• 投稿日:2025/11/13
  • 更新日:2025/11/13
先月までは幸せだったのに。突然のがん発見、甘く見ていた健康を守る力。小さな知識が命を守る。

先月までは幸せだったのに。突然のがん発見、甘く見ていた健康を守る力。小さな知識が命を守る。

たろう

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この記事は約9分で読めます
要約
7週間前に膀胱に腫瘍が見つかりました。現在手術を終えて入院中。 後悔や心理、調べたことを共有させていただこうと思います。 がん治療中の記事がなかったので同じ境遇の人がいれば共感で私を含めて少しは楽になるかと。 また一人でも誰かの早期発見につながれば書く意味はあるかと思いました。

自己紹介

皆さんこんにちは。

私は47歳、男性、会社経営(小規模)。3歳の娘と奥さんの3人で暮らしています。

今は膀胱がんの手術を受けて病室でこの記事を書いています。

まだ病理検査の結果も出ていませんので、腫瘍がすべて取れたかもしれないし、残っているかもしれない、非湿潤かもしれないし、転移の可能性もあるかもしれないという状態です。

若いうちに癌になる確率は低いですが、低いとならないは同義ではないので私の経験が健康に対する注意喚起になればと記事を書きます。

特に私の後悔は血尿の可能性があるときに病院に行かなかったことです。

この記事を読んだ人は体のサインを決して甘く見ずにいてほしいです。

命をかけて健康を甘く見る必要はないと思います。


癌発見からの経緯

9月19日に血尿が出ました。

割とはっきりした血尿だったのでこれは隠せないと家族にも話をして、家族経営の会社なのですが忙しい時期だったので翌週に病院に行くといったら、家族にすぐいけと言われて翌日に病院に行くことができました。

実は4月にもこれは血尿かな?というのがあり、その時は一度きりだったし気のせいの可能性もあるし、忙しいし家族に心配をかけたくないからと放置していました。(これが最大の後悔)

午前中にエコー検査やCTの結果、膀胱に影が見つかりました。午後から内視鏡で直接見ることになりました。

この影が血尿の原因だとしたら癌ですかと先生に聞いたら「うん」と言われました。

午後からの内視鏡検査、カメラが入った直後に先生が一言「癌だね」

影がある時点で多少の覚悟をしていたせいか、平常心は保てていると自分では思っていました。

ただ、後で思い返すと腫瘍のサイズも聞かず見込みもきかず、その後の流れも聞かずにいました。先生もおそらく予想で適当なことは言えなかったんでしょう。なにも言ってくれませんでした。

その後は地域のガンセンターに紹介状を書くからと言われそれ以上の説明は特になくその日の診察はそれで終了。

次の日に連絡があり10月の8日にガンセンターの予約が取れたと言われました。

およそ20日間。

腫瘍が見つかった身としては一刻も早く治療してほしい、もし病院の待ち時間で腫瘍が湿潤して転移したらどうなる。

娘の小学生姿は見れるのか。

部活している姿は、成人した姿は、結婚式は見れるのか。

そもそも3歳になってようやく、「お父さんと結婚する」と全お父さんの夢のセリフを言われたばかりなのに、そんな娘から父親を奪うのか、と思うと冷静なつもりでも涙が止まりませんでした。

もし4月に血尿があった時点で病院に行っていれば、おそらくは早期発見でさほど将来の心配もいらない可能性が高かったと思うと、ものすごい後悔もしました。

軽く見た結果、娘を悲しませることになる可能性が高まったのですから。

この記事を書いている最大の理由がこれです。

健康を甘く見て後悔をしないようにしてください。

誰も明日生きている保証はない、1年後なんてどうなっているかわからないんですから。

後悔しても仕方ない、やれることはやろうと嫁にも言われ、予約の連絡があったのは土曜日でしたがガンセンターにメールを打って、週明けには電話もしてなんとか早くできないかと言いましたが、それが最短との答え。

最初に行った地元の病院にも幼い娘がいるんです、早くなるよう働きかけてもらえませんかと言ったけれど、これが最短ですとの答えでした。

結局予約の日を早めることはできませんでしたが、時間が立つと少しずつ冷静になります。

癌で亡くなった山崎元さんが生前動画で言っていた、将来が見れないのは残念ではあるけれど、日々の楽しみがないわけでもないし幸せでないわけではない。(細かい言い回しは違います)

