- 投稿日:2025/08/01
- 更新日:2025/09/30

1. はじめに
こんにちは。今回は私自身の経験をもとに、「自動販売機で得られる副収入」について、詳しくご紹介したいと思います。
きっかけは、ある日突然やってきた「設置依頼」
自動販売機を設置したのは、実は自分から始めたわけではありません。ある日、業者の方が訪ねてきて、「敷地に自動販売機を置かせてもらえませんか?」という申し出をいただいたのが始まりでした。敷地には余裕があり、交通量もある程度ある場所だったので、「これはちょっとおもしろいかもしれない」と思い、話を聞いてみることにしました。
2. 契約の流れと設置条件
業者との話し合いでは、設置にかかる費用はこちらが負担する必要はなく、電気代をこちらで負担する代わりに売上の一部が還元されるという内容でした。
私のケースでは、自動販売機は2台設置することになり、それぞれ別の飲料会社(“コカ・コーラ ボトラーズジャパン”と“アサヒ飲料”)のものでした。設置にかかる工事はすべて業者側が対応してくれ、私は設置場所の提供と電源の確保をするだけでした。
ちなみに、電源は家を建てるタイミングで、駐車場ゲート用とセットで確保しました。また、電力会社と契約する際には、自動販売機の設置を検討している旨を相談して契約しました。理由は、自動販売機の消費電力分、ブレーカー容量を増やしておく必要があるためです。そうしておかないと、他の家電(エアコン、電子レンジ、オーブントースターなど)と同時に使用すると、ブレーカーが落ちる可能性があります。
【補足】
Q:設置したい場所に電源がないけど大丈夫ですか? A:設置場所の近くに電源がない場合は、電気工事を行う必要があります。工事が可能な場所かどうか、工事費用をご負担いただけるか等、確認が必要です。 Q:自動販売機の電源は何V? A:自動販売機の消費電力は、基本的には100V・15Aで十分な場合がほとんどです。仕様によって異なる場合もありますので、念のため設置業者に確認しましょう。
3. 設置場所の例(自宅から電源を確保する場合)
・敷地内の道路に面した外壁沿い(塀・フェンス際)
・自宅玄関から数メートル離れたガレージの脇
・庭先の植え込みスペースを一部整地した場所
4. 売上アップの鍵になる立地条件
・見通しが良く、視認性が高い
・駐車や自転車の一時停止がしやすい
・コンビニが近くにない
・昼と夜、どちらも人の動きがあるエリア
5. 自動販売機一台あたりの電気代
一般的に、自動販売機1台あたりの電気代の目安は月1,500円〜3,000円程度です。
●自動販売機の電気代(目安)
【補足】
ここ数年市場に流通している自動販売機の消費電力は、500kWh~1,000kWh程度が一般的です。 消費電力が500kWhの場合、2022年時点では1ヶ月の電気代は「2,000円前後※」が目安でした。 ※1ヶ月の電気代は設置先様と電気会社とのご契約内容・その時々の電気料金によって変動します
●電気代に影響する要素
・冷却・加温機能(ホット&コールド切替ありは電気代が高くなる)
・設置場所の環境(直射日光・風通しなど)
・販売頻度(扉の開閉やコンプレッサー稼働頻度によって変動)
6. 収入はどれくらい?
