- 投稿日:2025/08/25
- 更新日:2025/09/29

私の紹介
職業訓練校を利用して勉強した資格
日商簿記3級(取得済み)、日商簿記2級(勉強一時中断)
川口会計アカデミーで受講
休日に自費でスクールを利用して勉強した資格
宅地建物取引士(LEC)
管理業務主任者(TAC)
中小企業診断士1次試験(TAC、LEC)
不動産鑑定士1次試験(TAC、LEC、取得を諦める)
司法試験1次試験(LEC、大学生の時、就職に伴って諦める)
各スクールの特徴
職業訓練校の特徴
職業訓練校は雇用保険から運営費を貰っているため、委託訓練(職業訓練)の成果を都道府県を通じて厚生労働省に報告することになっています。
職業訓練終了後、1か月後報告と3か月後報告が求められます。
職業訓練で勉強した資格の取得は報告義務に含まれていません。
つまり、職業訓練校受講生の就職率が求められています。
スクールが重視していると感じるところ。
・職業訓練期間中に途中の脱落者を出さないように気遣っている。
・資格の勉強のみではなく、就職活動の授業がある。
・ついてこれない人を出さないよう、一番理解が進んでいない人に合わせて授業が進行していく。(出来る人にとっては物足りないかも。)
・過去の卒業生がどうしても理解出来なかったところは、学問としての理解よりも緊急避難的な教え方をすることがある。(同じ問題でどうしてもつまづいてしまう人用に本当は違うが簡易的な教え方になることがある。)
・スクールの最寄り駅沿線地域には多数の卒業生が就職していて、内々に会社が条件にあう受講生がいないか問い合わせがある。受講生にとっても卒業生が勤めているため、勤めている人の実態を聞ける。(私は良いスクールだと思って遠方まで通っていました。就職先の紹介ではさらに遠方をご紹介頂きましたが、通勤出来る距離ではありませんでした。)
・通っている方にはそれぞれ事情がある方が多い。会社の倒産、賃金の未払、雇い止め等(特定受給資格者)、ご結婚に伴う転居で距離的に通えない場合の退職者(特定理由離職者)、子供の出産育児が一段落し独身時の働き方(夜勤や長時間労働がない職場での正社員への再就職)が多かった印象です。昔はバリバリやってたけど家族も増えたしワークライフバランスを重視してというポテンシャルが高い人もいれば、子供が今後かかりどきになるため久しぶりに働かないとという人もいました。地頭の良さからするとレベル差が大きい気がします。(意欲では皆さん高いモチベーションでした。)
・通っていることを履歴書に記載できるため、離職中キャリアの空白期間を埋めることが出来る。休んでいる期間が長くなることに対して気になる方は良いと思います。私も面接で「失業してから1年以上です。」とお答えしたところ、役員さんから「職業訓練行ってるじゃないですか。」と言って頂きました。
・朝から夕方までしっかりカリキュラムが組まれていて、失業での嫌な思い出でを振り返る時間が無い。私は倒産による失業でしたので、「なぜこんな目に」と思う日もありましたが、職業訓練の授業について行くのが大変で、時間の経過と共に精神的に楽になりました。
資格スクールの特徴
各資格スクールは合格者数や合格率をホームページ等でアピールして新規の受講生を集めています。
・合格の当落線上にある人を重点的に合格ラインを超えるよう指導する。(あまりについてこれていないと冷たく対応されると感じることも。)
・受講料とスケジュールの関係で駆け足にならざるを得ない。(何ページも飛ばしたり、問題集に出てくる問題が授業で全く教えて貰えていないことも。)
・カリキュラム終了後も全国模試や自習室利用で繋がれる。(職業訓練校は卒業したらそれっきりです。同級生がどこに就職したかも分かりません。学校も個人情報のため教えてくれません。突然孤独に襲われるため、卒業を待つことにこだわらずに就職先へ勤務されることをお勧めします。もちろん就職先が卒業を待ってくれるというのであれば、お言葉に甘えても良いとは思います。)
・資格取得がメインのため就職活動は、別で活動する必要がある。
・フルタイムで働いている人がプライベートを潰して通ってきており、モチベーションも地頭も良い人が集まっている。自己実現のために毎週通っていて目指すゴールが違う。将来の独立など。
おわりに
職業訓練校に行った感想は、倒産による失業であったためメンタル的には行って良かったと思っています。一方、好き好んで行くべきではないとも思っています。これは良い意味でです。職業訓練校はセーフティネットとして機能している部分もあり、倒産や雇い止め、過酷な長時間残業等で転職先が決まる前に、勤め先を離れたい人の緊急避難先であると思います。このような人々が心を休める場所であって欲しいと思います。サラリーマンの基本戦略は、会社に勤めながら自己研鑽だと思います(教育訓練給付金の利用)。
一方で毎日が同じ職場の行き帰りで、毎年毎年過ぎていきます。お勤めに疲れて羽根を一時的に休める場所と考え、立ち寄ってみるのも良いかもしれません。