との言葉を思い出しながら、いま娘と遊んでいる時間を悲しいものにはできないと務めて普、段通りに振る舞いました。

ちなみに嫁とやれることはやろうと言いましたが、民間療法などを試す気はまったくなく、やったのは禁煙、コーヒーを控える、アルコールを控えるだけでした。

効果の定かでない民間療法をやって後の治療に差し支えることのほうが怖かったので、チャッピーに聞いて日常生活の中で改善したほうがいいだろうことだけやりました。

2回目の検査と病院への疑問

そして待ちに待った10月8日。

ガンセンターに行き、診察を受けました。

その時にやった検査が、採尿と採血とレントゲンとエコー検査と内視鏡検査

なんと地元の病院でやった検査と全く一緒です。

なんのための紹介状なんだと思っても、過ぎた時間は戻りません。

ガンセンターの先生曰く、紹介状のデータはA4用紙にプリンターで内視鏡の写真を貼っているだけなのでこれでは詳細がわからない。

なのでもう一度検査をしますとのこと。

実は、地元の先生に渡された紹介状が小さな封筒一つだったので正直怪しいと思って病院にもちゃんとデータのやり取りしてるんですかと確認してました。

そこで看護師さんにキレ気味に大丈夫ですとは言われていたし、あんまり詰めても面倒な患者と思われていいことはないだろうし、こちらからやれることはないと思って覚悟はしていたんですが、かなりがっかりしました。

おそらく系列の病院とか色々と医療の効率化がなされていないでしょうが、3週間待って全く同じ検査をするくらいなら、もう少し時間をかけてもいいので病院同士の連携をきちんと取ってほしいです。

ただ、今回は冷静だったので腫瘍に関して先生の話をもうちょっと聞けました。

腫瘍のサイズが2センチに届いていないこと、あくまで見た目上の話だが筋膜まで到達してないように見えること(確定ではない)と言われ、少し気が楽になりました。


そして現在

10月8日の検査で今後の日程が伝えられ、10月30日に手術前検査、11月10日に入院して11日に手術だと伝えられました。

30日までの3週間と入院までの10日間に気をつけたことは、風邪を引かないようにすること。

風邪やその他の原因で手術日程が遅れ、その結果ステージが進んだなんてことになったら命に関わります。

なので、寒さや消毒、うがい手洗いなどの細かいことでも、大丈夫だろうと甘く見ずにちゃんとやりました。

入院の時はやはり不安だったんでしょう。娘を幼稚園に送るときに涙が出そうになりました。

病院でも娘の写真を見てしまい、将来を考えてしまって涙しました。

それまで家では普通に振る舞っていたのにです。

そして無事手術を受け2日たった今、この記事を書いています。手術自体は無事に終わりましたが、冒頭でも書いた通り手術結果はまだわからないとのことで伝えられていません。

グレードもステージもまだ分からない状態ですので、腫瘍がすべて取れたかもしれないし、残ってるかもしれない、転移の可能性が高いかもしれないし、低いかもしれない。

心配しすぎてもいいことはないので、今の精神状態は落ち着いています。

いずれにせよ膀胱がんは再発率の高い癌ですので、手術後も細かく経過を観察しないといけません。


乱文ではありますが、ここまで読んでいただいてありがとうございます。

何度か書きましたが、決して健康を甘く見ずに健康診断や体のサインを見逃さないようにしてほしいです。

そうして病気に早期で気付くことができる人が一人でもいれば記事を書いたかいがあるってものです。

余談

余談1

ここ数年で私の同年代の友人や知り合いが脳梗塞や心不全、事故などで6人亡くなっています。

私の同年代の知り合いの数から逆算すると、40代男性が一年を生き延びる確率は99%かなと思ってます。

確率の偏りはあると思いますが、低いと思うか高いと思うかはあなた次第。

余談2

治療を待つ間、将来のことを考えると泣いてしまうので、できるだけ今の幸せに焦点を合わせていました。

将来の備えであるインデックス投資などもどうするか少し考えましたが、それでもインデックスの積立は続けましたし、高配当株も売りませんでした。

あると思っていた老後とそこまでの投資期間がないかもしれないと思うとやりきれなく思うときもありますが、どうするかは癌のステージなどが分かったあとで嫁と話し合おうと思います。

