- 投稿日:2025/08/17
- 更新日:2025/10/27
1. はじめに
この記事では、ジモティーでの出品をきっかけに実際にフィッシング詐欺被害に遭った体験を共有し、同じような被害を防ぐための注意喚起を目的としています。
今回はたまたまジモティーで起きた出来事でしたが、メルカリやヤフオクなど他の個人間取引サービスでも同様の手口は十分に考えられます。身近な人が被害に遭わないよう、ぜひ参考にしていただければと思います。
2. 出品の経緯と背景
今回ジモティーを利用するきっかけとなったのは、4年ほど使用したDyson から、新しいDysonに買い替えたことでした。結果として古い掃除機が不要になり、およそ4ヶ月間も家の片隅に放置されていました。
「まだ動くし、必要な人がいれば役立つかもしれない」と考え、処分を兼ねて出品することに。どうやら奥さんと子供の間で「売れた金額はそのまま子供のお小遣いにする」という約束が交わされており、私が知らないうちに出品作業が進んでいたようです。
ジモティーは地域密着型で手渡し取引が可能な点も魅力的で、まずは新規アカウントを作成。操作もシンプルで、写真と簡単な説明を入力するだけで投稿できたため、家族も特に深く考えずに気軽に出品したのだと思います。
この時点では「不要なものを譲れれば十分」という軽い気持ちで、まさかこの後フィッシング詐欺に巻き込まれるとは想像すらしていませんでした。
3. 人気商品ゆえの即売れと高揚感
出品したダイソンの掃除機は、予想以上に反応が高く、すぐに問い合わせが入りました。ほとんど放置していた古い家電にも関わらず、買い手があっという間についてしまったのです。

さらに翌朝には、同じく出品していた未使用品にも問い合わせが届きました。「本当にこんなにすぐに売れるの?」と驚くほどの反応で、奥さんと子供は思わぬ反響に舞い上がってしまったようです。
思いがけないスピード感で商品が売れていく様子に、高揚感が先立ち、冷静さを欠いた判断につながってしまったのです。
4. 届いた「ジモティー運営」を装うメッセージ
私がリベ活に取り組んでいる間、奥さんのGmailにジモティーからの連絡が入っていました。実際の問い合わせ対応は奥さんと子供に任せており、私自身は「確認してから返信してね」と一言伝えるだけで深く関与していませんでした。今振り返ると、ここが大きな失敗でした。

昨夜出品した品に届いたのは「ジモティー運営」を名乗るメッセージ。そこには「本人確認」や「制限解除」を求める、典型的な詐欺の文言が並んでいました。さらに記載されていたリンクは、https://shorti.uk/Verificationxxxxx という一見もっともらしいURLで、正規のものかのように錯覚させる巧妙な作りでした。
冷静に見れば怪しいと判断できる内容でしたが、娘は寝起きの朝すっきりしていない状態で一瞬の「売れたぁ!」という高揚感に包まれており、警戒心が緩んでしまっていたのです。
5. 偽サイトへの誘導と入力
リンクを開くと、クレジットカード情報の入力 を求めるページが表示されました。見出しこそ「銀行カードを追加する」となっていましたが、画面には VISA/Mastercard のロゴ があり、実際はカード番号・有効期限・CVC、カード名義を入力させる“クレジットカード決済フォーム”でした。さらに上部には「すべての業務はPCI DSS基準によって保護」という文言があり、利用者を安心させる工夫も施されていました。
一方で、冷静に見れば「銀行カード」と「クレジットカード」の表記に矛盾があり、違和感に気づける人も多いでしょう。ですが今回は「本日取引予定があるため、早く制限を解除しなければならない」という焦りがあり、その心理を巧みに突かれてしまったのです。

