- 投稿日:2025/09/15
- 更新日:2025/10/01

学長はよく「スマホはiPhoneを使いや〜〜」とおっしゃっていますよね。
なので、僕もそれにならってAndroidからiPhoneに乗り換えたのですが、
・iPhoneは無印とPro、どっちを買うべき?
・iPhoneは新型と型落ち、どっちを買うべき?
・iPhoneはどのくらいの頻度で買い替えるべき?
というように色々な疑問が湧いてきて困ってしまいました。
そこで、
「何を、どんなサイクルで買い替えるのが金銭的に最もオトクか?」
という観点でデータを集めて考察したところ、私なりに一つの結論を出せたので、皆さんに共有したいと思います。
ちょうど17世代の発売が発表されたことですし、少しでもiPhoneの購入を検討する際の参考になれば嬉しいです^^
初めに(大前提)
本題に入る前に、いくつか前提を共有しておきます。
「そんなの、もう分かってるよ」
という内容かもしれませんが、ぜひご一読ください。
スマホは、適度に買い替えながら使うもの
最近のスマホは優秀なので、丁寧に使えば5〜10年は壊れないでしょう。
しかし、長く使えば使うほど、
・ITの進歩にスマホの性能がついていけず動作が遅くなる
・バッテリーがへたって一度の充電で使える時間が短くなる
といった問題が出てきます。
そのため、「物理的に壊れるまで使い続ける」というのはあまり現実的ではありません(たとえ可能でも、たぶん非常にストレス)。
なので、
ある程度使ったら、売って新しいものに買い替える
これが、現代におけるスマホの正しい使い方だと思っています。
本当に重要なのは購入費用ではない
スマホを買う時のコストは、購入費用だけでは決まりません。
なぜなら、スマホには上に書いたように「売る(リセール)」という概念があるからです。
買う時に払った金額から、売る時に戻ってきた金額を差し引いた金額、それがそのスマホを使うためにかかった本当のコスト(真のコスト)です。
「真のコスト」=(購入費用)ー(売却価格)
後に比較で明らかになるように、「購入費用」だけを見て安さに飛びつくと得てして良い結果になりません。
リベに入っている皆さんなら、ぜひリセールを踏まえた「真のコスト」を意識した買い物ができるようになりましょう。
学長のマネは、金銭的には必ずしも最適解ではない
学長は、「毎年iPhone(Pro)を買い替えている」とおっしゃっています。
ただし、それは「仕事道具として少しでも生産性を高めるため」であり、リセールバリューを第一に考えているわけではありません。
なので、
「学長のやり方が正解のハズだから、自分もそうする!」
と安易にマネをするのは、ちょっと待ちましょう。
スマホが仕事道具でない人が、あくまでも「金銭的にオトクな買い方」をしたいのであれば、また違う観点で最適な方法を選ぶ必要があります。
リセールを踏まえたiPhoneのコスト比較
では、過去に販売されてきたiPhoneの「真のコスト」を比較しながら、どんな買い方が一番オトクなのかを検証してみましょう。
ちなみに、記事を読み進めていくと、
・「違うショップならもっと安く買えるよ」
・「セールを狙えばもっと安く買えるよ」
といったツッコミも出てくると思いますが、個別ケースを挙げたらキリがなくてまともに検証できません。
それに、多少の誤差はあったとしても基本的な傾向は十分に掴めると思うので、とりあえず細かいことは気にせずご覧いただけると幸いです。
比較の前提条件
比較の結果や考察をお見せする前に、比較の前提条件をお伝えします。
・比較対象は、12〜16世代の無印&Proモデル(容量が128GBの機種)
・購入価格は、Apple公式ストアのSIMフリーモデルの価格を参照
・買取価格は、イオシスの「使用感は少なく傷はない」の価格(2025年9月中旬時点)を参照
iPhoneには無印とPro以外にもいくつかモデルがありますが、世代によって異なる部分があり比較が難しいので、どの世代でも共通のモデルに限定しました。
また、ストレージが違えば購入価格と買取価格も異なりますが、基本的な傾向は容量によらず同じなので、容量ごとの比較は割愛します。
iPhone12〜16のコスト比較
それでは、実際の数字をもとにiPhoneのコストを比較していきます。
まずは、
①新型の発表と同時に最新モデルを購入し、今売却した場合
②新型の発表と同時に1世代前の型落ちモデルを購入し、今売却した場合
の二通りの買い方について、それぞれのコストを割り出してみました。
<①新型の発表と同時に最新モデルを購入していた場合>
各モデルを発売後すぐに購入していたとして、今このタイミングで売却したらコストはどうなるか、という想定での計算です。
※「年間コスト」は、「真のコスト」を使用期間で割った金額です。
どのモデルも型落ちになった段階で値下げされていますが、発売後すぐに買ったことを想定しているので、あくまでも発売当初の価格での比較です。
<②新型の発表と同時に1世代前の型落ちモデルを購入していた場合>
各モデルを、新型の発表後に型落ち品として購入していたとして、今このタイミングで売却したらコストはどうなるか、という想定での計算です。
無印モデルは新型の発表と同時に型落ち品が値下げされるので、その価格を購入価格として比較しています。
なお、これまでは2世代前の型落ちモデルまで公式ストアで販売されていましたが、今回からは1世代前までとなりました。
確かに公式ストア以外のショップでは2世代以上前のモデルも買えますが、
・在庫不足により希望の色/容量を選べない
・安いけどクレジットカード決済が使えない
・安いけど低評価が多いショップだから買うのが不安
といったデメリットがありアテにしない方が良いと思うので、今回の検証ではあくまでも公式ストアから買えるモデルに限定しています。
ちなみに、Proは新型の発表と同時に公式ストアやAmazonから消え、価格コムでは値上がりしてたりして買う旨味がないので、基本的にProの型落ちを買うという選択肢はありません。

どのモデルを、どう買い替えるのがオトクか?
