- 投稿日:2025/08/05
- 更新日:2025/10/28
はじめに
「知らない分野の記事作成のお仕事、できるかなぁ…」
自分にできそうな案件を探すけれど、専門家でもないのに書けるのか不安でエントリーを躊躇する…、あるあるですね!
もちろん、即戦力を求めるクライアントもいるのでしょうが、実はそうとも限りません。僕自身の2〜3年継続していただいている案件でも、まったくもって無知な状態からのスタートだったりします。
とは言え、そう簡単というワケでもありません。案件の多くはSEOライティングスキルが求められますが、あるキーワードで検索順位の上位をとるためには、めっちゃ勉強が必要となります。
そこでこの記事では、AI(chatGPTなどの大規模言語モデル)とNotebookLMを使い、検索キーワードの特性や基礎情報のリサーチから、音声化や動画化による効率的な学習方法まで、具体的にお伝えします。取っ掛かりさえ掴めれば、意外と自信をもって書けますよ!
SEOライティングは難しい?
「SEOライティング」とは、検索されるキーワードを意識して、ユーザーの検索意図に合った有益な情報を書くことで、検索順位上位を目指すスキルです。平たく言うと「SEOライティングは検索で上位表示されるように文章を書く」 こと。
そのためには、ある人(ペルソナ)が、どんな悩み(検索意図)をもって、それを解決(ゴール)したいとするのかを、適切に捉える必要があります。となると、その分野に関連する知識や経験がないと難しそうですね?
であるので、「自分が書きやすそうな案件はないかな…」とネット上でWebライターのお仕事を探してみるワケだけど、そんなに都合の良いお仕事はなかなかありません。となると、「Webライター初心者じゃ、知識がないから無理…」と諦めてしまいそうです。
でも実は、SEOライティングは、コツさえ掴めば初心者さんでも入りやすいスキルでもあるんです。なぜなら、検索意図に対する答えは、検索ワード上位記事に集まっているからです。
とは言え、それらのリサーチも学習も、決して楽でも簡単でもありません!
というのも通常であれば、その記事群を穴が空くほど読み、何ならYoutubeも観て、エビデンスを探し、…という大変なリサーチから始めなくてはなりません。その上で、他の記事との差別化や一次情報を盛り込んで、記事を作成することになります。
「せめてもっと楽になりませんかー?」…ですよねー。
ということで、AI(chatGPTなどの大規模言語モデル)とNotebookLMを活用して、せめてリサーチと学習を楽にしてみませんか?というのが、今回の記事の趣旨です。
検索キーワードのリサーチをAIで解決する!
では、ここからは知らない分野でも学んで書くAI活用法を実際にやってみましょう!下記のプロンプト(指示文)の{ }欄に入力して、chatGPT(大規模言語モデルAIなら他でも)のディープリサーチ(に準ずるもので、無理ならWeb検索でOK)にペーストします。
”””
# R1 ディープリサーチプロンプト
<<<R01>>> <!-- R = Research。ディープリサーチ工程のタグ -->
## 1. 役割
- あなたは **Webリサーチャー** です。
## 2. 目的
- SEO 上位 10 記事と信頼できる補助資料を調査し、記事設計の下地となる情報を整理する。
## 3. 背景
### BG_01
- 依頼主: {クライアント情報}
- 読者像: {サイト全体ターゲット像}
### BG_02 <!-- キーワード指定 -->
- メイン KW: {第一キーワード}
- サブ KW: {第二キーワード}
- 3 語目 KW: {第三キーワード(任意)} <!-- 無ければ行ごと削除OK -->
## 4. タスク
- ① SEO 上位 10 記事の **タイトル** と **主要 H2 見出し** を取得する
- ② キーワードの検索意図を **5 行以内** で箇条書き整理する
- ③ 代表的ペルソナ 1 名を描写(年齢/属性/悩み/ゴール)
- ④ 共起語 10 語と各 30 字解説を提示する
- ⑤ 参考資料を収集
- ブログ記事 3 本
- YouTube 動画 3 本
- PDF 資料 3 本
- ⑥ 各資料を **500 字要約**(数字・条件・状況を省かない)
- ⑦ 重複を省きつつ **ポイント 10〜15 個** を抽出する
## 5. 制約
- トーン: 親しみやすく・わかりやすく(専門用語には注釈)
- 日本語で回答する
- **表は使用しない**。段落・箇条書きはすべて半角ハイフン `-` 区切り
- 出力は **Markdown 形式** とする
## 6. 出力フォーマット(Markdown)
1. 上位記事一覧
{タイトル} - {主要H2-1}/{H2-2}/{H2-3}
…(10 行目まで続ける)
2. 検索意図(5 行以内)
- …
- …
3. ペルソナ
- 年齢: …
- 属性: …
- 悩み: …
- ゴール: …
4. 共起語 10 語+解説
