量を追うより、子どもが自らボールを持ち出す環境と気持ちを整える方が、数値以上の成果を生み出します。

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