- 投稿日:2025/08/25
- 更新日:2025/10/07

こんにちは、管理栄養士をしている「そら」です!
私は社会人として通信制大学院に入学し、子育てや二人目の出産、病院での仕事復帰を経て、無事に大学院を修了しました。
「社会人で大学院ってきついの?」
「授業ってどんな雰囲気?」
そんな疑問を持つ方も多いと思います。
そこでこの記事では、実際に通信制大学院で過ごしたリアルな生活や、子育て・仕事と勉強をどう両立したのかをまとめました。
✔️ 社会人大学院生のスケジュール
✔️ 仕事と学業の両立の工夫
✔️ 実際に感じた大変さと良かったこと
社会人で大学院進学を迷っている方や、実際の学生生活を知りたい方にとって少しでも参考になれば嬉しいです🌸
社会人の通信制大学院生の生活はきつい?
私は通信制大学院で3年(本来は2年で修了可能)かけて修了したので、思っていたほど「きつい」と感じることはなく、時間的にも余裕を持って過ごせました。
大学院入学の直前に出産し、子どもが1歳からは保育園+職場復帰という状況でしたが、育児・仕事・学業の両立も十分に可能でした。
ただし、これがもし 2年だったら…育児や仕事と並行するのはかなり厳しかったと思います。
そのため、
学業にしっかり打ち込める環境がある方 → 2年
子どもが小さい、残業が多いなど時間の確保が難しい方 → 3年コースがあるところや留年も視野に入れて余裕をもたせる
というように、自分のライフスタイルに合わせて無理のない選択をすることで、両立は十分に可能だと感じました✨
通信制大学院の特徴:「社会人でも両立しやすい」
通信制大学院のいいところは、毎日通学しなくてもテキストや動画配信で授業を受けられるところです。
通学が必要な科目もありましたが、私の場合は 月1〜2回、土曜日に丸1日(午前・午後)授業 というスタイル。
平日は仕事や子育てに集中して、週末にまとめて学べるのが本当に助かりました。
単位の取り方も社会人に配慮されていて、
・自宅でレポート提出するだけで単位が取れる科目
・試験日1日だけキャンパスに行けばいい科目
といった形が多く、「無理なく続けられる仕組み」ができていました。
大学院は東京にあり、新幹線で通学していましたが、なんと東北や九州から飛行機で通っている方も!
全国から社会人学生が集まっているので、同じような仲間に会えたのも刺激になりよかったです。
社会人の通信制大学院!入学から卒業までの流れ
私が通っていた通信制大学院には 2年コースと3年コース があり、私は3年コースを選びました。
ここでは、入学から修了までの流れを、体験談ベースでご紹介します。
1年生
4月にとりたい授業をネット上で履修登録します。
レポートのみの科目と通学必須の科目があり、子供が0歳のためレポートで単位が取れるテキスト科目を中心に通学は必須科目のみにしました。
単位の難易度は講義によって違いますが、普通の大学院よりもゆるめだと教授が言っていました。でも気を抜くとレポート不合格で再提出になることも!
授業は日帰りだったので子供は実家に預けるか旦那にお願いしていました。
この年から卒論の準備もスタート!教授とテーマや方向性を相談しながら、研究の枠組みを決めて進めていきましたが、テーマ決めが難航!
自分のやりたい研究を実際にやるためには大きな壁があり、周りに助けてもらいながらなんとかクリアしていきました。
<大学院で出されたレポート課題の実例>
【食管理特論 課題1】
摂食嚥下障害者の経口摂取を可能とする食形態について、物理的特性力学的特性としての(テクスチャー特性、流動特性等)側面より解説してください。また、経口摂取することが、障害者のQOLや栄養状態(栄養評価に基づいて)にどのように影響するかについても考えてください。
【食管理特論 課題2】
正常な摂食嚥下のメカニズムについて説明してください。続いて、摂食障害について、発達障害と中途障害別に医学的側面より説明してください。ことに、嚥下障害については、誤嚥および誤嚥性肺炎についての説明を必ず加えてください。
こちらの課題は1回不合格になり、書き直しになりました・・・
2年目
育休明けで職場に復帰。
家庭と勉強を両立できるか心配でしたが、講義で残りの単位を取り終えることができ、残すは修士論文だけに!