- 語 1 - 30 字解説
- …
- {語1/語2/語3/語4/語5/語6/語7/語8/語9/語10}
5. 参考資料
- **5-1 ブログ 3 本**
{タイトル} - {URL} - 500 字要約 …
…
- **5-2 YouTube 3 本**
{動画タイトル} - {URL} - 500 字要約 …
…
- **5-3 PDF 3 本**
{資料名} - {URL} - 500 字要約 …
…
6. ポイント 10〜15 個
- ポイント 1 …
- ポイント 2 …
- …(15 個まで)
## 7. Check List
- [ ] 上位 10 記事を抽出した
- [ ] 参考資料 3 × 3 件を揃えた
- [ ] 各資料を 500 字で要約した
- [ ] ポイント 10〜15 個を抽出した
- [ ] 表を使用していない
- [ ] ハイフンを半角 `-` に統一した
<!-- end code -->
"""
このプロンプトを投げると、chatGPTであればいくつか質問がくるので、判断できる範囲で答えると、ディープリサーチが開始されます(ただし、少し時間はかかります)。
これによって出力されたリサーチ内容の全文を、Googleドキュメントにペーストして資料化します。 ファイル名は例えば「検索ワード〇〇・〇〇・〇〇リサーチ資料」など、なんでもOK。
ちなみに、Googleドキュメント以外を使うならPDF化します。PDFなどにする理由は、このあとNotebookLMにリサーチ内容をソースとして投げますが、そのままの長文では受け付けてくれないので、一旦PDF化する必要があるんですねー。
リサーチ内容をNotebookLMに投げて音声化する!
今度は、GoogleドキュメントならNotebookLMのソース「追加ボタン」から、Googleドライブを選択して連携します。その他のPDF等のデータなら(サポートされているファイル形式: PDF, .txt, Markdown, 音声(例: mp3), .docx)NotebookLMの追加ソースに触接アップロードします!そうすると自動的に、リサーチ内容をまとめてくれるんです。
…これはこれで、良い内容です。ただ、もっと良い使い方に、右側の「音声解説」や「動画解説」などがあります。これをポチると、なんと10分前後で例えば対話形式の音声やスライド式の動画になってしまうんです!
もちろん、リサーチ内容全文も、自身でもよく読み込んでもらうことも大切ですが、その一方でこの音声解説をダウンロードしてしまえば(もしくは、NotebookLMアプリでそのままスマホで聞けば)、「ながら勉強」によってその検索ワードの0→1知識獲得が一気に達成できます。
一定の知識が入ることによって、競合の記事を参考にすることも、エビデンスを引用したりすることも、スムーズにインプットできるのでオススメです!
※なお、Googleドライブで連携する方法では、Googleドキュメントの資料側に新しい情報を追記した際に、NotebookLMの更新をすることで、自動的に反映することができます。
何度も言いますが、基本的には上位1〜3位(出来れば10位まで)にある記事内容が、検索意図に対する答えです。それらをよく読み込んで、記事構成などを参考にしつつ、差別化できる糸口を探してください。
その上で、クライアントにはこまめな相談をしつつ、いただいたフィードバックに真摯に向き合えれば、きっと信頼されるWebライターになれるハズ!
※と、ここで注意です。NotebookLMの強みは正しいソースを入れることによって、ハルシネーション(AIのもっともらしい嘘)が起きにくい点です。このリサーチデータは知識の0→1には良いですが、ファクトチェックができていないので、必ずソースを削除してください。今回の記事では割愛しますが、信頼性の高いソースを入れることで、記事作成中の校閲などにも使えるので、必ず削除です!
まとめ
というワケで、簡単にまとめます!
知らない分野でもながらで学べば記事を書ける:R1プロンプトで上位記事+基礎情報を洗い出し → リサーチ内容をGoogleドキュメントに貼って資料化(それ以外はPDF化) → NotebookLMの追加ソースでGoogleドライブ連携(もしくはPDFをアップロード) → 「音声解説」で音声化(もしくは「動画解説で動画化)し、ながら学習で0→1を一気に作る。
上位記事がSEO記事構成の設計の答え:検索1~5位(出来れば10位まで)を精読して、見出し構成・用語・事例の使い方を吸収する。
注意点は資料作成後は削除:NotebookLMに入れるリサーチ内容は学習用のみ。ファクトチェック前に必ず削除し、最終的な裏付けは信頼ソース(官公庁・法律等)で行う(今回は省きましたが…)。
結論として、正しい道具(ChatGPTといったAI/NotebookLM)を活用すれば、初心者でも不安を減らしつつ効率化し、SEOライティングに必要な知識を短時間で得ることができます!
最期まで読んでいただきありがとうございます!