- 投稿日:2025/09/05
- 更新日:2025/09/30

マイホーム購入に至った経緯
子どもが産まれることをきっかけに引っ越しを検討しておりました。リベ大では賃貸を推奨しているため、私も賃貸希望でしたが、購入に至りました(詳細は割愛)。以下は中古住宅を購入した体験談を記載しています。
用語を整理しておきます。買い主(私)、売主(住宅売却希望者)、不動産業者(私の担当の仲介業者)です。売主さんにも仲介業者がいますが、今回は割愛します。
価格交渉
買付証明書の作成
内見のあとに、買付証明書を作成しました。これにより、不動産業者及び売り手さんに購入の意思を示すことになります。関係者全員が本不動産取引に真剣に取り組んでくれるようになります。買付証明書には買い手側の希望購入金額を記載します。したがって、本証明書を作成して提出した時点で事実上の価格交渉が始まります。
買い手側のスタンス
値下げ交渉といっても、一方的にこちらの主張を押し付けても話はまとまりません。不動産業者及び売主さんにとってのメリットを示す必要があります。そこで私が下した判断は、「確実かつすぐに購入する」ことです。この判断と引き換えに値下げを希望しました。売り主さんとしては、「売れない期間が続くと値下げする必要がある」というリスクを回避できます。また、売り急いでいる場合はなおさら早く売りたいという気持ちになっています。売主さんが早く確実に現金を得ることができるというメリットを示しました。また、不動産業者は成功報酬型であるため、物件の仲介ができないと利益(仲介手数料)は入りません。どれだけ内見しても契約がなければ報酬は入らないのです。したがって、不動産会社は物件を本当に購入してくれるお客さんを求めています。上手く立ち回れば「三方良し」になると思い、行動しました。
いくらで金額を提示するか
①金額は満額(2780万円)でも購入する
不動産業者に上記を伝えました。これは不動産業者が確実に利益を獲得できることを保証するためです。価格交渉をした結果、私が買わないという判断をすると、売り手含めて関係者の努力が無駄になるからです。確実に買うという意思表示をしたことで、不動産業者には本気で価格交渉をしていただきました。
②最低限端数の金額は値引きしてもらう(リベ大動画参照)
端数は業界の慣習ですので、値引きされることが前提の価格です。値引き交渉で最低限2700万円を目指していることを伝えました。
③購入書に記載する金額はどうしたいか?
結論から言うと、私は2650万円で買付証明書を提出しました。私の想定は、「2650万で決着すればそれでよい。さらに価格交渉になった場合、2650〜2700万円で交渉し、2700万円までは価格交渉に応じる。売り主が全く価格交渉に応じる気配がないのであれば2780万円で購入する。」という方針を不動産業者に伝えました。価格交渉本番は私のような素人ではなく、プロである業者さんに任せました。業者さんには「私は業者さんのことを信頼している」という旨を伝え、交渉の結果を待ちました。
補足しますが、一般的にはあまりにも安い金額を出すと売主さんに不快感を与えます。売主さんにとっては長く住んだ家ですので、家の価値を否定された気分になります。売主さんもよく考えたうえで価格を提示しているため、買主側は相手の感情面にも配慮して提示金額を考える必要があります。
運命の結果は?
2600万円でした。
提示した金額よりも安い?
不動産業者さんの判断で2600万円を提示してそのまま交渉が成立したそうです。成功のポイントを以下に記載します。
①不動産業者の選定に注意した
この業界は買い主側のために真剣に取り組んでくれるような信頼できる業者を見つけることが難しいそうです(不動産の勉強やリベ大で学びました)。したがって、業者選定が最も重要です。
そこで、リベ大スキルマーケットで不動産に詳しいコンサルタントの方に相談し、そこで業者も紹介していただきました。
②価格交渉の考え方を明確にして前提を共有した
価格交渉ですが、実際は不動産業者が行います。これだけ大きな金額の価格交渉ですので、素人が行うよりも経験豊富な業者さんが行った方が良いと私は判断し、業者さんを信頼していることを伝えて任せました。
私が一番気をつけてほしいといったのは、最初に提示する金額です。最初に提示する金額は価格交渉で売主さんの心理面で大きく影響を与えるため、交渉のテクニックとして注意してほしいと伝えました。また、私が提示した金額よりも安い値段で決着することもありません。私の提示する金額〜満額(2780万)で交渉は成立するのが一般的です。売主さんから「もっと安く売るよ」と言われることは基本的にありません。
現場では何が起きていたのか?
なぜ2600万円になったのか?現場でどのようなことがあったのか?を聞きました。
①売り急ぎはない
一般的に価格交渉に成功する要因である売り急ぎはありませんでした。相続や次の物件を購入するために現金が必要といった状況ではなかったそうです。むしろ、非常にお金持ちの方でした。本物件は現金一括購入(おそらく3500万円ほど)、引っ越し先の物件も現金購入(おそらく数千万円)だったそうです。
②外壁塗装や室内修理
値切り交渉はこれらを理由にして行うことも相談していました。
結局、上記2点は使わず、その場の雰囲気で2600万円で決着したそうです。業者さんの経験は重要ですね。
まとめ
信頼できる業者の存在と、買主のスタンス(確実に購入する姿勢)が大きな値下げ成功につながりました。
背景
・子ども誕生を機に引っ越しを検討。
・当初はリベ大の方針に沿って賃貸希望だったが、中古住宅を購入。
価格交渉の流れ
買付証明書を提出
購入意思を示すことで、売主・不動産業者が真剣に動き始める。
交渉スタンス
・「確実に早く購入する」というメリットを示し、売主・業者双方に利益を提供する「三方良し」を意識。
・満額(2780万)でも買う意思を伝えつつ、最低2700万を目標。
・実際には 2650万円で提示し、最終的に業者の交渉で 2600万円で成立。
成功要因
信頼できる業者選び
リベ大のコンサル経由で紹介してもらい、交渉を任せた。
交渉方針の共有
最初の提示額や心理面の影響を意識し、プロに任せた。
交渉の裏側
・売主はお金持ちで売り急ぎはなし。
・外壁や修繕を理由に値下げも検討したが実際は雰囲気で2600万に決着。
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