カード番号を入力した後、「続ける」を押下後に何故だから残高確認の画面、家族(娘)は親の残高を知るはずもなく、画面右下の「サポート」ボタンを押してしまい、実際には詐欺側が用意したダミーチャットに「カードの残高なんてわかんない」と問い合わせる状況に陥ったwwww(悲しい)
笑えるけど笑えないメッセージ!!さすがに気づこうよ(涙)(涙)(涙)(涙)
さすがにここまでくると、娘から「パパ、これどうすればいいの?本人確認を急がないと今日の取引ができなくなるって出てるんだけど……」と相談がありました。
私は思わず「なんでこんな怪しいサイトに引っかかってるの!?意味がわからないだろ!」と強い口調で指摘してしまいました。
心の中では「気づけよ……!どうでもいいSNSばかりやっているから、こんな稚拙な仕掛けに引っかかるんだよ!」と怒りと呆れが入り混じっていました。
6. 被害に気づいてからの対応
さて、楽天カードに電話することに。
ところが楽天リンクからはなぜかフリーダイヤルにつながらず、表示されたのは「092-xxxx-xxxx(通常番号)」と「ナビダイヤル」の二択。
すると奥さんは、迷わずナビダイヤルを選択。
私「なんでナビダイヤルに掛けるの!?普通の番号あるでしょ!」
奥さん「だってフリーダイヤルがつながらないんだもん!」
私「いやいや、だから普通の番号があるんじゃん!」
……と、まるで夫婦漫才のようなやり取りの末、なんとか電話はつながったものの、待っていたのは延々と続く自動音声。オペレーターには一向につながらず、用事もあって泣く泣く電話を切ることに。
「早めにカードの再発行や利用停止をお願いしたい!」という一心なのに、どうにもアナウンスの声がいい気がせず、結局この時点ではカード停止も再発行もできないまま。不正請求への不安だけが残りました。
気を取り直して、もう一度楽天カードに電話。
しかし、音声ガイダンスをよくよく聞いてみると……「カード破損」「住所変更」「利用明細」などのメニューはあるものの、肝心の「フィッシング詐欺でカードを作り直したい」という項目はどこにも見当たらない。
私「いやいや、破損じゃないんだよ!番号が漏れてるかもしれないの!そこ大事でしょ!」
……と心の中で全力ツッコミ。
再発行の説明を聞いても、どうやら「カードをなくした」「割れた」といった物理トラブル前提らしく、このままだと“同じ番号”での再発行になりそうな雰囲気。
それじゃ意味ないじゃん! と二度目のツッコミが心の中で炸裂。
「とにかくオペレーターにつながって直接相談したい!」と思うものの、延々と続く自動音声はまるでゴールのない無限ループ。
電話の前でため息をつきながら、
私「うーん……カードを守りたいのに、まずはこの“自動音声地獄”を突破しないといけないのか……」
と、なんともやるせない気持ちにさせられたのでした。
7.教訓・対策編
今回の件で痛感したのは、「自分は引っかからない」という意識だけでは家族全体を守れない ということです。
私は IT リテラシーが高い方なので、怪しいサイトや不審なリンクはまず見抜けます。
しかし家族が同じ水準にあるとは限らず(むしろ低い)さらに高揚感や焦りが重なると、結果として 家族の誰かが巻き込まれ、最終的に自分が対応に追われ、貴重な時間を消費する ことになります。
つまり、被害は「お金」だけではなく “家族全体の時間” にも及ぶのです。
今回の経験からの教訓
フィッシング詐欺は、公式そっくりの画面や「24時間以内」など焦らせる手口で判断力を鈍らせてくる。
本人は「引っかからない」と思っていても、家族が巻き込まれると結果的に自分の負担になる。
「不審メールを開かない」「リンクを踏まない」という最低限の習慣を、家族全員で共有することが重要。
具体的な対策
詐欺サイトの情報を今一度家族内で共有し、カード情報の入力に際は必ず、親が確認する。
家族全員に簡単な“見抜きポイント”を共有する(例:「日本語が変」「やたら期限を強調している」など)
セキュリティ教育は家族単位で行う(特に若い世代や高齢の家族は要注意)
皆さんに伝えたいのは、
「自分だけ気をつけても意味がない」ということです。
家族や同居人の誰かが被害に遭えば、結局は 同じ財布や時間を共有する人たち全員に影響が出る のです。
👉 ぜひこの記事をきっかけに、家族で「怪しいメールが来たらどうする?」を話し合ってみてください。
“家族ぐるみのセキュリティ意識”こそが最大の対策です。
<<< 2025年8月23日追記 >>>
今週、家内が在宅勤務の際に楽天カードに電話し、アナウンスに沿ってオペレーターに繋いでカードの再作成を申しました。
1.連絡と同時に利用していたカードは即利用停止
2.停止したカードで引落先のカード変更は自分で行う必要があり、自動ではやってくれない。これはかなり手間です。
しかも、カード再作成は審査があり、最悪はカードの再作成ができない可能性するあるようです。
くれぐれもカード情報をサイトへの入力する際はご注意ください。
※特に寝起きや疲れている時など思考力が低下している時は要注意です。
参考になれば幸いです。