- 投稿日:2025/08/13
- 更新日:2025/09/29

「動画編集で稼ぎたい!けど継続案件が取れない…」そんな方に向けて、まずは月5万円を安定して稼ぐためのコツをまとめました。
はじめまして!私はとある業界の情報を発信するベンチャー企業のYouTubeチャンネルで、3年間動画編集を担当してきました。制作した動画は100本以上。動画編集チームの中で最も長く継続したメンバーでもあります。この記事では、実際の経験から「継続依頼につながる動画編集のコツ」を、初心者の方でもすぐ実践できる形でご紹介します。
私の編集遍歴
私が動画編集を始めたのは、趣味で行ったダンスのMV撮影でした。
コロナ禍では、動画コンテンツを作成したい人が急増し、「MVを作りたい!」という憧れを胸に、ダンサーの友人を被写体に制作をしていました。
スタビライザーを使い、スタジオや公演で撮影した映像を繋ぎ合わせる。絵コンテは作らず、現場で撮ったものを組み合わせて一本にする。ですが、何本か制作するうちに、自分の限界が見えてきました。「これ以上はかっこよくできない」「カメラワークも安定しない」そう感じる瞬間があり、動画制作からは遠のいていました。
YouTube編集との出会い
コロナが落ち着き始めた頃、ご縁があってYouTube動画の編集を任されることになりました。
エンジニア業界に関するお役立ち情報を発信するチャンネル。求められたのは「情報を正確に、わかりやすく、見やすく、最後まで飽きずに見られる」動画でした。
また、ただ煽るだけではなく、面白さと信頼性の両立が必要でした。
やってみると、情報を整理してわかりやすく見せる編集は、自分の性格にも合っていて楽しいと感じました。昨今の動画編集は、こういった類の編集も求められています。「動画編集で稼ぎたい!」という方に、少しでも長く続けて、少しでも多く稼げるように、アドバイスができたら嬉しいです。
編集の基本方針
私が編集で意識していることは大きく3つのカテゴリーに分けられます。
1. 構成と情報設計:動画編集に取り掛かる前に抑えておこう!
2. 見やすさのための編集技術:ちょっとした技術で動画のクオリティが爆上がり!
3. 補足素材・音の使い方:センスが問われる小技!
1. 構成と情報設計:動画編集に取り掛かる前に抑えておこう!
・動画のキーワードを把握する
何を一番伝えたいかを明確に。テロップやカットの判断がぶれません。指示書や動画タイトルをヒントにし、必要ならクライアントへ確認。
・数字は人を惹きつける(でも誇張はNG)
「3つの方法」や年収など数字は興味をひきます。ただし根拠のない数字や煽りは信頼を損ないます。
・自分が見入ってしまう動画を真似る
お気に入りチャンネルを分析し、テロップ・音・カット割りを参考に。最初は「同じものを作る」つもりで。特に人気のチャンネルはやはり編集も一流!
2. 見やすさのための編集技術:ちょっとした技術で動画のクオリティが爆上がり!
・余分な無音や相槌はカット
特に非芸能人の話者ではテンポが命。無音や無駄な相槌はカット、必要ならコンスタントゲインを最短で入れる。
・テロップは大きく、太く、ゴシック体を基本に
視聴者の大半はスマホなので小さい文字は読みにくい。1920×1080ならフォントサイズ120前後を基準に。
細い文字や明朝体はおしゃれですが、少し見づらい。クライアントからの指定がなく、チャンネルのカラーに支障がないのであれば、視認性を優先。
・日本語は元のセリフを崩さずに整える
意味はそのままに、口語を読みやすく整理。「〜させていただいた」→「〜した」など。
・テロップの開始タイミングは喋りと揃える(0.01秒単位)
音と映像のズレは違和感・離脱の元、ここまでこだわる必要はないかもしれませんが、精密に合わせると視聴者が自然に内容を追えます。
※ダンサーである私の特徴かもしれません。
3. 補足素材・音の使い方:センスが問われる小技!
