- 投稿日:2025/09/21

こんにちは、内科医のスズカです。
「耳がつまった感じがする」「自分の声がこもって聞こえる」──そんな経験はありませんか?
風邪をひいたあとや、花粉症で鼻がつまっているときに感じやすく、思わず耳を引っ張ったり、つばを飲み込んでみたりしたことがある方も多いでしょう。
実はこの「耳閉感(じへいかん)」、とても身近でよくある症状ですが、原因や対処法によっては注意が必要なこともあるのです。
耳閉感のよくある原因
耳閉感は、医学的には「耳閉塞感(じへいそくかん)」と呼ばれます。原因は多岐にわたりますが、代表的なものを整理すると以下のようになります。
1. 鼻やのどの病気によるもの(風邪や花粉症、副鼻腔炎)
鼻と耳をつなぐ「耳管(じかん)」という細い管は、空気の通り道で、
中耳の圧を外の気圧とバランスをとる役割をしています。
風邪や花粉症、副鼻腔炎などで炎症が起こると、耳管の粘膜が腫れて通りが悪くなり、鼓膜の内外の圧が釣り合わなくなります。その結果、耳が詰まったような感覚(耳閉感)が出てしまうのです。

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