正直なところ、自動販売機の収入は設置場所の条件に大きく左右されます。人通りや周辺の環境によって売上がまったく違ってくるからです。私の場合、通勤・通学の学生や会社員の往来もある程度あるため、比較的好条件の立地といえます。
月ごとの収入は季節にもよりますが、平均すると1台あたり月に7,000〜10,000円程度、多い月では1万円を超えることもあります。2台設置しているので、月に10,000〜20,000円前後の副収入が見込めることになります。
我が家(夫婦+子供3人)はオール電化で、月々の電気代はそれなりにかかっています。しかし、この自動販売機2台から得られる収益によって、ほぼ家庭の電気代をカバーできています。季節や販売状況によって多少の変動はありますが、平均的に見て、家庭の電気代に相当する金額が得られるのは非常にありがたいです。
※契約内容によって異なりますが、自動販売機のオーナーが受け取る手数料は、売上の10〜20%前後が目安とされています。
以下に、私の2024年の実績をお示しします。
※設置メーカー:“コカ・コーラ ボトラーズジャパン”と“アサヒ飲料”
※月の売上本数(2台分の合計)も調べてみました。
➡毎月の平均:約570本、最低月:約350本、最高月:約800本
※我が家の電気代には、自動販売機2台分の電気料金も含まれています。
7. メリットと実感したこと
自動販売機収入の一番の魅力は、「ほぼ手間がかからないこと」です。設置してしまえば、商品の補充や機器のメンテナンスは業者が行ってくれるため、オーナーとしての負担は非常に少ないです。手間をかけずに収入を得られるという点では、まさに“放置型副業”と言えるでしょう。
それに加えて、毎月の収入が目に見えて入ってくるので、ちょっとした楽しみにもなります。家庭の電気代をまかなえるというのは、家計の助けにもなりますし、非常に大きなメリットです。
8. 注意点と管理のコツ
とはいえ、完全に“手放し”というわけではありません。注意すべき点もいくつかあります。
まず、「マナーが悪い利用者」が一定数いるということ。自動販売機の周囲に、コンビニで購入した総菜の容器やお菓子の空袋、ファーストフード店の紙袋(※食べ残し・飲み残しあり)を放置する人がいたり、他メーカーの空き缶が周辺に放置されていたりすることもあります。私の経験では、夏場や近くでイベントが開催される時期には、特にその傾向が強くなります。
そのため、定期的に様子を見て、清掃をするようにしています。といっても、週に1〜2回、2~3分程度の簡単なチェックと掃除です。それでも清潔な状態を保つことで、近所の方々からの印象も良くなり、トラブルの予防にもなります。
また、空き缶が自動販売機の回収ボックスに収まりきれず、回収日より前に満杯になることがあったり、商品によっては売り切れになるものもあります。
その場合は、業者に連絡して早めに回収や補充をしてもらうようお願いしています(電話番号は自動販売機にきちんと記載されています)。業者との連絡体制がしっかりしていれば、対応もスムーズです。
9. 設置を検討している方へ
もし、あなたが土地や敷地に余裕があるなら、自動販売機の設置は一考の価値があります。特に交通量が多い場所、人の流れがあるエリアであれば、収入源として期待できます。
さらに、販売明細書には、価格ごとの売上本数なども記載されていますので、どんな商品が売れているのか、ある程度分かります。季節やメーカーによって売れやすい価格帯が変わるのも興味深い点です。
メーカー側も、売れ行きや季節に応じて、定期的に商品ラインナップを入れ替えてくれるので、自動販売機を観察していると「いま何が人気か」や「売れ筋の変化」なども自然と見えてきます。
このような自動販売機ですが、業者から設置依頼が来ることもありますが、自分から問い合わせてみるのも一つの手です。
仮に、自動販売機を設置してあまり売り上げがなくても、最大損失は自動販売機の電気代のみです(人によっては、電源確保の費用も)。条件が合えば、挑戦してみる価値はあると思います。
ただし、売り上げが極端に少ない場合には、業者から撤去の相談が来ることがあります。業者側も「商品の補充・メンテナンス・在庫管理・収益分配」などのコストがかかっているため、赤字になるような場所には長期間設置し続けない方針をとることが一般的だからです。
10. まとめ
自動販売機は、「少ない労力で安定した収入を得られる副業」として、非常に優秀です。もちろん設置場所による収益の差や、少しの管理の手間はありますが、我が家のように、家庭の電気代をまかなえるほどの収入があれば、それだけで大きなメリットです。
副業を考えている方、遊休地の活用を検討している方にとって、自動販売機の設置は有力な選択肢になり得ます。ぜひ、あなたの敷地でも、“働いてくれる機械”を設置してみてはいかがでしょうか。
ネット検索をすれば、自動販売機の設置を行っている業者はすぐに見つかりますし、複数社から見積もりを取って比較することもできます。
参考までに、以下にリンク先を貼っておきます。
最後に
本記事では、私自身の経験をもとに、自動販売機の設置による副収入の具体例をご紹介しました。
電気代の目安や収入の実績、家庭の電気代をまかなえるメリットなど、少ない労力で安定収入を得られる「放置型副業」としての魅力を感じていただけたでしょうか?
気になったことや質問があれば、遠慮なく、コメントお待ちしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。