- 投稿日:2025/09/22

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こんにちは、内科医のスズカです。
前回は「耳がつまった感じ=耳閉感」についてお話ししました。
耳閉感は風邪や花粉症、気圧の変化など、身近な原因で起こることも多く、比較的軽い不調として体験した方も少なくないでしょう。
でも──耳の不調の中には、「自然に良くなるだろう」と放っておくと取り返しがつかない病気もあります。
その代表例が「突発性難聴」です。
ある日突然、片耳が聞こえなくなる。水の中にいるように音がこもる。耳鳴りやめまいが伴う。
こうした症状は、まさに突発性難聴のサインであり、早期に耳鼻科を受診することが、その後の聞こえを守るカギとなります。
今回は、この突発性難聴について、私自身の体験も交えながら詳しくお話ししていきます。
突発性難聴とは?
突発性難聴(sudden sensorineural hearing loss: SSNHL)は、これまで耳に問題がなかった人にある日突然、片耳の聴力が急激に低下する病気です。
日本では年間3〜4万人が発症し、誰にでも起こり得る比較的ポピュラーな「耳の救急疾患」とされています。

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