修論の研究を終え、全員参加必須の中間発表が翌年4月にあったので、それに向けて内容をまとめたりしていました。
3年目
ひたすら卒論!!!
卒論だけだったので余裕があると思いましたが、再びの妊娠で3カ月ほどつわりで何もできない状態に。
卒論を進めつつ出産直前までつわりでゲロを吐きつつ12月末に出産・・・
出産の余韻に浸ることなく修論やらねばというプレッシャーの中、出産後1ヶ月は子供のお世話と修論でヘロヘロに。
なんとかぎりぎりで提出(1月締切)、2月に口頭試問と修論発表を終え、無事修了することができました。
2年コースの場合は、1,2年で単位を取り終え、さらに修論を書かなければならず大変そうでした。多分2年だったら終了できなかった!
社会人の通信制大学院生は「勉強時間の確保」がきつい
正直、社会人で通信制大学院に通う中で 一番きついのは勉強時間の確保でした。
私の実際の勉強スケジュールはこんな感じ👇
平日夜:保育園に子どもを迎え18:30帰宅 → ご飯やお風呂を済ませて、寝かしつけ後に1〜2時間勉強
早朝:早い日は5時起きで、出勤前に1〜2時間勉強
半休・平日休み:子どもが保育園にいる間に集中して勉強
▶︎職場は週休1.5日、日祝は固定の休みで0.5日は好きな時に休める
昼休み:仕事の休憩中に1時間勉強
休日:夫に子どもを任せて2〜3時間集中して勉強
毎日全部こなせたわけではありませんが、 空き時間をうまく見つけてコツコツ進めることが大事でした。
私の職場は残業ほぼゼロだったので、その点は学業と両立しやすかったです。
さらに、大学院は本来2年で修了するコースですが、私は 3年コース にしていたので、2年制と比べるとかなり余裕をもって進められました。
ちなみにクラスメイトの中には、最後は毎日徹夜で論文を書き上げた人もいて、やっぱり体力・気力勝負だなと実感しました💦
修士論文は「早めにコツコツ」が両立の鍵
大学院で一番大変だったのは修士論文でした!
論文は書くのにかなり時間がかかるので、 早めに少しずつ進めること が、仕事と学業を両立させるポイントです。
私も教授から「毎日少しずつ書き進めると後で楽になりますよ」とアドバイスをもらいました。
特に大変だったのは 文献集め。修論では参考文献をたくさん使います(私は約60本!)。専門的な資料が多く、普通の本屋や図書館には置いていないものばかり。
そのため、PubMedなどの論文サイトや大学図書館、国立図書館から資料を探す作業が必要でした。これが大変!!
なので、方針が決まったら、毎日少しずつ書き進めるくらいの気持ちで取り組むと、後でずっとスムーズになります✨
社会人が通信制大学院で得られたもの
1. 仕事では学べない知識・視野の広がり
私の場合は家政学部だったので、栄養学の枠を超えた学問も学べました。
さらに、女性の社会進出や日本の社会情勢についても講義があり、 包括的な視点で自分の仕事を見る力 がつきました。
新しい知識を学べるのは純粋に楽しいです!
2. 根拠に基づいた情報の選択・論理的な考え方
論文を書いていると根拠がある情報というのがとても重要になってきます。論文作成を通して、根拠に基づいた情報の選択・論理的な考え方が身につきました。
日常業務でも、情報を判断する際にとても役立っています。
まとめ:学びたいなら社会人大学院はおすすめ
社会人になると、勉強する機会はグッと減ります。
でも通信制大学院で学ぶことで、
専門的・包括的な知識
論理的な思考力
を身につけることができ、 スキルアップやキャリアアップにつながる メリットは大きいです。
社会人として一歩ステップアップしたい方には、 一度検討する価値大アリ です✨