余談3

ちなみにタバコの他にパチンコもやめられました。

腫瘍が見つかってからチャッピーにはかなり質問したのですが、一番気になったのはやはりステージとグレードがどの程度なのか。

現時点でも分からないので結局は確率なんですが、腫瘍が見つかった時点で悪性で湿潤の可能性は4割。

10月8日の時点で2割。

現状でも2割といったところでしょうか。

パチンコで例えるならば、赤保留で始まった外れたら死んじゃうリーチってイメージ。

今はリーチの途中で金予告が出たって感じでしょうか。

多分当たると思いつつ外れる時は外れる。

そんな命がけのギャンブルの途中で、パチンコに行って同じような確率のリーチが当たってもハズレても嫌な予感しかしない。

なので行けません。

きっと今後も再発の確率のことを考えるとパチンコはいけないです。

禁煙もたまにきついですが、続けるでしょう。

今回の禁煙と禁ギャンブルは本当の意味で命がけですので。

余談4

紹介先の病院で全く同じ検査をされて3週間無駄になったとは今も思っていますが、9月に腫瘍が見つかって11月に手術って日程自体は他のがんに関する記事を読む限りでは決して遅くありません。

なので、腫瘍の画像が普通紙にプリンターかよ!と私が憤ったことも多分普通のことなんでしょう。

紹介状がないと見てくれない病院はたくさんありますが、この辺のデータのやり取りがもっと効率化されたら助かる人が増えるだろうになぁとは思います。

余談5

昨日の朝カテーテルや点滴、心電図が取れて、体調もいいし行動制限もないので入院生活を満喫していますが、2日目にして飽きてます。

個室で一人、パソコンを弄りながら丸一日を過ごしていると時間がもったいなくて仕方がない。

FIREをした人が暇に耐えられなくて仕事を始めるとはよく言われていますが、私も無理だと実感中です。

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たろう

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たろう

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この記事のレビュー(3
  • 会員ID:wlIeujRu
    会員ID:wlIeujRu
    2025/11/13

    手術大変でしたね。お疲れ様でした。 参考になるか?わかりませんが、うちの父83歳はステージ4の膵臓がんと2年前に肺がんが新たにできましたが、元気にしてます。 標準治療が1番ですが、父の場合は標準治療の効果を高くするような漢方薬やサプリメントを西洋医学も東洋医学も詳しい先生に相談してもらってます。それだからか?抗がん剤治療もあまり副作用に苦しんでないです。後はあまり気にしてません。なってしまったものは仕方ないと😅主治医の先生は嫌いものを無理して食べなくて良いけど、好きなものも腹八分だそうです。 後は食事は徹底して和食なんて話しもあります。 炎症を生まないようにするためです。 抗がん剤治療になったら感受性試験というものすると85%くらいの確率で合うものが見つかるそうです。 私が勉強したことなので、参考になれば幸いです。 どんな方法でも治れば結果オーライだと思います😊👍良い治療が見つかって、また元気になりますように祈ってます。

  • 会員ID:O3CrYM7N
    会員ID:O3CrYM7N
    2025/11/13

    笑いましょう!笑うと免疫があがります!東日本大地震を経験した松野三枝子さんを御存知でしょうか?この方は53歳で胃がんになり余命宣告されたのに、避難生活で無我夢中で周りの人の世話をしているうちに、転移したガンも消えて現在ご存命されています!!信じられないですよね?無我夢中で毎日を生きましょう。

  • 会員ID:7iuFghKt
    会員ID:7iuFghKt
    2025/11/13

    とても参考になりました。 同じ年頃の、2歳の娘を育てています。昨日、検診を受け、エコーで小さい何かが見えただけで、もしかしたら…娘と離れるのか…と涙が流れてしまいました。チャッピーに相談し、両性の可能性が高いとのことで、まずは結果を待ちます。 そして、家に帰ると娘が愛おしく感じられました。 イヤイヤ期真っ最中ですが、娘と過ごせる幸せを噛みしめたいと記事を読んで感じました。 まだ、痛みもある中かもしれませんが、貴重な経験を執筆頂き、ありがとうございました。