- 投稿日:2025/08/26
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要約
家族介護で悩んでいませんか?私は病院や介護施設で、約20年理学療法士として働く中で、介護に悩むご家族を沢山見てきました。今回は、介護で直面しやすい「心・体・お金・人間関係」の4つの負担を整理し、原因→対策を解説。最後に、助けを“上手に求める”ための一冊『受援力』も紹介します。
家族介護の問題で悩んでいる方へ!解決に向けた知識と思考
1.家族介護の問題とは
家族介護の問題とは、介護を担う家族が抱える身体的・精神的・経済的な負担や、社会的な孤立、家族内の関係悪化など、多岐にわたる課題を指します。まずは、家族介護の基本的な定義と現状、そして、この問題がなぜ社会課題として注目されているのかを解説します。どのような部分が問題になるか、理解を深めていきましょう。
家族介護の定義と現状
家族介護とは、介護施設に入所をさせず、家族が自宅で高齢者などを介護することを意味します。訪問介護などの公的サービスを併用していても、日常的な介護の主体が家族である場合は、家族介護に含まれます。総務省の調べによると、2022年時点で、15歳以上の介護者は653万4千人おり、女性が全体の約6割、60歳以上が約5割を占めていることがわかりました。
特に70歳以上の介護者は増加傾向にあり、介護する側も高齢化しているといえます。このような状況から、高齢者が高齢者を介護する「老老介護」が社会問題となりつつあるのです。
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