- 投稿日:2025/08/26
- 更新日:2025/10/09

肩がとにかくしんどい。
肩凝りが酷くなってきて頭痛までしてきた。
バファリンを飲んでやり過ごしているが、薬が切れたころにまた頭痛。
そもそも薬に頼りたくないなぁ。
今まで肩こりに悩むたくさんの人たちを見てきました。
自分で自分の肩を揉みながらパソコン作業に向かうリベの人たち。
その姿を見ていると、5分だけ時間くれたら楽にできるのになあ、といつもムズムズしております。
現在ボクシングトレーナーをする傍ら、ストレッチトレーナーとして1000人ほどのお客様の体を診させてもらいました。
ストレッチを受けられるお客様のほとんどが、「マッサージに行ってもその場限りで一向に良くなった気がしない。だからストレッチを受けに来た」とおっしゃられます。
そしてもう少し話を進めていくと、
「マッサージとストレッチ、どっちがいいの?」
と質問を受けます。
正直どちらがいいというのはありません。
答えは「みんなちがってみんないい」みつお。
となります。アプローチ方法が違うのだから求められる効果も変わってきます。
マッサージとストレッチの違い
話を進める前提として私はストレッチトレーナーです。
マッサージ師ではありません。なのでマッサージの専門的な話はここでは控えておきます。
それを踏まえてマッサージとストレッチの違いを説明させてもらいます。
ざっくりの話をすると、どちらも凝り固まった筋肉を柔らかくするという点では同じです。
しかしアプローチ方法が違います。
マッサージは指で筋肉を押して柔らかくしていきます。
例えるならカッチカチのアイスクリームをスプーンで押して柔らかくしていくような感じ???ちょっとわかりにくいですかね?(笑)
一方ストレッチは筋肉を伸ばすことで柔らかくしていきます。
例えるなら、風船を膨らます前に一度両手でつまんでいろんな方向に引っ張って柔らかくするような感じ。
アプローチ方法が違うのでどちらも得意、不得意があります。
もう少し具体的に違いを教えてほしい
ある一つの筋肉が凝っているとしましょう。
通常、筋肉は全体的に凝っているのではありません。真ん中が一番凝っていることもあれば端っこが凝っている場合もあります。
全体が凝っているが、特に真ん中が凝っている場合もあります。
つまりグラデーションです。
マッサージは特に凝っている部分をピンポイントで柔らかくすることができます。
なので即効性があります。
その半面、体の表面は押しやすいですが、筋肉の芯までは指圧が届きにくいというデメリットもあります。
一方ストレッチは筋肉を伸ばして柔らかくします。
柔らかい部分も硬い部分も一緒に伸ばすので、ピンポイントで刺激することができませんが、体の奥にある筋肉や筋肉の芯まで柔らかくすることができます。
更にストレッチは筋肉を柔らかくして終わりではありません。
筋肉の仕事は伸び縮みをすることです。
凝り固まった筋肉は長期間伸びることも縮むこともできなかった筋肉なので働き方を忘れています。
ストレッチは柔らかくする過程で伸び縮みの機能を筋肉に思い出させます。
「アナタはこんなに伸びるんですよ~」って。
これを繰り返すことで正常な動きを取り戻していきます。
そもそもの話ですが、肩こり、腰痛、年齢肩、などの体の不調のほとんどは、筋肉が正常に働いていないことから起こります。
「マッサージに行ったけど楽になったのはその場限り」
とおっしゃられる方は、筋肉を柔らかくするだけでは足りず、
機能を思い出させてあげるひと手間が必要だった人と言えます。
肩凝りに必要なストレッチとは
結論から言うと肩甲骨を狙ったストレッチがほとんどの場合で効果的です。
肩にはたくさんの筋肉があります。
肩こりの原因となっている筋肉は一つではありません。
それらの筋肉を一つずつ柔らかくしていくととても時間がかかります。
そこで登場するのが肩甲骨ストレッチです。
肩甲骨には17個の筋肉がくっついています。左右合わせると34個です。
肩甲骨を動かすことができれば、34個の筋肉を一度にアプローチできます。
一つ一つの筋肉を指で押して柔らかくするよりはるかに効率的です。
本当に多くの肩の不調に対応してきましたが、そのほとんどが肩甲骨を動かすことでして症状を楽にすることができました。
一般的にも肩甲骨を動かすと肩が楽になるというのはよく知られています。
なので「肩こり解消」で検索すると「肩甲骨を動かす体操をしよう!!」
という情報をよく目にします。
でもいざ動かそうとしても自分一人で十分に動かせないのが肩甲骨。
だって背中にあるから手が届きませんもんね。
長くなりましたが、この記事の題名にある
「酷い肩コリを解消したかったら誰かに頼んでしまう方が手っ取り早い。」
に対する理由がここにあります。
「本当は肩甲骨をストレッチできるとすごく効果的。でも一人ですることができない」
なので誰かに頼んでしまう方が手っ取り早いのです。
ちなみに肩こりから来る頭痛も肩甲骨を動かすことで症状が緩和されます。
筋肉が固まると血管を圧迫して血液の循環が阻害されます
肩周りの筋肉が固まると脳へ血液が回りにくくなります。
血液が足らないと脳が酸素不足を起こてしまいます。
頭痛は「酸素が足りないよー」という脳からの警告です。
なので頭痛に必要なのはバファリンではなく血液です。
血液を送りやすくするためにも肩回りの筋肉は柔らかく保ちたいものです。
まずは一度ご自身でストレッチや軽い運動をしてみてください。それにより血液の循環が良くなり肩コリの症状緩和を期待できます。
自分だけで対処が難しいと感じたらまずは誰かにお願いしてみてください。
もちろん私にその一役を担えさせてもらえたら幸いです。