- 投稿日:2025/11/15
はじめに🔰この記事でできるようになること
転職活動をしている人で
👤💬「企業情報はどこから集めたらいいかわからない」
👨💼💬「忙しくて転職活動にそんなに時間がとれない」
🗣️💬「入りたい企業のことを読み込む時間がない」
こんな壁にぶつかって、なかなか進まないという方もいるのではないでしょうか。
私は現在外資系の人事であり、社内でAIの使い方講師もしています。
また、ChatGPTがリリースされた当初から使い始めて、いろいろなプロンプトを学んだり、実際自分で使って遠回りもしてきました。
いろいろな方から、Chat GPTなどAIの実際の活用方法に悩みがあるという声を聞いてきました。
この記事では
✅AIを活用して、転職活動の中で重要な、企業情報を効率的に集めインプットする方法を紹介します。
この記事を読めば、イチから企業情報を理解するにあたって、情報収集から理解までを効率的にやっていくことができるようになります。
🔹完成イメージ・成果物🔹
ChatGPTを使った詳細の企業情報レポート詳細レポートをもとにした音声解説・動画解説したものが手に入る

さくっと図解で理解するAIを使った企業分析方法【ショート解説】
この記事で解説する内容を短く図解します。
すでにChat GPTとNotebookLMを利用している人は、このセクションだけで使えるようになります。
⚫️ 手順は3ステップ⤴️
【ステップ1】Chat GPTのDeep Research機能を使い、企業分析レポートを作成
【ステップ2】Chat GPTで作成されたレポート(pdf)を、NotebookLMに読み込ませる
【ステップ3】NotebookLMの音声解説・動画解説で、時短理解
*Deep Researchは無料版Chat GPTの場合、使用回数上限があります(1ヶ月4回まで)

#ChagtGPTの基本:はずさないプロンプト
Chat GPTを日頃から利用している人は多いので、ここではChat GPTの基本的な使い方から、簡単にできるコツを解説します。
(初めて使う人向け:初回の登録方法は最下部の付録Aに記載しました)
プロンプトの基本的なコツ
プロンプトとは、生成AIへの指示です。まず、この指示を明確にすることは基本です。
ここでは最低限これだけやっておくと、少し回答の精度が上がるというものを紹介します。
実際、プロンプトのノウハウはたくさん出てきています。
⚪︎⚪︎式というテンプレで細かく、精密にプロンプトを記載するという方法もあり、できる人はそれを使う方が精度が高いです。
一方、長くAIを使ってきた私の経験から考えると、
一般的なユーザは、そこまで細かいプロンプトを作るのは面倒になり、続かないです。
そこで私がおすすめする、気にしておくポイントは以下の3つです。
1️⃣「あなたは⚪︎⚪︎のプロです」「あなたは優秀なプロの⚪︎⚪︎です」と最初に書く
2️⃣条件は箇条書きで記載
3️⃣アウトプットの明確な形式を指定する

Chat GPTを使う最も大事な要素は、マインドセット
いくらプロンプトが優秀でも、一度で自分の望む答えが返ってくることはほとんどありません。
そこで、Chat GPTを使ううえでの最も大事な考え方は以下です。
📍Chat GPTで欲しい回答を得るためには、何度もやりとりする

一度出してきた答えに対して、🗣️「ここを直して」「アウトプットは表形式にして」「もう少し長い文章にして」など、2度3度やりとりをしていくと、望む答えに近くなっていきます。
これが最も基本かつ大事なマインドセットで「壁打ち」と言います。
NotebookLMの基本🍚文書を食べさせる→整理→音声・図解化
NotebookLMはGoogleアカウントを持っていればすぐにサインインして使うことができます。
(初めて使う人向け:初回のNotebookLMサインイン方法は付録Bを参照)
NotebookLMを簡単に表現すると
💡ユーザがインプットした情報を持った、カスタマイズAI
です。