・SE・エフェクトは「ほどよく」
スキルを身につけるとついたくさん挿入したくなりますが、特に情報系やビジネス系では、過剰な装飾は集中力を削ぎます。強調は緩急で。前述のキーワードを中心に選別。
・音は邪魔にならない量と音量(SEは-15、BGMは-20〜-30)
BGMは背景に徹する。「演者の声が聞きづらい」と思って音量を上げたらBGMも一緒に大きくなり、うるさくて話が入ってこない、なんてことはよくある話。私はSEは-15、BGMは-20〜-30でうっすら流す設定にしています。
・資料は見やすさ優先でデザインする
文字揃え、太字、背景とのコントラストを意識。わかりやすさ>おしゃれ。無料で学べるデザイン基礎は押さえると◎。
クライアントとの信頼関係構築で大事なこと
ここまでは私自身が意識したことをお話ししました。ここからは、実際に担当した案件でいただいたフィードバックと、それを実現するために意識していることをご紹介します。
信頼関係構築には、単なる技術力だけではなく、「やり取りのしやすさ」や「視聴者目線」の工夫にも関わっています。
もちろんすべての案件で同じ評価があるわけではありませんが、特に長くお付き合いしているクライアントからは、このような評価をいただくことが多く、他の案件でも応用できています。
意図を汲み取ってくれる
依頼時には必ず動画の目的や方向性を確認します。もし説明が抽象的な場合は、一度試作を作り、それをベースに方向性を詰めます。参考動画を共有してもらうのも効果的ですが、見本選びがかえって混乱することもあるため、臨機応変に。
見やすい編集
テロップの大きさやタイミング、不要な間のカットなどを徹底。自分の好みではなく、「視聴者として見やすいか」を基準にします。前述したように、参考になる動画やチャンネルを研究し、まずは真似から始めるのも有効です。
挿絵や資料がわかりやすい
この資料が結構ポイント高いんです。デザインの基礎(文字サイズ、配色、余白、コントラスト)を押さえることで、パッと見て理解できる資料に仕上げます。Canva(Pro)はヘビーユーザーです。こちらも無料で学べる範囲のデザイン知識でも十分効果があります。
コミュニケーションがスムーズ
期日や修正対応は早めを心がけ、安心して任せてもらえる体制を作ります。疑問点は後回しにせず、必要に応じて確認を取ることで、手戻りや誤解を防ぎます。
クリエイティブの発揮どころ
動画編集者であれば、自分らしい表現やクリエイティビティを発揮したくなるものです。ですが、実務ではクライアントの指示が最優先。特にルールがガチガチに決まっている案件では、自由にできる部分は限られます。
そんな中でも、自分のセンスを活かせるポイントは必ずあります。たとえば、音のタイミングやボリューム調整、テロップのカラー、挿入画像や素材のデザインなどです。こうした細部は、視聴体験に大きく影響します。
私の場合、比較的自由にやらせてもらえる案件が多く、何本かこなすうちにテンプレを作るほど信頼をいただけました。回数を重ねることで、アイデアを提案できる関係になることもあります。
とはいえ、世の中にはさまざまなクライアントや案件があります。自分の「良い」と思う感覚を相手にも気に入ってもらえれば相性は抜群ですが、意向が合わないと感じたときは、無理に継続する必要はありません!
まずは1つ意識してみよう
「視聴者とクライアント、両方に喜ばれる編集を意識すること。」これが、継続して依頼される編集者になるための一番の近道です。
動画編集は、テロップの入れ方や音の使い方といった技術だけでなく、クライアントの意図を汲み取り、視聴者が最後まで見たくなる構成を作ることが求められます。
私は案件によって自由度はさまざまでしたが、「相手の求める形」を理解した上で、その中で自分らしさを活かせるポイントを見つけることで、長く信頼をいただくことができました!
逆にコミュニケーションがスムーズにできなかったり、私の好みとクライアントの好みが大きくズレていた場合は短期で終了していました。無理に続ける必要はありません。さまざまな案件に挑戦し、自分の技術や感性が活かせる場所を見つけていきましょう!
もし今、編集に迷っている方がいたら、まずは「誰のために、何を伝える動画なのか」を意識してみてください。そこが定まれば、余分な装飾は自然とそぎ落とされ、必要な工夫が見えてきます。
まずは今回紹介した中から、1つでも実践できそうなポイントを選び、次の編集案件に取り入れてみてください!小さな改善の積み重ねが、やがて継続案件と安定収入につながります!