- 投稿日:2025/09/10
- 更新日:2025/10/06

1.なぜ「やせすぎ」が問題なの?
日本では「スリム=美しい」というイメージが強く、20代女性の5人に1人が「やせ」とされる体型に入ります。一見「健康そう」に見えても、必要な栄養が足りていない状態では体にさまざまな影響が出てきます。
このような状態のことを「女性の低体重/低栄養症候群」と呼びます。
2.どこからが「やせ」なの?
体格の基準にBMI(Body Mass Index)というものがあります。BMIは以下の式で計算できます。
BMI = 体重(kg) ÷ (身長(m) × 身長(m))
BMIが25を超えると「肥満」ですが、反対にBMIが18.5を下回ると「やせ」になります。
3.体に起こる影響
「やせすぎ」で低栄養状態となると次のような体の不調が現れます。
・月経不順・不妊
体に十分なエネルギーが入らないと、ホルモンのバランスが乱れ、月経が止まったり、妊娠しにくくなることがあります。
・骨がもろくなる(骨粗鬆症)
若いうちにしっかり骨を育てておかないと、年をとったときに骨粗鬆症となり、骨折しやすくなります。
・妊娠・出産への影響
妊娠中に栄養が足りないと、赤ちゃんが小さく生まれたり、母体の合併症(妊娠高血圧など)が起こりやすくなります。
・筋力低下や疲れやすさ
筋肉が減ることで体力が落ち、将来は転倒や寝たきりのリスクにもなります。
・精神的な異常
集中力が低下し、不安や抑うつ傾向になります。
4.健康を守るためにできること
・食事を抜かない
朝・昼・夕の3食をバランスよく。特にたんぱく質(肉・魚・卵・大豆製品)と野菜は意識しましょう。
・体重より「体の中身」に注目
単に軽い体重より、筋肉や骨のしっかりした体が健康に直結します。
・適度な運動を続ける
ウォーキングや軽い筋トレは、筋肉・骨の維持に効果的です。
・やせすぎ=美しさではない
本当に大切なのは「元気で長く生きられる体」。将来の自分や、これから生まれてくる子どものためにも、栄養のある食生活を意識しましょう。
5.メッセージ
「やせている方がキレイ」という考えにとらわれすぎていませんか?本当に魅力的なのは、健康的で笑顔のあふれる姿です。食事と体を大切にして、自分の未来を守りましょう。