あなたが理解したい文書(pdfなど)・Webサイト・Youtubeなどを読み込ませると、NotebookLMがそれを学習して、読み込んだことに関して答えてくれるようになります。
使い方は2ステップでとても簡単です。
1️⃣ 事前準備:読み込ませたい情報をインプットしましょう
2️⃣ 使う:質問したり、解説してもらいましょう
ステップ1:事前設定
NotebookLMにサインインすると、下記のように「ノートブックを新規作成」というタブがありますので、これをクリックします。
必要情報をアップロードしたり、WebサイトのURLを入れたり、Youtube動画を指定する画面が出てきます。
ここから必要な情報をインプットしていきます。
例:Youtubeを読み込ませる
* リンク→Youtube ボタンをクリックして、URLを入力します。
Youtubeのリンクは、動画下の共有ボタンを押して取得することができます。Youtubeリンクを読み込ませたら、もう準備完了です。
1つだけではなく、いくつも情報元(ソース)を追加することができます。
必要に応じて、ソース→追加ボタンをクリックして情報を入れましょう。

ステップ2:使う 質問・解説してくれる
ステップ1で情報を食べさせたら(読み込ませたら)、あとは使うだけです。
🗣️質問しながら文書理解のために使う
真ん中の列の下部には、チャットできるウィンドウがあります。
ここに質問を入力すると、事前準備でいれた情報をもとにNotebookLMが回答してくれます。

さらに、右上には
✅音声解説
✅動画解説
✅マインドマップ
✅レポート
といったボタンもあります。
それぞれの形式で、インプットした情報をまとめてくれます。
文章を読む時間がない、という方には音声解説で”ながら聞き”がおすすめですし、動画の方が理解できる方には”動画解説”を見るという方法がおすすめです。
✍️個人的には、この音声解説・動画解説が非常に有効で、長い文章も読み込むのが大変という場合、ここである程度まとまったものを音で理解できるので頭に入りやすいです👂
AIを使った企業分析と時短理解の手法
企業分析を上記Chat GPTとNotebookLMを用いて時短で行う方法を解説します。
企業分析が必要な理由
そもそも転職活動に企業分析はなぜ必要なのでしょうか?
理由はいくつかありますが、大きくは下記のようなところです。
🟢 自分の価値観と合っているか調べるため
🟢 面接対策のために会社の基本情報を理解しておく
🟢 職務経歴書などで会社とのマッチングをアピールする際に使う

これらの情報を集めるために、従来はいろいろなWebサイトを調べ、読み込んで自分の中で整理していました。
ですが、今はアシスタントとしてChat GPTのような生成AIがあります。
この記事でご紹介しているChat GPTとNotebookLMを使うと、短時間で効率的に「企業情報の収集から、理解まで」行うことができます。
【簡単3ステップ】===================
ステップ 1️⃣ Chat GPT DeepResearch機能で情報収集から整理まで行う
ステップ 2️⃣ NotebookLMに情報をインプット
ステップ 3️⃣ NotebookLMを使って理解する
============================

🟦ステップ1:Chat GPT DeepResearch機能で情報収集〜整理
企業情報の収集にChat GPTの”Deep Research機能”を使います。
⭐️DeepResearch機能とは?
Chat GTPが多くのWebサイトを自動で回って調査・分析・要約してくれる機能です。Deep Research機能を使うには、Chat GPTのプロンプトウィンドウの+ボタンから”Deep Research”を選ぶだけです。
ただし、無料版Chat GPTの場合、⚠️月に4回ほどしかDeep Research機能が使えないので注意してください。(上限に達して使えないときは、GeminiなどでもDeep Research機能が使えるので、別の記事でそちらの使い方も紹介します)

🔸企業分析をDeep Research機能を使って実行する(プロンプト)
企業分析をする際には、次のような項目を調べていきます。
🟢設立背景
🟢規模(社員数)
🟢売上/利益
🟢ビジネスモデル
🟢競合/脅威
🟢成長性、IR情報など
🟢ミッション・ビジョン・バリュー
🟢企業カルチャー・風土
🟢社長メッセージ
🟢社員の声
🟢撤退リスクなど
実際のプロンプトには、「あなたはプロの企業分析・アナリストです」などの文を入れて、上記の内容を調べてもらうようにします。