既に上の表を見て察しが付いた方もいると思いますが、分かりやすくするために表中の「年間コスト」をグラフにしてみましょう。
さて、このグラフから分かることは、次の通りです。
1.古いモデルを長く使うほど年間コストは低い=新しいモデルをすぐに買い替えるほど年間コストは高い
→どのパターンでも、1年で買い替える場合と3年で買い替える場合では約2倍の差が、更に1年で買い替える場合と5年で買い替える場合では約3倍の差が生まれました。
これは、買取価格の下落が発売から最初の1年で最も大きく、その後は緩やかになるためです(長く使うほどリセールの損失がならされていく)。
2.型落ちモデルを買って短期間で買い替えるのが最もコスパが悪い
→これは、購入価格が下がる以上に買取価格が下がっていることを意味します。「安物買いの銭失い」とは言いますが、型落ちで安く買えることが本当の意味で安い買い物ではないことが分かりますね。
基本的に、型落ちモデルを買う意味はないと考えて良いでしょう。目先の安さに飛びつくと、古いモノを高く使うハメになってしまうのでご注意を。
3.最新の無印モデルを買って長く使い続けるのが最もコスパが良い
→これが金銭的には最適解と言えそうです。ただし、最新技術の恩恵は受けられない上に流行からは遅れることになるので、その点は我慢が必要。そんなの気にしない、という人には賢い選択になるでしょう。
4.Proは購入価格だけ見れば無印より何万円も高いが、売却価格まで考慮した真のコストに大きな差はない
→Proは販売価格が高い分、買取価格も高いので、実は無印に比べても大した贅沢ではないのです。ちょっとのコスト差でProを使えるなら全然アリ、と思えるなら、Proも悪い選択ではないでしょう。
こんな人には、こんな買い方がおすすめ
ここまでの比較と考察を踏まえて、いくつかのパターン別におすすめのモデルと買い替えタイミングを考えてみました。
1.とにかくコストを低く抑えたい人
→最新の無印モデルを買って、なるべく長く使うのがおすすめ。4〜5年使えば、1年毎に買い替える場合に比べて3分の1程度のコストで済みます。
2.コストは抑えたいけど古いのはイヤな人
→最新の無印モデルを買って、毎年or数年で買い替えるのがおすすめ。3年使えば、1年毎に買い替える場合に比べて半分程度のコストで済みます。
3.コストを重視しつつ少しは贅沢したい人
→最新のProモデルを買って、なるべく長く使うのがおすすめ。金額は1の場合とあまり変わりませんし、4〜5年も使えば1年毎に買い替える場合に比べて3分の1程度のコストで済みます。
4.コストよりも心の満足度を重視したい人
→最新のProモデルを買って、毎年or数年で買い替えるのがおすすめ。予算の範囲内なら、そういう浪費も全然アリだよね!
※使用期間が長いほどオトクとは言っても、動作やバッテリー持ちが悪くなってストレスを感じ始めたら素直に買い替えましょう。
まとめ
今回は、いつ、どのモデルを買って、どのくらいで買い替えるのがオトクなのかをデータをもとに検証してみました。
「型落ち品=安くてお得」
「Proモデル=高くて贅沢(大敵)」
と思い込んでいた人にとっては、目からウロコだったのではないでしょうか
買い物は、リセールも含めてトータルで考えることが大事です。
ということで、それぞれのおサイフ事情や求めるものに応じて、最適なiPhoneを選ぶ参考にしていただけたら嬉しいです^^