(一番下の付録Cで「企業分析プロンプト」を公開しますので、ご自身で調べたい企業名を入れて実行してみてください。)
プロンプトを入力したら、+ボタンからDeep Research機能をオンにして、実行しましょう。
🔸Deep Researchでの企業分析レポートをゲットする
Deep Researchが始まると、最初にChat GPTからどのような方向性で調べるか確認質問があります。
🤖 分析対象は日本法人のみ?全体?
🤖 分析レポートの使用目的は?
🤖 特に重点を置きたい項目は?
これらは調べるご自身に合わせて回答してあげましょう。
例えば、
✅ 海外法人の影響も加味してほしいのであれば、グローバル全体視点で分析してもらう
✅ 使用目的が志望動機、面接対策であれば、そのように記載
✅ 重点を置きたい項目がなければ、「全項目」と回答すればOKです。
この回答が終わると、Deep Research機能で分析が始まります。
結構時間がかかることもあり、10分程度は調査時間が必要なこともあります。
その後、詳細の調査結果として、かなり長文のレポートがアウトプットされてきます。

このとき、レポートの中には参考にしたWebサイトのリンクも付いているため、情報元の確認ができるという利点もあります。
⚠️Chat GPT5のバージョンになり、Chat GPTが嘘をつくということは少なくなってきてはいますが、情報元のソースがついていることで、不安な点は確認しながら使うことができます。
右上に”上矢印”ボタンがありますので、クリックすると、ダウンロードボタンが表示されます。

ここでは”PDF”形式でダウンロードしておきましょう。
🟦企業分析ステップ2:NotebookLMに情報をインプット
次に、NotebookLMに上でダウンロードしたPDFを読み込ませます。
情報インプットの方法は、上述したやり方と同じで、新規作成→ファイルのアップロードから行います。
NotebookLMが読み込み完了したら準備完了

🟦企業分析ステップ3:NotebookLMを使って理解する
情報の読み込みが完了したら、チャット形式で質問しながら理解するのも良いですし、音声解説・動画解説で理解するのもOKです。
Deep Research機能を使ったレポートは比較的長いので、おすすめの方法としては次の流れです。
👂👀音声解説もしくは動画解説で全体像を理解
💬細かく気になったところはチャットで質問しながら理解していく

🔸まとめ
この記事では、Chat GPTとNotebookLMを使った企業分析の時短方法について紹介しました。
3ステップで、Deep Research機能を使うことで簡単に情報収集からその理解まで行うことができます。
🟦ステップ1: Chat GPTのDeep Research機能を使い、企業分析レポートを作成
🟦ステップ2:Chat GPTで作成されたレポート(pdf)を、NotebookLMに読み込ませる
🟦ステップ3:NotebookLMの音声解説・動画解説で、時短理解

これまで、自分でいろいろなWebサイトを巡って企業情報を収集していた方は、この方法を使うと時短ができます。また、音声や動画を使って内容を知ることができるので”ながら聞き”をすれば、効率的に企業情報を理解することができます。
1つ1つの情報は、NotebookLMのチャット部分で質問をしていくことで深く知ることもできます。
この情報を使って、転職活動でも時間のかかる企業情報収集の時間を短くして、その分自分の経験を整理する時間に使ったり、面接対策の時間に使うことができます。
付録A:初めての方向けChat GPTの使い方
初めてChat GPTを使う人は、次の図に従ってログインを進めてください。
Chat GPTリンク:https://chatgpt.com/




この後の使い方は本文に記載がありますので、そちらを参考にしてください。
付録B:初めての方向けNotebookLMの使い方
初めてNotebookLMを使う人は、次の図に従ってログインを進めてください。
NotebookLMリンク:https://notebooklm.google.com/


この後の使い方は本文に記載がありますので、そちらを参考にしてください。
付録C:企業分析プロンプト
本文で紹介した、Chat GPTへ入力する企業分析のためのプロンプトを掲載しますので、参考にしてみてください。
<プロンプト>
あなたはプロの企業分析・アナリストです。転職活動をするために企業情報を収集します。
次の観点から企業分析を行ってください。
#分析する会社
マイクロソフト株式会社
#分析する観点1(企業情報)
## 設立背景
## 規模、従業員数
## ビジネスモデル
## SWOT分析・3C分析・PESTLE分析を行い、会社の強み・弱み・脅威・社会における位置付けを細かく整理してください。
## 成長性
##これまでの減益時の対応例
##最近のIR情報
#分析する観点2(カルチャー・風土)
##ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)
##社長メッセージ
##企業カルチャー・風土
##企業カルチャーを象徴する従業員の声
##人事評価制度
#分析する観点3(リスク)
##日本からの撤退リスク
##ビジネスごとの撤退リスク